石破茂首相、自信の裏に何がある?
ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日~金曜日15時30分~17時)、2月3日の放送にジャーナリストの二木啓孝が出演。「少数与党、国会の行方」をテーマに語った。
鈴木純子(文化放送アナウンサー)「通常国会がスタートしました。これまでの石破茂総理を見ていかがでしょうか?」
二木啓孝「年末に評論家の田原総一朗さんが、石破さんにロングインタビューしているんですね。田原さんが言うには『妙に自信つけてきたな』。根拠としては、昨年末の臨時国会で補正予算を修正可決し、少数与党のこういうかたちができるとわかったこと。あとは自民党内から表立って反石破の引きずりおろしが、いまのところ見えないこと」
長野智子「表立って、というのが気になりましたけど、はい」
二木「3つ目、支持率は低めだけど、支持する理由のトップが『石破さんの人柄がいい』ということ。政策でもなんでもなく。私なんか心配で寝込みそうだけど(笑)」
長野「みんな人柄、わかるんですかね。でもいまの少数与党の状況の国会だと、石破さん以外にいない気もしますし」
二木「もう1つの調査だと『政権交代、必要ですか? このままでいいですか?』というのは半々ぐらい」
長野「具体的にどういうことですか、人の話をちゃんと聴いている、丁寧に説明しようとしている、そういうこと?」
二木「わかんない。でもきょうも予算委員会をしているけど、石破論法っていう言い方がある。丁寧に、丁寧に人の話を聴くと。議論することのために国会があるから、じっくり話を聴きましょう、と。それから参考人招致で呼ぶかどうか、ということにどう答えているかというと、民間人の招致することは国会の議決がなされることになりますと。予断をもって答える立場にはない、と。前半の議論するために国会がある、意見を聴くことを丁寧にします、というのと後半のわけのわからない言い方、つながらないでしょう」
長野「はい」
二木「議論を聴いていても野党の質問に対し、頷いているわけ。質問するほうは、いよいよちゃんと聴いて答えるかな、と思ったら『予断をもって答える立場にない』。それが石破論法というやつです」
長野「今回の予算委員会、焦点は何になってきますか?」
二木「自信があるといっても綱渡りは綱渡りで。ちょっと間違えるとドドッと落ちる。3つぐらい地雷があるのかな。1つは国民民主党が言っていた年収の壁の問題。きょう午前中も昼からやっていたんですが、国民民主は103万円の壁を178万円に引き上げてくれ、と言っている。123万円まで引き上げることは去年の税制改正の中で決まっているけど、123じゃなくて178ですよ、と。恐らくこの議論は150で落ち着くと思うんです」
長野「はい」
二木「150で今後検討する、ということにすれば国民民主党は予算に賛成するだろう、という値段で、バナナのたたき売りみたいなかたちで落ち着くんじゃないかな、と」
このあとも今後の国会の行方について、二木が解説した。