茶芯ならではのエイジングと、’50年代のスタイルとの親和性に惚れ惚れする一足。
ブラックに染めた革の下から、茶色い素地が“浮き出る”通称「茶芯」と呼ばれるこの現象が、なぜここまでブーツ好きを熱狂させるのか。今回は、東京・原宿のヴィンテージショップ「フェイクα」店長・澤田一誠さんにお話を伺った。
ATTRACTIONS|Lot444 Horsehide Engineer Boots
10代の頃から好きなものは変わらない。映画『乱暴者』や1950年代を象徴するエルヴィス・プレスリー、ジェームス・ディーンに影響を受け、自分のスタイルが確立したという。
革ジャンを着て、エンジニアブーツを履いて、バイクに乗りながらリーゼントをなびかせる。澤田さんの生き様といえるこだわりは1950年代の当時を体現しているだろう。
「そもそもエンジニアブーツはバイク用ではないが、’50年代好きとして、バイクに乗るときはエンジニアブーツを履くことが基本。茶芯の荒々しいエイジングが’50年代のスタイルをより一層格上げしてくれていると思います。ブーツはバイクに乗るための道具だと思っているので、メインテナンスはたまに行うくらいで、武骨に履いて、茶芯ならではのエイジングを楽しんでいます」