なぜ今までなかった? 24時間営業の「無人マッサージ店」に行ってみたら、今までなかった理由がわかった
コロナ禍以降、無人販売のお店が一気に増えた。冷凍餃子の専門店を筆頭に、スイーツや古着、家電の販売店まで登場している。キャッシュレス決済の浸透により、無人店舗はある一定の地位を確立したと言えるだろう。
無人店といえば、昔から郊外に野菜の販売所があり、コインランドリーやコインシャワーも無人でサービスを提供している。コロナがきっかけで増えたとはいえ、日本では無人店は昔から馴染みが深い。そもそも自販機も無人販売なわけだし。
だが、コレは今までなかったぞ! 無人マッサージ店だ。なぜ今までなかったんだろうか? 逆に不思議になってしまうが、実際に行ってみたら、なかった理由がわかった気がする。
・無人のマッサージ店
そのお店「無人マッサージ屋 ちょこま」は都内を中心に店舗を展開する、24時間営業の無人マッサージ店だ。東京に8軒、山形・山梨にそれぞれ1軒ずつ出店している。
訪ねてみたのは、東京・神田の店舗。JR神田駅北口から徒歩約1分のところにある、かなりアクセスの良いお店だ。24時間いつでもマッサージを受けられるっていいねえ。
使い方を一応確認したが、難しいことは何もない。なぜなら店内にはマッサージチェアが置いてあるだけだからだ。現金、もしくは各種キャッシュレス決済を利用して、マシンに身を委ねるだけである。
ちなみに料金は10分300円、20分600円、30分900円。10分ごとに300円ずつ値段が上がる、単純明快な仕組みだ。
・人がいないから
さて、中に入ってみると、大型のマッサージチェア「あんま王Ⅳ」が2台置かれている。店内設備は以上だ。なお、このマシンは1台58万円もする立派なマッサージチェアである。
それはさておき
店内は飲食禁止のはずだが、ペットボトルや菓子のゴミが無造作に転がっていた。
私(佐藤)が訪ねたのは午前11時すぎ。このゴミがいつ持ち込まれたものなのかわからないけど、清掃が間に合っていないのかも。普段はキレイで、たまたまこの日だけ汚れていたとも考えられる。
いずれにしても無人であるがゆえに、ゴミが放置される可能性も否めない。こういうことになるから、今まで無人マッサージ店はなかったのかもなあ。
商品を売るだけの無人販売と異なり、マッサージ店では衛生管理も求められる。それだけに、この手の業種は無人化するのが難しいのだろう。せめてコインランドリー併設なら、他の利用者の目もあるので、もう少し汚れにくくなるかもしれない。
・高級マッサージチェアを手軽に
気を取り直してマッサージを受けることにしよう。まずは決済方法の確認、現金(100円玉)を利用分投入するか、もしくはスマホでQRコードを読み取って、専用サイトにアクセスしてキャッシュレス決済を行う。
現金を投入する場合は、リモコンで投入金額を確認できるぞ。
私は300円投入して10分利用することに。おまかせ・無重力・ゆりかご・リラックスの4コースから選べるようだ。私は無重力コースを選択。
揉みほぐしの力は意外と強い。調整できたかもしれないけど、リモコンの操作方法がわからずに私はされるがまま、マッサージに悶絶してしまった……。
悶絶したが高級マッサージチェアだけあって、10分後には身体がかなり軽くなっていた。フラッと立ち寄ってサクっとマッサージを受けるのには良いかも。24時間営業の無人ゆえに、清掃等の管理の難しさもあるが、店が増えてもっと気軽に利用できるようになることを願っている。
・今回訪問した店舗の情報
店名 無人マッサージ屋 ちょこま 神田北口店
住所 東京都千代田区内神田3丁目3?19?9 金井神田駅前ビル1階2号室
時間 24時間
参考リンク:ちょこま
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24