【京都2024】花手水を見ることができる神社仏閣おすすめ10選
SNS映えするオシャレな写真が撮れると話題の花手水。京都でおすすめのスポット10選をお届けします。
●花手水を実施している寺社が知りたい
●通年・期間限定など花手水実施の詳細が知りたい
必ず押さえておきたい人気のスポットから、期間限定で実施されている寺社まで幅広くピックアップしているので要チェック!
京都で見たい!おすすめの花手水10選
1.【京都市上京区】テーマ性のある花手水は必見「北野天満宮」
「天神さん」として京都人に馴染みの深い「北野天満宮」(京都府京都市上京区馬喰町)で、2020年より花手水が見られるようになりました。楼門をくぐってすぐ右側にある手水舎には、定期的に色とりどりの花が活けられています。季節や時期に合わせて花の入れ替えを行なっており、梅の季節には境内の木の中から吟味された梅が花手水に活けられたことも。
活けられている季節の花々の美しさはもちろんのこと、「北野天満宮」の花手水は「テーマ性のある花手水」としても人気を集めています。母の日にはカーネーション、父の日には感謝を伝えるひまわりなど、花言葉と合わせて楽しんでみてください。
生け花のような立体感も特徴で、夏には立体感を生かし、五山の送り火の大文字を花手水で表現したことも。テーマを知った上で見ると、より一層花手水を楽しめそうですね。
現在行われている花手水や、そのテーマについては「北野天満宮」の公式Xで確認することができるので、拝観前には要チェックです!
【料金】
無料
○スポット情報
スポット名:「北野天満宮」
住所:京都府京都市上京区馬喰町
参拝時間:7:00〜17:00(社務所・授与所9:00〜16:30)
定休日:無休
2.【京都市下京区】色鮮やかな花手水が楽しめる「荘厳寺」
1405年創建と長い歴史を持つ「荘厳寺」(京都府京都市下京区本塩竈町)。地蔵堂には子安地蔵尊が祀られており、安産祈願や子授かりなどを祈願する参拝者が多いのだそう。お寺に来ることで清々しい気分になり、癒されてほしいという住職の思いが込められているので、公園に訪れる感覚で気軽に来寺することができます。
参拝者に人気のご朱印は月替わりになっており、季節の移ろいを花と言葉で表した美しいデザインになっています。直書き可能時間は9:00〜11:30、13:00〜16:00時の2部制になっており、対応日は月によって変動するため公式サイト・インスタグラムを要チェック! 写経や写仏奉納なども実施しています。
通年花手水が実施されており、お花の状態を見て新しいものに入れ替えているのだそう。さまざまな種類と異なる色合いのお花をバランスよく敷き詰めており、心癒される花手水が見られます。花手水の周りにはキャラクターの置物が隠されていたり、遊び心も垣間見えるので探してみてください。
最寄駅の「京都駅」から徒歩約15分の場所にあり、参拝者専用駐車場には数に限りがあるため、公共交通機関での来寺をおすすめします。花手水だけでなく、手入れされた庭園も美しく心和む空間になっているので、ぜひ京都観光の際に立ち寄ってみてください。
【料金】
無料
○スポット情報
スポット名:「荘厳寺」
住所:京都府京都市下京区本塩竈町592-2
参拝時間:9:00〜17:00
定休日:無休
3.【京都市北区】世界文化遺産「上賀茂神社」で花手水を満喫
677年に創建され、国宝2棟・重要文化財41棟を含むすべての敷地内がユネスコ世界文化遺産に登録されている「上賀茂神社」(京都府京都市北区上賀茂本山)。厄除・開運や必勝などのご神徳がある「賀茂別雷大神」が祀られており、全国から参拝者が訪れる京都の観光名所のひとつです。
広い敷地内には見どころがたくさんあり、散策をしながら建設物の見学や常設されたお休み処「神山湧水珈琲 煎」などカフェが楽しめるスポットも。春は桜、夏は風鈴、秋は紅葉、冬は雪景色など四季折々の絶景も見られます。自然が織りなす景色を楽しみながら、心癒されること間違いなしのスポットです。
花手水の実施期間は設けておらず、美しい花が楽しめるのはタイミング次第。詳細は公式インスタグラムで随時情報を発信しているため、ぜひチェックしてみてください。合わせて、神馬出社日についても確認することができます。
参拝者専用駐車場(有料)が完備されており、車でもアクセスも可能。最寄駅の地下鉄烏丸線「北大路駅」「北山駅」から徒歩約15〜20分となっています。京都市内観光と合わせて来寺する際はバス利用がおすすめ! 京都市バスが運行しており最寄利バス停「上賀茂神社前」下車からすぐなので、利用方法に合わせた公共交通機関を利用してください。
【料金】
無料
○スポット情報
スポット名:「上賀茂神社」
住所:京都府京都市北区上賀茂本山339
参拝時間:二ノ鳥居5:30~17:00、楼門及び授与所8:00~16:45
定休日:無休
4.【京都市左京区】「八大神社」では年中花手水を実施
御本殿にすさのをのみこと、いなだひめのみこと、はちおうじのみことが祀られており、方除け・厄除け、禊祓(みそぎはら)いの神、水の神、山の神、縁結び、学業、必勝開運などのさまざまなご利益が期待できる「八大神社」(京都府京都市左京区一乗寺松原町)。
月替わりのご朱印には季節や行事にちなんだイラストが描かれており、気分を晴れやかにしてくれるデザインが注目を集めています。花手水はお花の入れ替えをしながら通年楽しむことができ、ガラスボールフラワーは毎年6月と11月に設置されています。石段がより華やかになり、境内の散策がより楽しくなる季節です。
「八大神社」では花手水のお花を入れ替えたタイミングで、公式インスタグラムで随時情報を発信。お花の名前もご紹介しており、今どのようなお花が見られるのか事前に確認できるので、ぜひ来社前にチェックしてみてください。季節にちなんだお花や色合いが美しく、見ているだけで癒されますよ。
最寄駅の叡山電鉄「一乗寺駅」から徒歩約10分、最寄バス停の京都市営バス「一乗寺下り松町」より徒歩約7分です。有料駐車場(15台)も完備していますが、数に限りがあるため電車・バス利用がおすすめ。年中楽しめるので、季節問わず訪れてみてください。
【料金】
無料
○スポット情報
スポット名:「八大神社」
住所:京都府京都市左京区一乗寺松原町1
参拝時間:24時間(御朱印・授与品9:00~17:00)
定休日:無休
5.【京都市左京区】さりげない花手水が微笑ましい「真如堂」
正式名称「鈴聲山真正極楽寺(れいしょうざんしんしょうごくらくじ)」は984年に創建され、“誰もが極楽を感じる場”として本堂を表す「真如堂(しんにょどう)」(京都府京都市左京区浄土寺真如町)が通称と定着したのだそう。主に女性を救う“うなずきの弥陀”が祀られています。
ソメイヨシノ・しだれ桜・八重桜など約70本の桜が見られる春、青もみじ・蓮・紫陽花が美しい夏、絶景の紅葉が見られる秋は参拝者も多く、椿・雪景色が楽しめる冬など、四季ごとに異なる絶景が見られるスポットとしても親しまれています。どの季節も美しく、色合いや雰囲気が異なるのが特徴的。
「真如堂」の花手水は手水舎にさりげなく添えられたお花が楽しめます。境内で咲いているお花で彩られているそうで、季節の移ろいを花手水から感じることができるのではないでしょうか。通年花手水を実施しているので、お清めの際に「今日はどんなお花だろう」と覗いてみてください。
来寺の際はバス利用がおすすめ。最寄利バス停の京都市営バス「錦林車庫前」から、徒歩約8分の場所にあります。最寄りにはもうひとつのバス停「真如堂前」がありますが、急な上り坂となっているため要注意。公式サイトには可愛いイラストとともに「真如堂」の楽しみ方や拝観コースなどが見られるので、ぜひチェックしてみて!
【料金】
〈通常期〉
大人・高校生:500円
中学生:400円
小学生以下:無料
〈特別拝観〉
大人・高校生:1000円
中学生:900円
小学生以下:無料
○スポット情報
スポット名:「真如堂」
住所:京都府京都市左京区浄土寺真如町82
参拝時間:9:00~16:00(受付15:45まで)
定休日:行事などで拝観休止あり
6.【京都市左京区】花手水に浮かぶアヒルが可愛すぎる!「くろ谷 金戒光明寺」
「くろ谷さん」として親しまれている「くろ谷 金戒光明寺」(京都府京都市左京区黒谷町)の手水舎には、色とりどりの花と共に可愛らしいアヒルのおもちゃが浮かべられています。お寺ではあまり見ないこの組み合わせが「かわいい!」とSNSを中心に話題になりました。
2020年の花手水を始めた当初はカメのおもちゃが浮かべられていましたが、これまでに二度誰かによって全てのカメが持ち去られてしまいました。しかし、そのことをSNSで知った方からアヒルのおもちゃの寄付が届き、それ以降は手水舎にアヒルが浮かべられるようになったそうです。
後日、持ち去られたと思われるカメのおもちゃの一部もお寺に戻ってきたため、現在はアヒルとカメの両方が見られるさらに賑やかな花手水となっています。
新選組の格好をしたカメ、「五劫思惟阿弥陀仏(ごこうしゆいあみだぶつ)」の頭を模したアフロヘアーのカメといった「くろ谷 金戒光明寺」ならではの装いをしているものや、西陣織の蝶ネクタイでお洒落をしたアヒルなど、細かな工夫がされているので訪れた際はぜひじっくり見てみてください。
お寺の方だけではなく、いろいろな人の協力によって作り上げられた花手水。これからもどんな姿を見せてくれるのか楽しみですね。
【料金】
無料
○スポット情報
スポット名:「くろ谷 金戒光明寺」
住所:京都府京都市左京区黒谷町121
参拝時間:9:00~16:00
定休日:無休
7.【京都市右京区】季節ごとに違う表情が楽しめる花手水「二尊院」
京都嵐山の近隣、小倉山のふもとにある「二尊院」(京都府京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町)は紅葉の名所として有名なお寺です。2020年4月に「そうだ京都、行こう」の企画で花手水を実施して以降、お寺独自で定期的に花手水を行うようになったそうです。花手水は本堂横の手水舎において見ることができます。花手水の新しい情報については「二尊院」のInstagramにて発信されています。
花が咲く時期には水面いっぱいに花を浮かべたり、楓が美しい時期には紅葉を入れたり……。花手水を見ることで季節の移ろいを感じられます。これまでには椿、シャクナゲ、紫陽花、菊、ダリア等、季節の花々が浮かべられてきました。
「二尊院」の花手水は、紅葉や青もみじの季節には水中にも葉を沈めたり、夏にはガラス鉢を水面に浮かべたり、と他にはあまりないような奥行きの深い工夫が凝らされています。
柄杓を入れて写真を撮るとお花の色合いとのコントラストで「二尊院」の文字が強調されるので、参拝の良い思い出になりますね。
【料金】
大人(中学生以上):500円
小人(小学生以下):無料
※障害者手帳をお持ちの方は拝観無料
○スポット情報
スポット名:「二尊院」
住所:京都府京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27
参拝時間:9:00~16:30(受付終了)
定休日:無休
8.【京都市東山区】鮮やかな色彩と溢れ出しそうな花手水「勝林寺」
京都市東山区にある東福寺塔頭寺院の「勝林寺」(京都府京都市東山区本町)では、年中を通して花手水を見ることができます。(2024年7月現在)
「花は美しいのは当たり前ですが、自分自身を見つめ直すきっかけになっていただけたら」との思いから始められた花手水。「ありがままの姿をありがままに見る」という禅の精神が詰められているそうです。
「勝林寺」の花手水の魅力は鮮やかな色彩と、こぼれ落ちそうなほどのボリューム感。華やかな花手水を見れば明るい気分になれそうですね。
毎週火曜日と土曜日(冬季は週1回)にお花の入れ替えが行われているので、入れ替え日にいくとより美しい状態の花手水を見ることができます。お花の入れ替え情報は「勝林寺」のインスタグラムにて更新されているので、お出かけ前にチェックしてみてください。
初夏の季節は新緑も美しく、訪れると心が洗われるようなお寺です。花手水を見に行った際には、本堂の御本尊様へのお参りもお忘れなく。
【料金】
無料(新春、秋には特別拝観あり)
○スポット情報
スポット名:「勝林寺」
住所:京都府京都市東山区本町15-795
参拝時間:10:00〜16:00
定休日:無休
9.【長岡京市】花手水発祥のお寺「柳谷観音(楊谷寺)」
京都府長岡京市の山間部に位置し、桜や紫陽花、紅葉など四季の自然が美しい「柳谷観音」(京都府長岡京市浄土谷堂ノ谷)。平安時代より眼病平癒祈願所として、眼病に悩む多くの人々に信仰されてきたお寺です。また、近年では花手水の見られるお寺としても有名で、美しい花手水目当てに全国から多くの参拝客が訪れるスポットとなっています。
「柳谷観音」で手水舎や手水鉢に花を入れるようになったのは数年前。「歴史と四季を感じられる聖地にしたい」「不安な現代にご利益と共に五感を通じて心に平安を」との思いから、現在まで定期的に続けられています。
本来花手水とは、野外で水の代わりに草花につく露で手を清める行為のことを言いましたが、現在のように手水舎や手水鉢に花を浮かべてそれ自体を花手水と呼ぶようになったのは「柳谷観音」が発祥です。
「柳谷観音」には龍手水、苔手水など合計6つの花手水があり、境内を散策しながら色々な花手水を楽しむことができますよ。
※時期によって見られる花手水やお花の種類が変わります。現在見られる花手水は「柳谷観音」のインスタグラムやホームページからご確認ください。
【料金】
500円(6月と11月のウィーク期間中は700円)
※高校生以下無料
○スポット情報
スポット名:「柳谷観音(楊谷寺)」
住所:京都府長岡京市浄土谷堂ノ谷2
参拝時間:9:00~17:00(受付終了16:30)
定休日:無休
10.【宇治市】紫陽花開花の時期だけ花手水を実施「三室戸寺」
京都府宇治市にある西国三十三カ所第10番札所の「三室戸寺」(京都府宇治市莵道滋賀谷)。西国巡礼をする方など、全国から参拝者が訪れている寺院です。また“あじさい寺”としても親しまれており、毎年6月〜7月にかけて境内に咲き誇る色とりどりの紫陽花は絶景!
開花時期と合わせて、実施される花手水も紫陽花一色! ガラスボールに入っているものや、手水舎に敷き詰められた紫陽花は息を飲むほどの美しさ。実施期間中は公式サイトのブログや公式インスタグラムにて、随時開花情報を発信中。花手水の開催時期なども詳しく紹介しているので、来寺前に要チェックです。
花手水と同時期に開催される「あじさい園」と「あじさい園ライトアップ」には、たくさんの方が訪れるため時間に余裕を持って来寺しましょう。紫陽花は、白色は寛容、ピンク色は元気な女性など色によって花言葉が異なるので、ぜひ花手水を鑑賞しながら調べてみてください。
※日によってお花が変わることもあるため要注意
最寄駅の京阪宇治線「三室戸駅」から徒歩約15分となっており、車で来寺する場合は併設駐車場がないため近隣のパーキングを利用しましょう。紫陽花が開花の時期や土日祝は混み合うことが多いため、電車の利用がスムーズですよ。
【料金】
〈平常〉
大人:500円
小人:300円
〈2月~7月・11月〉
大人:1000円
小人:500円
○スポット情報
スポット名:「三室戸寺」
住所:京都府宇治市莵道滋賀谷21
参拝時間:〈4月1日~10月31日〉8:30~16:30(最終受付15:40)、〈11月1日~3月31日〉8:30~16:00(最終受付15:10)
定休日:8月13日〜18日、12月29日〜31日 ※気象警報が発令されている場合は拝観を中止
華やかな花手水に癒されに行こう!
京都で実施されているおすすめの花手水スポット10選をお届けしました。寺社によって、お花の種類や雰囲気が異なるのが面白いですよね。心も華やかにしてくれる花手水に癒されてみてはいかがでしょうか。