ダニエル・クレイグがすべてをさらけ出す一途で切ない恋愛模様を捉えた新場面写真解禁『クィア/QUEER』
映画『クィア/QUEER』の、一途で切ない恋愛に溺れていく主人公・リーや恋心を寄せられるユージーンを捉えた新場面写真が解禁となった。
一途な恋のために、地の果てまでも行く男の、切ないラブストーリー
『君の名前で僕を呼んで』でひと夏の切ない恋を描いたルカ・グァダニーノ監督が、今度は愛する相手と心身共にひとつになりたいと切望する男を描く。
主人公の孤独な中年男リーを演じるのは、007シリーズの主人公ジェームズ・ボンドの鎧を脱ぎ捨てた新生ダニエル・クレイグ。ボンドとは全く異なる魅力で、自分を保てないほどに相手を求める圧倒的ピュアネスを演じきる姿は、あまりに痛く愛おしく、私たちの心を激しく搔き乱す。
2024年の第81回ヴェネチア国際映画祭でワールドプレミアを迎え、第96回ナショナル・ボード・オブ・レビューでダニエル・クレイグが主演男優賞を受賞。第82回ゴールデングローブ賞でも、主演男優賞(ドラマ部門)でノミネートされるなど、多くの映画賞を賑わせている。
リーが恋する相手のユージーン役には、映画ファンの間で今年最高の“発見”との呼び声も高いドリュー・スターキー。一見クールで感情を露わにしない新世代に見えつつも、己のアイデンティティへの戸惑いや葛藤が垣間見える絶妙な表情で、ユージーンの心の中の繊細なゆらぎを観客に突き付ける。
原作はビート・ジェネレーションを代表する作家ウィリアム・S・バロウズが、謎多き人生を赤裸々に綴り、一度は出版を封印した自伝的小説。
トレント・レズナー&アッティカス・ロスが手掛けた音楽と、ニルヴァーナ、プリンス、ニュー・オーダーらの挿入歌が聴覚を、ファッションの新しい軌道を創り上げたJW Andersonのジョナサン・アンダーソンによる衣装が視覚を魅了する。愛を確かめるために男が選んだ数奇な手段とは──究極の愛を探し求める姿が、あまりに無様で崇高で、どこまでも愛おしいラブストーリーだ。
この度、ダニエル・クレイグやドリュー・スターキーの姿を収めた新たな場面写真が解禁となった。
リーが一途に想いを向けるユージーンの物憂げな表情が印象的な1ショットや一緒にカフェにいるのに2人とも窓の外を眺めていて、心のすれ違いを感じさせるような姿が捉えられている。
また、南米の街角でリーの写真を撮る様子やリーがユージーンの胸に顔をうずめてすがりつくような姿も印象的だ。孤独に苛まれているリーは、繁華街の夜道で通りすがりに目が合ったユージーンに対し、「言葉なしで、君に触れたい」と、究極の愛を探し求めていく。
ユージーンは好奇心に輝く瞳で未知の世界については知りたがるが、自分のことはほとんど語らない。感情を露にすることもなく、限りなくミステリアスな存在のユージーンに否応なしに惹かれていくリーだが……。狂おしいほどに恋をし、相手を求めるリーの切々とした感情が胸に響くことだろう。
『クィア/QUEER』は5月9日(金) 新宿ピカデリー 他 全国ロードショー