令和ロマン・くるまが語る“やす子の功罪” 芸人としての未来とテレビ業界への懸念
検索数が急上昇した人物や作品、商品をランキング形式で紹介する「Yahoo!検索大賞2024」の「お笑い芸人部門」では、ピン芸人のやす子(26)が首位に輝いた。今年の芸能界を象徴する存在ともいえるやす子について、芸人の先輩たちはどのように見ているのか。同じピン芸人の永野(50)、令和ロマン・高比良くるま(30)、とろサーモン・久保田かずのぶ(45)が語った。
【写真】過去に「テレビは基本的には出ない」と話したこともある高比良くるま
4日深夜放送の『永野&くるまのひっかかりニーチェ』(テレビ朝日系)によると、やす子が初めて登場した時、永野は驚きを隠せなかったという。昨今はロジカルな話術で笑いを取るのが主流だが、やす子は「はい~」という一言でテレビやネットで引っ張りだこになり、あっという間に幅広い世代に知られる存在となった。その姿に、永野は自分の価値観がひっくり返るような衝撃を受けた。さらに永野自身も、マネージャーとの会話に思わず「はい~」を使ってしまうほど、やす子の影響力は大きかった。
一方、高比良くるまは、やす子のような芸人が「自分たちの思い通りに扱いたい」とするテレビスタッフに消費されるのではないかと懸念している。彼は、「なんでもやります!」「どこにでも行きます」と全てを引き受けるやす子について、昔ながらのテレビマンが都合よく扱いすぎる傾向を感じたと話している。
しかし、やす子は自衛隊仕込みの驚異的なフィジカルとタフな精神を持ち、「どうせ一発屋で終わるだろう」という皮肉を跳ね返してきた。どんな過酷なロケにも挑み、「はい~」と笑顔で乗り越えるその姿勢は、多くの視聴者やテレビ関係者から支持を集めた。
やす子が休みなく働き続ける様子を心配したくるまは、楽屋で声をかけることもあったという。しかし、やす子は「大丈夫です、くるまさんもすごいです、M-1です。はい~」と明るく返答した。そして、今年の夏には『24時間テレビ』のチャリティーマラソンランナーを務めるなど、体力的にも精神的にも多忙を極めた日々を送ってきた。
そんなやす子の活躍に、くるまは「やす子の功罪」として、テレビマンの要求に全て応えることで「芸人に無理をさせる時代が再び来る可能性がある」と懸念を示した。それでも「だからこそ、俺みたいな芸人が必要なんですよ」と主張し、やす子と自分の存在がバランスを保つ役割を果たしていることを強調した。その意見に、スタジオにいた永野や井口浩之も頷いていた。
また、とろサーモン・久保田かずのぶは『耳の穴かっぽじって聞け!』(テレビ朝日系)内の「バラエティスタッフが選ぶ“2024年覚醒したと思う芸人”ベスト10」で4位に選ばれたやす子について、「やす子は今年の顔。嫌いになられへん、可愛いもんなぁ」と称賛している。今年、大変なことも多かったやす子だが、先輩芸人たちは今年を通して温かい目で見守ってきたようだ。
画像は『やす子 X「おはようございます」』『麒麟マネージャー【公式】 X「おはようございます」』より
(TechinsightJapan編集部 みやび)