Yahoo! JAPAN

「親の言葉」は想像以上に子どもに“大きい影響”を与える→押しつけではなく「一緒に考える」子育てとは

saita

「親の言葉」は想像以上に子どもに“大きい影響”を与える→押しつけではなく「一緒に考える」子育てとは

子どもとのコミュニケーションにおいて、親が決めつけてしまうことよりも「問いかけをする」ことがとても大切になります。 「あなたのため」と言いそうになったら、以下の2つを意識してみましょう。

1.「あなたはどう思う?」と問いかける

stock.adobe.com

学校や社会では、いつでも誰かが「どう思う?」と問いかけてはくれません。嫌なことでも決められてしまったり、押し付けられたりすることもあるでしょう。だから、せめて家庭は「どう思う?」と子どもの意見を尊重し、自分で考えて決められる場であるとよいでしょう。

もちろん、その際に親の意見を伝えることだって大切。どう思う? と問うことは、子どもの言いなりになることではありません。でも、結局親の言う通りにしかならない、ということではなく。お互いの意見を尊重し合いながら、ともに考えてみるといいでしょう。

わが家でも娘が5歳くらいのころから、彼女の意見を聞きながら一緒に考える習慣をつくってきました。

2.親の気持ちも素直に伝える

stock.adobe.com

たとえば、子どもが欲しい物があったり、やりたい習い事があったり。でも、お金もかかるし送り迎えをするのも大変だし…⋯。そんな風に子どもの言う事だからといってなんでも聞いてあげられるわけじゃないこともあります。

そんなときも、ちゃんとそのことを伝えてあげる。「ちょっと高すぎるから、別のじゃないと買ってあげられない」とか「これを買ってあげてもいいけど、クリスマスの分と合わせてだよ」とか、選択肢を示したり。「送り迎えをしてあげられないから、ここに通うのはいまは無理」と伝えるなど。

間違っても「あなたのためにはこっちがいいよ」「あなたはこっちが好きでしょ?」なんてごまかさないように。

親の言葉は想像以上に子どもに大きい影響を与える

stock.adobe.com

僕も娘が小さい頃、どうしても野菜を食べてくれなくて困っていたときがありました。思わず「君のためだからがんばって食べて」と言いたくなります。でも、本当は「僕が安心したいから」だったなと思います。なので「パパは野菜を食べてくれたら嬉しいし、そしたら身体にもいいのになって思ってる。だから食べられそうなら食べて」と伝えていました。

「しょうがないな〜」といいながら渋々食べる娘を見ながら、「あなたのため」なんて言わなくても、ちゃんと伝わるんだなと思いました。親の言葉は、思っている以上に子どもにとっては大きく強いものです。

それは大事な道しるべですし、大切なアドバイス。ですが「押し付け」にならないようにすることも、同じくらい大切です。

「あなたのため」じゃなく「一緒に考えよう」と気持ちを変えるだけで子どもは「自分の考えを大切にしてもらえている」と感じられます。子どもが自分で考え、決めていく力を育てるためにも、少し伝え方を意識してみましょう!

三木智有/家事シェア研究家

【関連記事】

おすすめの記事