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大分トリニータ 新エース誕生! 有馬幸太郎、開幕弾で勢い加速 【大分県】

オー!エス!OITA

写真/オー!エス!OITA SPORTS

 エースとして結果を出し、その存在価値を証明した。大分トリニータのFW有馬幸太郎が、開幕戦でチームを勝利へ導く先制点を決めた。新天地での初ゴールは、今季のチーム初ゴールともなり、本人も素直に喜びを表現した。

 「シーズン最初のゴールを自分が決められたことで勢いに乗れるし、チームもいいスタートを切れた。自分の得点で勝たせることができたのは自信になるし、これを継続していきたい」

 

 ゴールこそが有馬の真価を示す証明である。昨季はいわきFCで全試合に出場し、10得点を記録。スピード、フィジカル、空中戦の強さを武器にする万能型ストライカーとして、「今季は20得点が目標」と公言し、大分に加入した。得点力不足に悩むチームのキープレーヤーとして期待を背負い、「FWである以上、結果がすべて」と意気込む。その姿勢は、積極的なシュートだけでなく、前線からの守備にも表れている。

 

 攻撃の起点となるポストプレーに加え、前線からの激しいチェイシングで相手を追い詰める。求められる役割は多岐にわたるが、「ゴールを奪うことこそFWの最大の使命」と語る。その言葉は決してエゴではない。得点は周囲のサポートがあってこそ生まれるもの。その事実を深く理解しているからこそ、味方の力を引き出すプレーにも余念がない。冷静に自分を俯瞰(ふかん)し、最適なポジションを取る。その能力が、コンスタントにゴールを奪う秘訣(ひけつ)だ。

 

移籍後初ゴールで勝利を呼び込んだ

 

 開幕戦の先制点は、スローインのこぼれ球を押し込んだものだった。「ロングスローのこぼれ球からチャンスになる場面が何度かあった。先制ゴールの場面も『こぼれてくるな』という予感があった」と振り返る。しかし、「あんなに完璧な形でボールがこぼれてくるとは思わなかった。自分は振り抜くだけだった」と冷静に語る。一方で、「もっとボールを収められた部分や、クロスが上がった際に決定機にできたシーンもあったので、その精度を上げたい」と向上心も忘れない。

 

 片野坂知宏監督も「FWがゴールを決めることは、チームにとって非常に重要。有馬自身も今季の目標として『20得点』を掲げている。開幕戦で結果を出せたことは彼にとって大きな自信になるだろうし、チーム全体の士気向上にもつながる。継続して得点を量産してほしい」と期待を寄せる。

 ストライカーが背負う「9番」にふさわしいポテンシャルの高さを示し、周囲との連係も日ごとに向上。前線でターゲットとなり、強靭(きょうじん)なフィジカルを生かしてボールを収め、味方の押し上げる時間を創り出す。その存在は、対戦相手にとって確実に脅威となるはずだ。今後さらにスケールアップしていく予感を漂わせている。

 

前線からボールを追う献身的なプレーが光る

 

 

 (柚野真也)

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