「気持ちがフワッと軽くなる」「頑張ってる人の姿って素敵」感動の声続々!『きみの色』釜山国際映画祭 アジア映画の窓部門へ出品決定
山田尚子監督待望の最新作となる完全オリジナル長編アニメーション映画『きみの色』が、現在大ヒット上映中だ。このたび本作が、10月2日~10日(現地時間)に韓国・釜山で実施される「第29釜山国際映画祭」アジア映画の窓部門への正式招待作品として選出され、韓国プレミア上映が決定した。
わたしが惹かれるのは、あなたの「色」
2017年「アヌシー国際アニメーション映画祭」長編コンペティション部門に入選、国内外問わず高い評価を受け、興行としても23億円の異例のヒットを記録した名作『映画 聲の形』(16年)。監督を務めた山田尚子は、些細な日常を瑞々しく鮮やかに描く稀有な映像センスと、小さな心の揺れ動きさえ表現していく繊細な演出で、世界から脚光を浴びるアニメーション監督の一人となった。
今作で脚本を務めるのは、スタジオジブリや、京都アニメーションの数々の大ヒット作品を手掛け、山田監督とは「けいおん!」シリーズ以降、幾度となくタッグを組む吉田玲子。音楽は『映画 聲の形』、『リズと青い鳥』(18年)など山田監督作品のほか、話題作『チェンソーマン』(22年 テレビ東京系)のサウンドトラックを担当する作曲家・牛尾憲輔。声の出演には、日暮トツ子役に鈴川紗由、作永きみ役に髙石あかり、影平ルイ役に木戸大聖と、いま注目の若手俳優たちが参加。3人を導くシスター日吉子役を新垣結衣が務める。
先日行われた初日舞台挨拶では、鈴川紗由、髙石あかり、木戸大聖、やす子、山田尚子監督が登壇。全国16都市を回るキャンペーンを終えた監督に各地で触れ合ってきたファンの反応を受けての感想や、キャスト陣が本作で初めてアフレコに参加した時の印象などを振り返り、楽しいトークで盛り上がる中、公開初日を祝してキャストから山田監督へのサプライズも行われ、会場はあたたかな拍手に包まれた。山田監督は「ようやく公開を迎えることができて本当に感無量です。みんなで心を込めて、肩を組んでつくった作品ですので、皆さんも愛してくださったら嬉しいです」と公開を迎えた喜びとともに、観客へ向けて作品に込めた想いを伝えていた。SNS上では、「何かに真っ直ぐ頑張ってる人の姿って素敵。みんな頑張れって応援したくなる!」「観た後、気持ちがフワッと軽くなって息がしやすくなってるのを感じた。きっとみなさん一人ひとりにも寄り添ってくれる映画だと思う」といった感想が上がっており、多くの感動の声が溢れている。
「第29回釜山国際映画祭」アジア映画の窓部門への出品決定
「釜山国際映画祭」は、アジア最大規模の映画祭として注目されており、国内外の約300作品(ワールドプレミア約100作品)が上映され、来場者数は約20万人を記録する映画祭。本作が選出された【アジア映画の窓部門】は、さまざまな視点とスタイルを持つ、アジアが誇る才能豊かな映画監督たちの優れた作品を紹介する部門で、過去には𠮷田恵輔監督作『愛しのアイリーン』(18)、瀬々敬久監督作『楽園』(19)、沖田修一監督作『おらおらでひとりいぐも』(20)などが選出されている。また【アジア映画の窓部門】の最優秀賞にあたる<キム・ジソク賞>が選出される。2017年に制定された<キム・ジソク賞>は、映画祭の創立メンバーで、アジア映画の成長に尽力した故キム・ジソクの名が冠せられ、アジア映画の現代的地位を反映した最も魅力的な映画を称えるために設立された。「第22回釜山国際映画祭」では、吉田大八監督の『羊の木』(18)が同賞を受賞している。なお、舞台挨拶には山田監督と日暮トツ子役の鈴川紗由が登壇する予定。鈴川は国内外含めて映画祭への登壇が自身初となる。
山田監督は本映画祭でのプレミア上映決定を受けて、「映画祭の規模が大きすぎて想像がつきませんが、とても光栄なことで、とにかく楽しみたいと思っています。舞台挨拶では鈴川さんと一緒に、映画を楽しんでつくったエピソードや、今回オリジナル作品で観客の皆さんも未知数な部分があると思いますので、少しでもリラックスして観ていただきたい、というお話ができたらと思っています」と期待を寄せている。
また鈴川は、「オーディションから始まり、監督やキャスト、沢山のスタッフさんが一丸となって作り上げた『きみの色』が釜山国際映画祭で上映されることがとても光栄です。また私自身初めての映画祭に監督と登壇できること心から嬉しく思います。国境を越え、観た人に感動や勇気を与えてくれるアニメーションの力は素晴らしいものだと改めて感じています。全世界の方に『きみの色』の鮮やかで美しい色と音楽をお届けできる日を楽しみにしています」と映画祭参加への喜びをコメントしている。
『きみの色』は大ヒット上映中