コンビニでパート主婦が「レジの1万円札をサッとポケットに入れたのが防犯ビデオに映っていました」 オーナーが問い詰めると…
コンビニはさまざまな人が働いている。店員による窃盗事件が起こることもあるようだ。都内でコンビニを経営する60代前半の男性(企画・マーケティング・経営・管理職/年収1500万円)は、レジの金を自分が雇った店員に盗まれたことがある。編集部は男性に詳しく話を聞いた。(文:福岡ちはや)
レジの金が万単位で合わない!
男性は1984年、22歳のときにコンビニ経営を始めたが、オープンから1~2か月で早くも窃盗被害に遭ったという。
「売上げとレジ内の現金は一致したのですが、両替用に用意してあった金庫の現金が3万円も合わなかったのです。少額ならともかく、数万円も合わないのは初めての経験でした」
40年前は店に防犯ビデオがなく犯人を特定できなかったため、男性は足りない3万円を自己負担し、時間帯ごとに細かくレジ締めをして気を付けることしかできなかったそうだ。しかし、その後もレジの現金が1万円足りないことが2回ほど続き、損失の合計は5万円に膨れ上がった。
これらの違算金が出た時間帯にシフトに入っていた人物は1人だけ、という状況証拠から容疑者が浮上した。有名進学校に通う女子高生アルバイトだ。
彼女は「知りません」と犯行を否定したが、1人シフトの状況で現金がなくなる事件が3回も続けて起きれば、放置もできない。動画記録のような決定的な証拠がなかったため、警察沙汰にはせずに、話し合って辞めてもらうことにしたという。
「明るく愛想のいい子で、どこにでもいるような高校生でした。その子が店を辞めてからは違算が出なくなりました」
男性は「この事件以降、店に防犯ビデオを設置したと思う」と話していた。
盗んだ主婦は「今でも店に買い物に来るようです」
防犯カメラが決定的瞬間をとらえたケースもあったそうだ。レジの金額が合わず、男性が防犯ビデオを確認したところ、「一人のパート主婦がレジで両替するときに、1万円札をサッとポケットに入れる瞬間が映っていました」とのことだ。
このケースでは動かぬ証拠があったため、パート主婦は白状して、盗った金額も返したそう。それでも「あまり悪びれた様子もなく、今でも店に買い物に来るようです」というから、信じられない。
男性は「さすがに呆れましたが、こちらも慣れてしまって何があっても驚きません。お客さんによる万引きも多いし……コンビニやってると、いろんなことがありますよ」と笑った。
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