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新鮮な沖縄県産魚と地物ならではの魅力に出会えるレストラン「Limpid」平日限定ランチ!(北中城村)

OKITIVE

沖縄の魚料理といえば、メジャーなところはお刺身、揚げ物、煮魚、汁物、バター焼きに天ぷら……あたりでしょうか。 今回ご紹介するのは、北中城村にある隠れ家レストラン「Limpid(リンピッド)」。シェフが漁港から直接買い付けた新鮮なお魚を、独自のアレンジで美味しくいただけるお店です。 市場に出回ることがめったにないレアなお魚が登場することも!2025年5月現在、土日祝は休業ですが、平日にお休みしてでも行ってほしいレストランです。

平日限定の特別なランチタイム

2016年に港川外人住宅から北中城に移転した「Limpid(リンピッド)」。

場所は、ライカム方面から渡口交差点に向かう県道81号線を少し横道に入ったところです。

白とブルーを基調とした店内は魚や波をイメージしたアート、

貝殻や魚の骨などのディスプレイが施された店内は、地中海の漁師町を思わせるような雰囲気。

窓際の席からは、遠くに海を望むこともできます。

ランチメニューの提供は11時から17時まで。ローストビーフや魚料理の単品ランチもありますが、一番人気は「魚料理のランチコース」なんです。「魚が美味しいレストラン」を謳っているだけあり、期待が高まります。

「こんなの初めて!」希少なお魚も楽しめるコース

「魚料理のランチコース」の内容は、カルパッチョ、スープ、県産鮮魚のポワレ、デザート、ドリンク。お魚の種類は、その時の仕入れで変わるのですが、おおよそ1つのコースで3種類ほど楽しめます。

鮮度抜群!サプライズが詰まったカルパッチョ

カトラリーや盛り付けも素敵なカルパッチョ。この日のお魚は、沖縄近海で水揚げされたばかりの沖縄県産マグロとコチでした。自家菜園で採れたというハーブが添えられ、ソースはこの日はヒマワリや夏のフルーツを使ったもの。

コチは沖縄では珍しい白身の高級魚。鮮度が落ちるのが早いこともあり、スーパーなどの店頭にはほぼ出回りません。シェフの若林さんは独特の食感と味わいを気に入っており、よく仕入れているのだそう。さっぱりした味わいなので、ソースが良く合います。 Limpid(リンピッド)のカルパッチョは、魚の皮目を炙るという独自のアプローチで、なめらかで上品な味わいに香ばしさをプラス。皮のコリコリとした食感が独特です。 ソースや柑橘だけでなく、魚そのものの味わいが一層引き立っています。見た目のおしゃれさ以上に食べ応えと食感が記憶に残るカルパッチョでした。

シンプルだから素材の味が大切!人参のスープ

続いてスープ。見た目はポタージュなので、クリーミーかと思いきや、意外なほどシンプルでピュアな味わい。人参本来の甘みが口いっぱいに広がります。

伺ったところ、材料は人参、塩、牛乳のみだそう。なめらかでありながらも、どこかシュワッとするような独特の食感(あるいは口どけ)があります。添えられたパセリの風味がアクセントになっています。

パンは2種類。スープにはシンプルなパンが添えられ、そのままはもちろん、スープに浸して味わうのも良いでしょう。メインの魚料理には、オレガノとオイルがかかったパンが登場。オレガノの香りが魚料理の風味をより一層引き立ててくれます。

希少な県産魚を巧みな技で!メインのポワレ

メインは県産鮮魚のポワレ。この日は「タイクチャー」という魚でした。「オオクチイシチビキ」とも呼ばれるとても希少な魚とのこと。

しかも足が早く傷みやすいため、こちらも市場に出回らないお魚。身がとてもふわっとした食感のタイクチャーは、パリパリに焼かれた皮との対比が絶妙です。

白いソースはその日仕入れた魚(コチも含む)の粗を丁寧に炊いてうまみをしっかりと抽出してから、濾し、白ワインと煮詰めたところに生クリームを加えたもの。 あっさりしていた先ほどのスープとは対照的なクリーミーさです。コースが進むにつれ味のレイヤーが積み重なっていく感覚があります。

付け合わせのロマネスコやタマネギは香ばしく、クリームソースとの相性が抜群です。葉物野菜もパリッと焼かれており、食感のアクセントになります。 とても手間のかかったもので、家庭ではなかなか再現できない味わいだと感じました。

「ここ(レストラン)でしか食べられないものを提供したい」というお店のこだわりが詰まった一皿です。見た目はシンプルながらも、細部にまで繊細な技術が光っていました。パンで最後までソースも味わいたい!

忘れられない食感!唯一無二のデザート、ヌガーグラッセ

デザートもまた格別でした。フランスの伝統的なデザート、ヌガーグラッセですが、Limpid(リンピッド)では、冷やした石の上に載せて提供されます。

触ってみると指が張り付きそうなくらいキンキンに冷やした石の上に載せるのは、見た目のワザありだけではなく、ヌガーが溶けるのを防ぐという機能も。

口に入れると、ひんやりとしたクリームがじゅわっと溶け出し、瞬く間に消えるような不思議な食感。後にはナッツやドライフルーツの風味が残ります。この繊細さを成り立たせるための石の土台。テイクアウトはムリだろうと感じました。

「Limpid(リンピッド)流」で沖縄の魚を再発見

Limpid(リンピッド)の料理は、新鮮な沖縄の魚を、シェフ独自の「Limpid(リンピッド)流」とも言える調理法で最大限に引き出していると感じました。 その日手に入った魚に合わせてソースやハーブを組み合わせるアレンジ力、フレンチをベースにしつつも、イタリアンやアジアンの要素も感じさせるような力強い味わいがあります。 沖縄の魚を使った料理はホテルや他のレストランでも見かけますが、既存のジャンルに食材を当てはめるのではなく、食材から料理を作り上げていくようなオリジナリティを感じました。

沖縄旅行で訪れる方にとっては、「沖縄の魚でこんなに素敵な料理が!」という発見と感動があるでしょうし、地元の方にとっても、見慣れた食材がこんな風に活用されるのか、という新しい視点を与えてくれるはずです。

ソースのベース。魚介の旨味がたっぷり

平日のみの営業ということで、少しハードルが高いと感じるかもしれませんが、機会があればぜひ一度、北中城の「Limpid(リンピッド)」を訪れてみてください。 沖縄ならではの美味しいお魚を、見た目にも美しく、記憶に残る味わいで堪能できるはずです。 魚料理教室も開催されているそうなので、料理に興味がある方はこちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。

Limpid(リンピッド)住所

〒901-2302 沖縄県北中城村渡口1852-5

電話番号

08064852309

営業時間

11時〜17時(夜は10名以上・予約時のみ開店)

定休日

土曜日・日曜日・祝日

駐車場

あり

クレジットカード・電子マネーの利用

不可

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