【パリ】フランスでブームが起きている抹茶とドバイチョコレートを楽しもう
一時期の大きな注目を経て、抹茶はすでにフランスで定番の食材として認知されていますが、その抹茶が定番の域を超えて再び飲食店で流行しています。日本人だと抹茶と見間違いがちな同じ緑色のピスタチオのフレーバーも引き続きブームです。
パリの繁華街で目に入る「Matcha」の文字
今パリで増えている「Matcha(抹茶)」のブームは、食材としての抹茶だけでなく飲み物としての抹茶にも随分フォーカスされています。抹茶フレーバーのケーキなどだけでなく、パリの多くのカフェでは、茶碗に茶せんで抹茶を立てて、抹茶ラテなどを提供する店がとても増えました。
フランス人の店員さんが、カウンターで抹茶を立てている姿を見ると、いよいよ日本食材の取り入れ方も一つ段階が進んだんだと思わされます。
抹茶の食材としての応用も、すでにパリではブームというよりはそれを超えた先のフレーバーの選択肢として認知がされていますが、ここ最近は私の肌感覚ではさらに露出が増えている傾向を感じます。特にベトナム系のスタイリッシュなカフェで、抹茶を使ったケーキなどを多く見ます。
個人的な味覚の楽しみとしても、日本食材の需要増としても、嬉しいことです。
ピスタチオが濃厚なドバイチョコレート
日本人がよくパリで見間違えがちなのが、ピスタチオのフレーバーを抹茶と混同してしまうケースです。見た目が同じ緑色のため、日本で生活している感覚で緑色のアイスクリームなどを見ると、頭が自動的に抹茶フレーバーと変換されがちです。
そのピスタチオも定番の食材としてパリではどこでも見かけることができますが、近年はより盛り上がりを見せています。そのきっかけを作っているのが中東にルーツを持つパティシエやパティスリー。特にピスタチオをふんだんにまぶしたレバノンアイスは、数年前に大きなブームになりました。
またここ最近は、ピスタチオペーストとカダイフ(主に小麦粉で作られる細い麺状の生地で、サクサクした食感)を混ぜ込んでタブレットの中身としてドバイチョコレートが注目されています。有名パティシエもこぞって独自のドバイチョコレートを売り出しています。
抹茶またはピスタチオ(ドバイチョコレート)が楽しめるお店
抹茶を楽しめるカフェ&サロン・ド・テ
■ハノイ1988(Ha Noi 1988 Flowers and Archives) 住所:51 rue des Archives 75003 URL:https://www.viet-eat.com/
ベトナム系のカフェ。ベトナムコーヒー(深煎り豆をフィルター抽出してコンデンスミルクを加えたもの)に合わせて抹茶ティラミスを。店内には花屋も入っています。
■初代抹茶(Shodai Matcha) 住所:7 rue Volta 75003 URL:http://shodaiparis.fr/
抹茶をテーマにした日本風の中華系サロン・ド・テ。抹茶を使ったスイーツを提供しています。周囲は中華系のレストランや食料品店があるプチ中華街になっています。
■シティ・オブ・ライト(city of Light) 住所:3 rue Malher 75004 URL:https://www.instagram.com/cityoflight.coffee/
マレ地区にあるコーヒーショップ。店内で挽いた豆から入れた各種コーヒーが揃います。Matcha Bio(抹茶)はその場で点てて提供されます。
ピスタチオとドバイチョコレートを楽しめるお店
■リンツ(Lindt) 住所:11 bis Rue Scribe 75009 URL:https://www.lindt.fr/
ピスタチオペーストをふんだんに使うドバイチョコレートは、どこのブランドまたはメーカーのものでも高めの値段設定ですが、リンツは10ユーロ以下で買えます(ただしピスタチオの層は薄いです)。
■リファイ(RIFAI) 住所:22 Rue Vieille du Temple 75004 URL:https://eu.alrifai.com/
レバノンのナッツ専門店。コーヒーやスイーツも販売しており、その中にはドバイチョコレートも。タブレット1枚で20ユーロしますが他店のドバイチョコレートと比べればお値打ちな価格設定。
■バシール(Bashir) 住所:58 Rue Rambuteau 75003 URL:https://bachir.fr/
ピスタチオをアイスクリームが見えなくなるまでまぶすレバノンアイスクリームの代表的なお店。夏はいつも長蛇の列になります。
今パリを訪れるなら、これら現地流にアレンジされて席巻する抹茶と、ピスタチオおよびドバイチョコレートをぜひ試してみてください。
TEXT by 守隨 亨延