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特撮を通ってこなかった『秘密戦隊ゴレンジャー』と同い年の自分が『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』にハマった理由

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

1975年放送の『秘密戦隊ゴレンジャー』からはじまったスーパー戦隊シリーズの50周年作品となる『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』。みなさんはご覧になっているでしょうか? シリーズ作品も49作品目ということで、私は「もう自分もそんな歳か……」と思ってしまいました。

とは言いつつも、実はシリーズのどれも観たことがなかった私。それなのに、『ゴジュウジャー』にハマってしまったのです……! 『ゴジュウジャー』はそんなスーパー戦隊シリーズを通ってこなかった私の人生を変えてしまうほどの魅力を秘めていると感じます。

今回はそんな私の体験を通して、みなさんに『ゴジュウジャー』の魅力をお伝えできればと思っています。シリーズのファンも、本作からシリーズに触れる方にも、全ての人にオススメできるのが『ゴジュウジャー』なのです。

 

 

ゴジュウジャーとの出会い

私が生まれたのは『秘密戦隊ゴレンジャー』が放送されていた1975年。幼稚園生から小学生時代を過ごした1980年代は空前のガンプラブーム、ファミコンブームが巻き起こっていました。兄がいたこともあって、早くからそれらにのめり込んだ私は、スーパー戦隊シリーズをほぼ通ってこなったのです。

しっかりと観たスーパー戦隊の記憶は、1981年放送の『太陽戦隊サンバルカン』と1982年放送の『大戦隊ゴーグルファイブ』くらい。

そんな私が、Xでたまたま目にした「今年スーパー戦隊が50周年を迎える」というポスト。それではじめて『ゴレンジャー』の放送開始日と自分の生年月日がほぼ同じということに気づきました(ちょうど4月生まれです)。その時でさえ、50周年記念作品が『ゴジュウジャー』というのを見ても「4月で自分も50じゃー! 年取ったな……」程度のしょうもない感想を抱いたくらいでした。

ほとんどシリーズを観てこなかった自分にとってのスーパー戦隊は、勧善懲悪、正義のヒーロー5人が力を合わせて悪の軍団と戦って、地球の平和を取り戻す話という印象を持っていました。そういうわかりやすさが、子どもたちの心をつかんで、長く支持されてきた理由なのだろうなと。そんなこともあり、ガンダムシリーズが大好きな自分にはあまり関係ないものとして、知らず知らずに興味から外れていたようです。

スーパー戦隊にはロボットも登場しますが、5色のメカが合体して、少しずんぐりしたロボットが、のっそりと戦っているイメージで、これまたガンダムのモビルスーツの戦闘に比べると、どうしてもあまりカッコいいイメージはありませんでした(アニメと実写を一緒にしてはダメなのですが……)。

そんな自分を変えてくれたのが、Xのおすすめにあがってきたこのポスト。

 

 
大張正己さんの描いたテガソードイエロー! 前述の勝手なイメージとはかけ離れている、マッシブさとスタイリッシュさが見事に同居したこの雄姿! 力強い躍動感!! その迫力とカッコよさにすっかり心を奪われてしまいました。

これは【ロボ業界のNo.1クリエイター】とのコラボ企画で、5体のテガソードが順番に発表されていたものです。

 

 
どれもスタイリッシュで洗練されていて、かっこいいですよね。テガソードブラックのランスと盾を携えた重騎士な感じ、ワクワクしませんか?

これでゴジュウジャーへの興味がムクムクと湧きあがり、少し積極的に情報を取りに行くようになりました。

そうしているうちに、最後にトドメを刺されたのが、YouTubeで公開された「スーパー戦隊・ユニバース大戦 ~ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー Episode 0~」。

 

 
無双シリーズのようにたくさんのロボットがリアルに斬り合って戦う様と、テガソードが降臨するときの神々しさ。テガソードが光の翼をまとって、天空からゆっくりと降り立ってくるっているシーンにすっかり心が奪われました。

確かゴジュウジャー放送前のXのスペース配信でプロデューサーの松浦さんが話しておられましたが、エピソード0はA.C.E.(アナザーセンチュリーズエピソード、バンダイナムコ発売のPSゲーム)のイメージというのを聞いて、すごく納得したのを覚えています。

また、第1話冒頭のロボの墓場のシーンに関して、『機動戦士ガンダムSEED』のEDなどで見られるような「壊れたロボットが放置されているカッコよさ」について語られているのに共感しまくりで、まんまと放送開始を楽しみに待つことになったのでした。

 

 

『ゴジュウジャー』は予想外の連続!

そんなこんなで興味をもった『ゴジュウジャー』、実際に観始めると、いい意味で自分の戦隊イメージを覆される予想外の連続で、すっかりハマってしまいました。

まず、正義のヒーローであるゴジュウジャーたちが全然ヒーローっぽくない! 主人公の遠野 吠(とおの ほえる)が自分のためにヒーローロボであるテガソードを使って(それも足癖悪く、足で操縦しながら!)畑を耕したり、トレジャーハンターバトルでブルーの百夜 陸王(びゃくや りくお)が嘘をついて高価な壺を老夫婦からせしめていたり。ゴジュウグリーンがパリピに憧れるおじいちゃんという設定も全く想像していなかった……。

とにかくツッコミどころ満載で、「ゴジュウジャー大丈夫か!?」と真剣に思ってしまうのですが、逆に目が離せない。ストーリーが進むにつれて5人それぞれが成長していくんでしょうけど、リアルタイムで『スクール☆ウォーズ』を見て育った自分にとっては、不良で手のかかる子が更生していくストーリーはやっぱり好きで心惹かれます。ゴジュウジャーの皆さんは自分にとっては子どもといえる年齢ですし、親の気持ちで毎週見守っている自分がいます。

第7話でついに戦隊としての初名乗りでしたが、全然まとまってなくて、グダグダとやっているのが、むしろゴジュウジャーらしくて微笑ましく、自分の戦隊ヒーロー像を書き換えてくれました。これからの成長に期待したいところです。

一方で、悪の軍団であるはずのブライダンが全然悪っぽくない! スーパー戦隊の敵といえば怪人がおどろおどろしく、幹部が部下をコマのように使うイメージだったんですけど、ブライダンはモチーフがブライダルだからなのか華やかで、幹部である特攻隊長のファイヤキャンドルさんとテクニカル隊長のブーケ様がとっても魅力的! この二人だけは敬意をもって“さん”と“様”をつけて呼んでしまいます。

ファイヤキャンドルさんは、騎士道精神と部下愛にあふれる漢の中の漢で、上司にしたいキャラクターナンバーワン! これから吠のライバルとして、どんな名場面を演出してくれるか非常に楽しみです。

ブーケ様は、最初は冷静沈着・上品丁寧で、女性ながらにメカニックの総責任者を務めるリケジョな天才キャラと思っていたら、第3話で早々に陸王推しの単なるオタクと化してしまい、想像を超える振れ幅でとまどってしまいました。でも、ブーケ役のまるぴさんがオタクの愛と狂気をリアルに演じることで、すごく愛おしい敵キャラになっていて、心から応援したくなります。

設定が細かくていいなと思ったのが、ブライダンの量産ロボである「アイアイザー」それぞれに、テクニカル隊長のブーケ様がお花の名前とマークを個別認識のために付けていること。

 

 
おかげで毎回姿形は似ていても、ばっちり個性を感じることができますし、お花のことも勉強できちゃってます。オタクでもやっぱり「慈愛」のブーケ様です。

 

テガソードが予想以上にカッコいい!

そして、作品に興味を持ったきっかけであるテガソードですが、予想以上のカッコよさ!

スーパー戦隊のロボって、5体が合体して巨大ロボになるイメージだったんですけど、テガソードは変形してロボットになって、まるでインパルスガンダムのシルエットのように、ゴジュウジャー5人のそれぞれが持つ武器(なぜか巨大化する)を換装する形でテガソードブルーやテガソードイエローに変わっていくんです。

なので、合体した巨大ロボに5人全員で乗り込むのではなくて、換装された武器の持ち主1人が乗って戦います。そして、変身した姿ではなく、あくまで変身前の正装姿で戦うので、表情で語れる分、ロボット戦のドラマもたくさん見られそうな予感。第3話で怒り狂うブーケ嬢のラッシュ攻撃に、陸王がたじろぐところや、第8話でファイアキャンドルさんが心に迷いのある吠を倒すのを止めてしまうところなど、すでに素面同士だからこそ心に残るシーンがいくつも見られます。

小学校高学年でZガンダムをリアルタイムで見ていた世代なので、今でも変形モビルスーツが大好きなんですけど、テガソードの変形は、青い刃の部分がウイングとして展開して広がり、折りたたまれていた下半身部分がダイナミックに持ち上がって、180度回転して完成します。ちょっとウイングガンダムを思い出す感じ。なかなかカッコよく、実際にやってみたくなって「DXテガソード」と「レオンバスター50」を購入してしまいました……!

子どものころに買った玩具は、機会があれば全てガンプラかファミコンカセットだったので、この年になって初めての戦隊玩具になります。実際に変形や合体させたり、嵌めるセンタイリングごとに変わる音声など、ギミックがすごく楽しいですね。ついついセンタイリングを集めたくなっているのですが、食玩やカプセルトイでも発売されていて、なかなか奥深い世界なのだと感嘆しています。

 

おわりに

第8話で吠の兄・クオンや女王テガジューンが登場して、ストーリーも深みを増していきそうな予感とともに、ますます面白くなりそうなゴジュウジャー。荒唐無稽でカオスな感じと詰めて考えられた設定が徐々に明らかになっていく期待が同居しているところが魅力だと今のところ感じています。

テレビ放送本編だけでなく、ネット記事やSNSで作り手の方々の思いに触れたり、ファンの皆様の考察を楽しんだり、スーパー戦隊にハマるというのはこういうことなのかと初心者として刺激をたくさんもらいながら、スーパー戦隊と自分の50周年の年を楽しんでいきます!

 

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