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2025年「第1走者」1月放送スタート韓国ドラマ4作 視聴率の明暗を分析!

Danmee

tvN『星がウワサするから』主演イ・ミンホ ©Danmee

2025年がスタートして早くも1カ月以上が経過した。

韓ドラ界は、1月に放送開始したドラマ4作が最終話まであと残り数話、終盤戦を迎えている。

いずれも期待作・話題作として放送開始前から熱い視線を浴びていた作品ばかりだが、なかには意外にも、前評判と放送開始後の反応に開きがでたものも。

ドラマのジャンルや出演者など、キャッチーでネームバリューや人気のあるものが、無条件に成功するとは限らない韓ドラ界の厳しさを覗かせている。

そこで本記事では、2025年の第1走者となった4作の視聴率から、明暗を分析して紹介する。

(図)Danmee読者12,273人が選んだ「新韓流四天王」4人

わたしの完璧な秘書 (SBS/2025)

『わたしの完璧な秘書』は、頭の切れるキャリアウーマンだが仕事以外は無頓着な女性CEOと、彼女をサポートする敏腕男性秘書のオフィスロマンス。現段階での最高視聴率は最新話である第9話の11.8%で、1月スタートのドラマのなかではトップの成績を誇る。

成功の鍵となったのは、男性主人公を演じるイ・ジュンヒョクの活躍によるところが大きいと言われており、ストーリー自体はメロドラマの定石を踏むが、彼の甘いロマンス演技と秀でたビジュアルに魅了された人が多いとの評価。

また、安定した演技力を誇り、ドラマファンから絶大なる信頼を寄せられているハン・ジミン主演作であるという点も、数字を獲得した理由の1つだろう。残り、3話でどこまで視聴率を伸ばすことができるのか注目される。

●日本で視聴可能な動画配信サービス(2025年2月4日現在):Lemino

星がウワサするから (tvN/2025)

『星がウワサするから』は、宇宙ステーションを背景に繰り広げられるSFロマンス。約500億ウォン(約50億円)もの莫大な製作費が投入されたブロックバスタードラマだ。

全16話中、第10話まで放送が終了しており、現在の最高視聴率は第2話の3.9%。最終話まで数話残っているため、今後どのような展開を迎えるか分からないが、2020年以降に放送されたtvN作品のなかでは、最も低視聴率という残念な歩みをみせている。

韓国のドラマファンからは、「宇宙を背景にする必要があったのか」や「場所を変えただけ」など辛辣な意見が上がっており、ドラマ界において新鮮な材料である“SF”をうまく活かしきれていない点が数字に大きく影響しているよう。

壮大なスケールに、韓流スターイ・ミンホ&視聴率女王コン・ヒョジンを主演に迎えても、必ずしも成功するとは限らない韓ドラ界の厳しさを感じさせている。

●日本で視聴可能な動画配信サービス(2025年2月4日現在):Netflix

元敬 (tvN/2025)

『元敬』は、朝鮮王朝第3代国王イ・バンウォンの妻で、夫を政治的に支えたキングメーカーでもある元敬(ウォンギョン)王后の視点から描かれた夫婦の物語。全12話中、現在第9話まで放送された段階で、最高視聴率は第4話の5.6%、他の放送回はほぼ4~5%台で推移している。

イ・バンウォンを主人公にした時代劇は多々あるが、彼の妻をメインにした作品は新鮮。別の切り口から繰り広げられる物語であることから、もう少し数字を獲得できる可能性を秘めていた作品といえる。

しかし視聴者からは、「王后キャラにインパクトが足りない」や「王后が立体的に描かれていない」など、劇を引っ張る王妃に物足りなさを感じるという意見が。

韓ドラ史劇頻出の時代を背景にしているだけに観る側の目が肥えており、期待値が上がり過ぎたのが一因だろうか、他の作品とこれといった差別化を図ることができなかったのが、多少なりとも数字に影響しているようだ。

●日本で視聴可能な動画配信サービス(2025年2月4日現在):未定

モーテル・カリフォルニア (MBC/2025)

『モーテル・カリフォルニア』は、12年前に去った故郷で、ヒロインが初恋の相手と再会して繰り広げられるロマンチックコメディー。全12話中、最高視聴率は第7話の6.0%だ。

そこまで悪い数字ではないが、実は同放送回は同曜日、同時間帯に編成されている強豪『わたしの完璧な秘書』の放送休止日。視聴者の一部が『モーテル・カリフォルニア』に流れたようだ。事実、第7話以外は、3~4%台で推移している。

ナ・イヌ&イ・セヨン主演のラブコメというタイトルは非常にキャッチーで、放送開始後はイ・セヨンの度肝を抜く演技変身も話題を集めているだけになんとも残念な数字。『わたしの完璧な秘書』の方が、1週間早くスタートしたのも明暗を分けた理由の1つかもしれない。

競争作品が何であるかは、ドラマの成功に少なからず影響することが分かる事例と言えるだろう。

●日本で視聴可能な動画配信サービス(2025年2月4日現在):未定

(ライター/西谷瀬里)

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