【東京・池袋】駅から徒歩2分!30種類以上のパンを堪能できる「Alsace Air(アルザスエール)」
1万個以上のパンを食べ歩いた旅するパンマニア・片山智香子です。
今回紹介する「Alsace Air(アルザスエール)」は架空の航空会社の名称で「1960年~70年代にフランスのアルザス地域を拠点にヨーロッパ主要都市へ中短距離路線を運航していた」という設定。
さらに機内食の充実を各社が熾烈に競い合った時代の中、極上のサンドイッチの提供にこだわり、運航が途絶えた今となってもその味を懐かしむ声が多いという架空のバックグラウンドストーリーがコンセプトなベーカリー。今回は、その中でもおやつにもピッタリな甘めなパンを紹介します。
駅から徒歩2分の小ぶりなパンが人気のベーカリー
最寄り駅は、JRをはじめとする8路線が乗り入れる池袋駅。西口を出てメトロポリタン通りを通り徒歩約2分の場所にあります。
「hotel hisoca ikebukuro(ホテル ヒソカ 池袋)」の目の前、機内の窓をイメージしたという三角窓と、アルザス地方のシンボルであるコウノトリをモチーフにしたロゴマークが描かれたピンクの立て看板が見えてきたらアルザスエールに到着です。
以前は、同じく池袋駅西口から徒歩約7分の場所に店舗を構えていましたが、2025年5月9日に現在の場所へ移転。現在はクラシックスタイルのフレンチレストラン「Brasserie Lation(ブラッスリーレトン)」に併設され、カジュアルスタイルな雰囲気の中で営業しています。
多くの種類から選ぶなら朝が狙いめ
朝は8:00からオープンしていて、小ぶりな甘いパンはもちろん、惣菜系やサンド系と30種類のパンが並びます。開店直後が一番品揃え良いそうなので、多くの種類から選びたい場合は午前中の訪問がオススメです。
シェルカカオ
カカオ風味のブリオッシュ生地にコーヒー風味のカスタードクリーム、上にはカカオニブがちりばめられたクリームパン。同店の人気パンであるシェルクリームのアレンジで、こちらはコーヒー風味なこともあり、大人なスイーツパンといった感じです。中に入っているクリームはなめらかでやわらかく、一見チョコレートクリームのようにも見えるのだけれど、コーヒー風味だからこそ甘味がしつこくなく後味もさっぱり。
抹茶のクグロフ ブリオッシュ
さくりと歯切れがいい生地はブリオッシュ生地に抹茶がねりこまれていて、ひと口目から抹茶の香りが鼻腔をくすぐります。しっとりした生地はほんのり甘いのですが、食べていると爽やかさも感じます。なんでだろう?とシェフにお聞きしたところ、味わいのアクセントとして小さくカットしたオレンジとレモンのピールが入っているのだそう。
ちなみに、諸説ありますが、クグロフ型はフランス東部に位置するアルザス地方が発祥の地と言われているのだとか。
バナナのボストック
カカオ食パンにシロップをしみこませ、アーモンドクリームとバナナ、その上に砕いたピスタチオをトッピング。さらにカソナードを塗ったバナナをあぶって仕上げた「バナナのボストック」。
シロップがしみこんでいるため、クラム(内側)は非常にしっとり。ほんのり香るカカオの風味が心地よく広がります。本来ブリオッシュで作られるフランスの伝統菓子「ボストック」を同店なりにアレンジした一品。
いちじくのミルクフランス
いちじくが入った湯種製法で作ったバゲット生地に、練乳とバターをまぜこんだ自家製クリームを絞りサンドした、いちじくのミルクフランス。むぎゅっと弾力ある生地はシンプルながらもイチジクの甘味も感じ、なめらかなクリームとのバランスが絶妙な一品です。
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店内にイートインスペースはありませんが、通りを挟んだhotel hisoca ikebukuroでドリンクを購入すればテラス席でパンをいただくことができます。朝は8:00からオープンしているので通勤・通学前に立ち寄り、自分にご褒美的な“朝ごパン”をいただくのもいいのではないでしょうか。
WRITER:片山智香子
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【SHOP INFORMATION】
SHOP:Alsace Air(アルザスエール)
ADDRESS:東京都豊島区西池袋1-9-8
OPEN:8:00~16:00
CLOSE:火曜日・水曜日