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仲見世亭せん弥 審査員特別賞を受賞 全日本素人落語フェスで

タウンニュース

高座に上るせん弥さん=本人提供

鶴間でクリーニング業を営むアマチュア落語家の仲見世亭せん弥(本名/澤田騎誉寛)さんがこのほど、藤沢市民会館で開かれた第4回「藤沢宿・全日本素人落語フェスティバル」で最優秀賞、優秀賞に次ぐ、審査員特別賞を受賞した。

この大会はアマチュア落語家の発表や活動の場をつくろうと、2021年に始まった。審査委員長は桂歌助さんが務めた。今年は97人の応募があり、事前に行われたビデオ審査を通過した20人が高座にあがった。

せん弥さんは古典落語の「転宅」を披露した。この噺は泥棒が忍び込んだ屋敷で女性と鉢合わせ、金品を奪い取ろうとするが、女性の口車に乗せられ手玉に取られてしまう物語。この噺はせん弥さんの約20演目ある持ちネタの一つで、一番得意な演目だという。観客も騙されてしまうような演技力を披露し、受賞に至った。

せん弥さんは「出場した人たちはアマチュア落語家として全国でも有名な人ばかりの中で、審査員特別賞という良い結果を出せてよかった。師匠たちや落語を一緒に楽しんでいる仲間に恩返しができた」と振り返った。

せん弥さんが高座に上がったのは7年前。市内出身の落語家柳家あお馬氏などに弟子入りし、話術を磨いた。現在は毎日の練習を欠かさず、週に1回、師匠のもとに出向き修行に励んでいる。せん弥さんは「今後も落語の楽しさを伝えていきたい」と話していた。

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