iaku『流れんな』作演出の横山拓也&出演者の異儀田夏葉・宮地綾のコメントが到着
2024年7月11日(木)に下北沢ザ・スズナリにて開幕するiaku『流れんな』の作演出の横山拓也と出演者の異儀田夏葉、宮地綾からのコメントが到着した。
『流れんな』は2013年から2014年にかけて4都市で上演し、10年ぶりの再演となる。初演は関西弁だったが、再演では、貝漁で栄える港町の食堂に集う人物たちの濃度を上げようと、主に広島出身の俳優陣で固め、全編広島弁に改稿した。出演者には、異儀田夏葉、今村裕次郎(小松台東)、近藤フク(ペンギンプルペイルパイルズ)、松尾敢太郎(劇団あはひ)、宮地綾が名を連ねる。
主演の異儀田は横山の演出について「横山さんは、作家でありながら、演出の時には一緒に役のことを考えてくれるというか、むしろ私の方がその役を知ってる人として接してくれるんですよ。それがすごく私にとってはありがたくて、作と演出を両方兼ねるカンパニーはよくありますが、ここまで演出家と俳優が対等というか、俳優にたくさんゆだねてくれることってなかなかないことだと思います。だからより自分自身で役を考えるし、責任感も生まれる。一緒にこの役って、この物語ってなんだろうねって寄り添いながら演出してもらってる感じがして、大好きな演出家です」とコメント。
それに対して横山は「もっと船頭になってグイグイと引っ張っていく演出スタイルへの憧れもあるんですが、自分の性質的にも稽古場で俳優と一緒に発見していくことの方が面白いと感じています。一緒に見つけたものって、すごく強度がある。僕が出した答えに近づけてもらうことも時には必要ですが、全員で話し合って見つけること、磨いていくことに、稽古の価値があると思っています」と話した。
宮地は「この作品に登場する人物は、周りの人たちによって、どんどん自分の抱えてるものが暴かれてるというか、なんか引き出されてる感じがしてて。それをやっぱり人間だから隠したかったりとか、ごまかしたかったりするところもあるし、だけどごまかせなくて向き合わないといけないなというところが、私自身、演じながらすごく難しくはあるんですけど、そこを逃さずにやりたいし、見ている人にも一緒に体感してもらいたいなと思います」と語った。