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世界に誇る“立山の大谷” 2025年は高さ16m【立山黒部アルペンルート】全線開通! 立山トンネル電気バス・みくりが池ソフトもデビュー

nan-nan 富山の情報

世界に誇る“立山の大谷” 2025年は高さ16m【立山黒部アルペンルート】全線開通! 立山トンネル電気バス・みくりが池ソフトもデビュー

3000m級の山々が連なる北アルプス立山連峰。

その山中を貫いて富山県と長野県を結ぶ立山黒部アルペンルートは、富山が世界に誇る山岳観光スポットです。

画像提供:立山黒部アルペンルート

夏の登山シーズン、秋の紅葉と、雲上の世界ならではの見どころは季節ごとにあります。

 

なかでも圧倒的壮観の景色を見られるのが、春。

アルペンルート開通直後の「雪の大谷」です。

雪の大谷(KNBライブラリーより)

2025年、大谷の雪壁は高さ16m(4/14現在)。

世界有数の豪雪地帯として知られる立山。

標高2390m地点の大谷付近は地形的にちょうど吹き溜まりになっていて、アルペンルートのなかでも積雪量がもっとも多くなる場所です。

 

2025年、大谷の雪壁は高さ16m(4/14現在)。

5階建てのビルよりも高く、両側から垂直に切り立った雪の大壁が迫りくる光景は、まさに圧巻です。

雪の大谷 過去30年の高さベスト&ワースト

毎年、雪の大谷の壁の高さを計測している富山県道路公社に、記録が残っている約30年分の高さをたずねてみました。

 

その結果、最も高かった年は…2000(平成12)年の20m。

その年の4月20日、全線開通初日に撮影した雪の大谷がこちらです。

2000年4月20日撮影

歩いている人と比べると、その高さがわかります。

身長の約10倍、迫力があります。

 

続いて、

高さ19mだった年が2006年、2015年、2017年で、同率2位。

その次に高さ18.5mの1996年が続きます。

 

一方で、残念ながらあまり壁が高くならなかったのが

1998年、2016年、2023年の13mでした。

雪の積もり具合次第、自然が相手なのでこればっかりは運ですが、年によって5m以上も違うんですね。

 

ちなみに、雪解けが進むと当たり前ですが壁の高さも低くなっていきます。というわけで、ねらい目はやっぱり開通直後。せっかくなら少しでも高い壁を見たいですね。

2025立山黒部“ハルタビ” 室堂駅(標高2450m)

四季折々に大自然の様々な表情を見せてくれる立山ですが、開通直後しか楽しめない絶景をまとめて紹介します。

人気の「雪の大谷ウォーク」 2025年雪壁の高さは16m

雪の大谷ウォーク

日時:4月15日(火)~6月25日(水)

時間:9:30~15:00

場所:大谷

※状況により開催時間変更の場合あり

 

開通直後の見どころは、なんといっても「雪の大谷」。

立山室堂ターミナル(標高2450m)から下ること約500m。雪の壁は徐々に高くなっていき、標高2390m付近がもっとも壁が高くなる「大谷」です。

画像提供:立山黒部アルペンルート

雪壁の高さは16m(2025年4月14日現在)。通常はバスでしか通ることができませんが、6月25日までは歩いて楽しむことができます。

 

下から見上げるとその迫力はさらに増し、ずっと見上げていると、首が痛くなってしまうほど。

ひと冬にこれだけの雪が積もる自然の驚異も実感できますよ。

2000年4月20日撮影

ところで、高さ10mを超える雪の大谷、どうやって作られるかご存知ですか?

除雪の量を考えると気が遠くなりますが、垂直に削り取られたきれいな壁は、熟練の職人たちの技とこだわりによるものなのです。

 

▽関連動画「雪の大谷 どうやって作る?」▽

リラックスチェアに座って大雪原のパノラマを満喫


「立山ユキテラス」

立山ユキテラス

日時:4月26日(土)~5月6日(火・振休)

時間:10:00~15:00(入場14:30)

場所:立山ユキテラス

料金:500円(30分)

 

北アルプスの純白の雪原を特等席で眺めることができるのが「立山ユキテラス」。

雪原に直接座ったり、寝っ転がったりすると、通常は体がすっかり冷えてしまって長居できませんが、立山ユキテラスでは時間制でリラックスチェアから絶景を楽しむことができます。

足を伸ばしてくつろぎながら、目の前に広がる大パノラマを思う存分、楽しんでください。

 

この「立山ユキテラス」は2023年から始まった企画で、大型連休シーズンのみの限定企画。開催期間が短く、貴重なプレミアム体験ができると好評です。

大雪原を歩きながら北アルプスを眺望「パノラマロード」

パノラマロード2025

日時:4月15日(火)~5月6日(火・振休

時間:10:00~15:00

場所:パノラマロード(無料エリア)

 

雪の壁の「下」ではなく、「上」を歩くことができるパノラマロード。

2024年からは北陸新幹線の敦賀延伸を記念してパノラマロードの距離が延伸され、標高2450mの室堂ターミナルから雪の壁が最も高い大谷までの雪原を歩いて楽しむことができます。記念撮影ができるスポットもたくさん用意されていますよ。

標高2450mの雲の上で雪遊び「ユキ!ふれあい広場」

画像提供:立山黒部アルペンルート

ユキ!ふれあい広場

日時:4月15日(火)~5月6日(火・振休)

時間:10:00~15:00

場所:ユキふれあい広場(無料エリア)

 

雪の壁をスコップで掘って、新しい道を作ることができる!?

雪の壁を崩しながら雪像を作ったり、雪玉で遊んだり…さらには広大な雪原の中に新しい道を作ることもできる遊びスポット。

 

雪が降らない地域からの観光客にはもちろん、北陸の平野部に住む人にとっても比べものにならない量の雪で遊ぶことができるため、新鮮で楽しい体験になること間違いなしのエリアです。

ミニ雪の大谷!?


立山自然保護センターまでの「雪の回廊」を満喫

雪の回廊

日時:4月15日(火)~6月25日(水)

時間:終日

場所:室堂園地(無料エリア)

 

大谷ほどの高さはありませんが、それでも約8mの雪の壁が続いている“ミニ雪の大谷”こと「雪の回廊」。高原バスの乗降場がある室堂ターミナル屋上から立山自然保護センターまでの道を楽しむことができます。

約1時間、高低差もある雪の大谷ウォークよりは気軽に楽しめるので、体力や時間に余裕がない人はこちらで疑似体験するのもいいかも。

 

自然保護センターでは、特別天然記念物のライチョウや高山植物など立山の動植物について楽しく学ぶこともできます。

雪壁に隠されたヒミツを探ろう「雪のカレンダー」

雪のカレンダー

日時:4月15日(火)~5月6日(火・振休)

時間:9:30~15:00

場所:ウォーキングゾーン(無料エリア)

 

雪壁の断面をみると、降雪時期や量などがわかります。つまり、巨大な雪壁の層には、2024年の雪の降り始めから最近までの情報がストックされている身近なタイムマシーン。

2024-2025年の冬は、平野部ではたくさん雪が降りましたが、山の上ではどれだけ降ったのでしょう…比較してみると面白いかも!?

除雪車展示

画像提供:立山黒部アルペンルート

除雪車展示コーナー

日時:4月15日(火)~6月25日(水)予定

時間:9:30~15:00

場所:エントリーゾーン(無料エリア)

 

除雪に欠かせないロータリー除雪車と除雪用ブルドーザーを展示します。そびえたつ雪壁の中ではなんだか小さく見えますが、間近で見るとその大きさに驚きます。

立山の雄大さを改めて感じますね。

後立山連峰エリアを満喫! 大観峰駅(標高2316m)

雪のポケット

画像提供:立山黒部アルペンルート

雪のポケット

日時:4月中旬~5月上旬

時間:大観峰駅営業時間内

場所:大観峰駅 雲上テラス(屋上展望台/無料エリア)

 

高原バスのターミナル、室堂から主峰・雄山の下を進む立山トンネルの抜けた先が、大観峰駅。その雲上テラスに降り積もった雪には、が入れる大きさの雪のポケットが作られています。

階段を上って雪穴に入って、振り返ると…黒部ダムや後立山連峰を一望することができます。雪がない時期とはまた違った絶景を堪能できますよ。

雪のトンネル

画像提供:立山黒部アルペンルート

雪のトンネル

日時:5月中旬~6月中旬

時間:大観峰駅営業時間内

場所:大観峰駅2階展望台(無料エリア)

 

5月中旬になると、大観峰駅2階の展望台まで、この季節ならではの「雪のトンネル」をくぐって行くことができます。トンネルを抜けた先に広がっているのは、黒部ダムや後立山連峰の絶景。暗闇から光り輝く世界の対比が感動をより強いものにしてくれそうです。

2025年4月デビュー「立山トンネル電気バス」

画像提供:立山黒部アルペンルート

立山黒部アルペンルートの室堂と大観峰の間を結ぶ「立山トンネル電気バス」が2025年シーズンから運行スタート。

環境負荷を低減し高地でも安定走行が可能な電気バス。その乗り心地をぜひ体感してみてください。

画像提供:立山黒部アルペンルート

今回導入される電気バス8台のうち3台には、立山黒部の景色が多く登場するアニメーション映画「おおかみこどもの雨と雪」の特別デザインが施されています。

 

なんだか、雨や雪になった気分に浸れそう…

映画シーンと立山黒部の実景を紹介するパネル展が6月1日(日)から室堂ターミナル内で開催されるほか、デビュー記念イベントも予定されています。楽しみですね。

 

【立山トンネル電気バスデビュー記念イベント】

電気バス記念カードプレゼント(乗車記念として):6/1(日)~6/30(月)トロバス・電気バスの特別展示&整備士による車両解説:6/27(金)~7/1(火)

エキタグ「星に一番近い駅」スタンプ復活配布:6/27(金)~7/1(火)

▽2024年シーズンまで運行していた立山トンネルトロリーバス関連記事

2025年新登場の立山グルメ

大自然を間近に臨みながら味わうグルメも格別です。

 

2025年は、昨年販売していた「氷河ソフト」がリニューアルし、「みくりが池ソフト」として販売がスタートします。

みくりが池ソフト

北アルプスで最も美しい火山湖「みくりが池」を思わせるブルーと白のコントラストです。

 

約1万年前にできた周囲約630m、水深約15mの火山湖「みくりが池」。雪解けとともに表情を変える姿は一期一会。何度でも足を運んで眺めていたい凛とした美しさがあります。

ほたるいかかき揚げそば&とやまポークカツカレー

室堂ターミナルの立山そばでは「ほたるいかかき揚げそば」が新メニューとして登場。立山から富山湾の深海まで標高差4000mの富山を食べて実感してみては?

また、レストラン立山では「とやまポークカツカレー」が新しく登場します。

立山連峰のように高く盛り付けられたライスとトンカツでエネルギーチャージは◎。

あわせて楽しみたい関連イベント

4/15~ 特別展「立山トンネルとトロリーバス」/「雪の壁のひみつ」【立山町】

特別展「立山トンネルとトロリーバス」

開催日:4月15日(火)~6月8日(日)
場 所:富山県立山カルデラ砂防博物館 企画展示室

 

特別展「雪の壁のひみつ」

開催日:4月15日(火)~6月29日(日)
場 所:富山県立山カルデラ砂防博物館 エントランスホール
観覧料:無料
※常設展の1階大型映像ホールと2階カルデラ展示室は観覧料(大人400円)が必要
電 話:076-481-1160

 

立山黒部アルペンルートが全線開通する4月15日から開催される特別展が2つあります。「立山トンネルとトロリーバス」と「雪の壁のひみつ」です。


立山カルデラ砂防博物館があるのは、アルペンルートのケーブルカー乗り場「立山駅前ロ
ータリー」すぐそば。ケーブルカーの待ち合わせ時間に合わせて、無料ゾーンの見学だけ
でも楽しめます。

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