大和市消防本部 救急出動が最多更新 1日あたりの件数も
大和市消防本部が2024年中に救急出動した件数が、前年の過去最多を更新したことが分かった。昨年12月のインフルエンザ流行の影響が、出動件数を押し上げたとみられている。
24年の救急出動件数は1万4493件で、これまで過去最高だった23年から97件(0・7%)増加した。
種別を見ると、急病が9527件で全体の65・7%を占めた。次いで一般負傷の2199件(15・2%)、交通事故の767件(5・3%)だった。年齢別にみると65歳以上の出動件数の割合が59・5%で、23年の56・6%より2・9ポイント上昇した。高齢化の影響もあり、年々増加している。
同本部の担当者は、「昨年は猛暑の影響などはあったものの、11月までの推移をみると救急出動件数は23年を下回る見通しだった。しかし、12月に入りインフルエンザが流行した影響で急激に件数が押し上げられた」と話している。
今年もインフルエンザなどの影響で、1月20日時点で前年同日比124件増の945件の出動があった。
4月から増隊
昨年はクリスマスから年末にかけ1日あたりの出動件数が急激に増加した。12月25日は、出動件数がコロナ禍の22年7・8月に記録した過去最多の63件を上回る68件に達した。出動件数の増加をうけ市消防では、今年4月から日勤救急隊を6隊から7隊に増隊する。
担当者は「増隊はするが、救急車の台数には限りがある。『やまと24時間健康相談』や『かながわ救急相談センター(♯7119)』も活用を」と適正利用を呼び掛けている。