畑をまるごと味わえる!行列ができる福崎町の米粉スイーツのお店『たべばたけ』 福崎町
中国自動車道・福崎南ICから車で約7分のところにある『たべばたけ』(福崎町)は、“畑をまるごと食べられるおやつを”という思いがこめられたお店です。遠方からの方や開店当初から5年間買い続けている方もいるという人気ぶりのスイーツは健康的で美味しく、罪悪感なく楽しめる逸品ばかり♪
店長の藤井直子さんがお菓子づくりを始めたのは、お子さんのためでした。「手作りしてみたら砂糖の多さにびっくりして。体に優しいおやつを作りたいと思ったんです」と語る藤井さん。
凝り性で料理好きなこともあり、たべばたけのスイーツにはアルミフリーのベーキングパウダーや甜菜糖など材料へのこだわりが息づいています。
やがて息子さんの体質から小麦や乳製品を控える必要があることを知り、小麦粉や牛乳を封印。代わりに米粉で蒸しパンを作ってみたところそのおいしさに感動し、ここから藤井さんの“米粉スイーツ物語”が始まります。
初めて訪れる方には蒸しパンがおすすめ。季節のフルーツや野菜によって彩られた柔らかい色合いが可愛らしく、朝ごはん代わりにいただくと、幸せな朝時間を味わえます。
スーパーフード「モリンガ」を練り込んだドーナツもおすすめ!冷凍保存後に自然解凍しても美味しくいただけます。
他にも濃厚なのに軽やかなガトーショコラ、チーズケーキ、ワッフルにスコーンなど、種類は多彩。
現在は多忙のため休止中ですが、再開が待ち望まれているフルーツタルトは“ケチケチするのが嫌”という藤井さんらしく、惜しみなく季節のフルーツがのった贅沢な一品です。
「たべばたけ」では、体にやさしいだけでなく、地球にも優しいお菓子づくりを大切にしています。プリンの瓶を返却すると割引が受けられる仕組みや、紙製・リサイクル可能な素材の活用など、小さな工夫を積み重ねています。
どこか懐かしさを感じる店舗は、藤井さんが「素敵な場所だな」と思っていたところ、大家さんが恩師だったことが判明し、お店として借りるご縁につながったそうです。
周りやお客様に支えられていることを日々実感しています!と話される藤井さんの笑顔を見ていると、このお店が愛される一片が伝わってきました。
たくさんの人を魅了するスイーツの秘密を尋ねると、「米粉の神様からパワーをいただいているのかも!」と答えてくれた藤井さん。その言葉に不思議な説得力を感じます。
実際、行列に並んでいたとき、後ろの方が「私は普段砂糖たっぷりの甘いお菓子が好きだけど、ここの蒸しパンを食べたら止まらなくて…また買いに来ちゃった(笑)不思議よねぇ」と話していたことも思い出されました。
藤井さんのお名前は「素直の直」。「正直者はバカを見ない。壁にぶつかっても自分を曲げなくていい。好きなことを続けていたら自然とここまで来られました」とおっしゃる真っ直ぐな生き方が詰まったお菓子には、不思議な力が宿っているようです。確かに“米粉の神様”はいるのかもしれません。
今月も『たべばたけ』のスイーツを買いに、行列に並びに行こうと思う筆者でした!
場所
たべばたけ
(神崎郡福崎町南田原998-1)
営業時間
工房でのおやつ販売(営業日)は月一回
12:00~17:00
※営業日や最新のラインナップは、公式サイトのカレンダーをご確認ください