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やまと子ども絵画大賞 「一区切り」一転復活へ J:COMが存続へ協力

タウンニュース

取材に応じる小川さん(左)と浜元さん

小中学生の絵画コンクールとして親しまれ、昨年をもって終了した「やまと子ども絵画大賞」が、今年も開催されることが決まった。地元ケーブルテレビ「ジェイコム湘南・神奈川かながわセントラル局」(原聡局長/大和東)が協力し、絵画大賞が再スタートを切る。

子ども絵画大賞は、子どもたちに絵の素晴らしさを知ってもらおうと、2009年に始まった。笹倉鉄平版画ミュージアム(現在は閉館)が主催し、同館の館長だった小川政男さん(80)が15年にわたり続けてきた。

しかし、80歳を迎えるにあたって小川さんは「今回で一区切り」と表明。昨年の第15回を「やまと子ども絵画大賞finale」として開催した。「叶えたい夢」をテーマに作品を募り、153点が寄せられた。

昨年の取材時には、「誰かが絵画大賞を引き継いでくれたら」と本音を語った小川さん。加齢による体力の衰えはあっても、子どもたちや絵画への情熱が冷めることはなく、絵画大賞の存続は小川さんにとっての「叶えたい夢」でもあった。

昨年10月ごろ、小川さんはジェイコムに相談を持ちかけた。これまで同局は表彰式を取材、放送するなど絵画大賞とのつながりがあり、小川さんの打診を快諾。現在、小川さんが代表を務める「ギャラリーおがわ」(上和田)と共催することが決まった。絵画大賞を取材してきた同局の浜元汐里さん(27)が新たに事務局を務めることになり、「小川さんの(絵画大賞にかける)強い思いを知っていたので、本当にうれしい。しっかり頑張りたい」と話した。

「花博」見据え

絵画大賞は、今年で16回目を迎える。今回から従来の大賞や最優秀賞のほか、「横濱花博連絡協議会賞」「大和市長賞」などが加わった。

募集作品のテーマは、27年に大和市の隣にある横浜市瀬谷区・旭区で開かれる「国際園芸博覧会」(通称/花博)を盛り上げる意味も込めて「花の咲く風景」に決まった。

市内在住・在学の小中学生が対象で「小学校低学年の部」「同高学年の部」「中学生の部」で作品を募集する。4つ切りサイズ(38×54cm)の画用紙に水彩絵の具、色鉛筆、クレヨン、版画による作品が対象となる。

応募締め切りは9月15日(日)必着。

小川さんは「こうして再スタートを切ることができ、とてもうれしく、ありがたい」と感謝を述べ、地域の子どもたちに対して多くの応募を呼びかけている。

問い合わせは、ギャラリーおがわ【電話】046・267・8085(小川さん)。

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