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パフォーマンスに直結する! 身体の正しいねじり方の診断方法〈立位でのねじれチェック〉する方法とは!?【スポーツ障害予防の教科書】

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パフォーマンスに直結する! 身体の正しいねじり方の診断方法〈立位でのねじれチェック〉する方法とは!?【スポーツ障害予防の教科書】

立位姿勢をみる基準③ねじれ

左右のねじれはまず、骨盤と膝から

姿勢チェックの最後にねじれの見方を紹介します。まずは立った姿勢で膝のお皿(膝蓋骨)と骨盤の上前腸骨棘のそれぞれの左右を前後差で判断します。左右どちらのお皿、上前腸骨棘が前に出ているかを見ます。

続いて動きのチェックですが、立位での膝の曲げ伸ばしをします。その時に意図的に右側の膝と上前腸骨棘を前に出したり、左側の膝と上前腸骨棘を前に出したりします。膝を少し内側に入れるような感じでもよいでしょう。
違和感や可動域など左右差なくできる場合は姿勢の固定化はありません。しかし、この時、注意したいのが姿勢チェックで前にでている側と動きチェックで前に出しやすい側が一致しているケースです。例えば、姿勢チェックで右側の膝と上前腸骨棘が前に出ていて、動きチェックでも右側の膝と上前腸骨棘が前に出しやすいとします。このような場合は、「姿勢が固定化」していると判断でき、すでに右側の膝が前にでやすい=左側は前に出しにくいという動きのクセができてしまっています。

立位での身体のねじれチェック

膝のお皿(膝蓋骨)の前後差を見たり、骨盤の上前腸骨棘に指を当ててねじれを知る。

立位での脚の曲げ伸ばしでねじれの動きをチェック

脚の曲げ伸ばしをしながら意図的に左右の膝と股関節を前に出す。膝を内側に入れる感じでもよい。

スポーツ選手にとって、このねじれの動きは、障害予防やパフォーマンスの観点から重要です。例えば、右膝が前に出やすい、内側に入りやすいとしましょう。このクセは、人によって違いますが、右足の母指球の痛み、外反母趾、偏平足、足裏の痛みなどにつながります。膝が内側に入って足裏の母指球側ばかりで床をけると脛の痛み(シンスプリント)や膝の内側に痛みがでたりします。さらに、膝が内側に入る動きは股関節の動きでは内旋(内ねじり)になりますが、この動きは股関節には負担がかかる動きですから、股関節の痛みや不調につながることもあります。右側の膝が前に出やすい=左側は前に出しにくいという動きのクセはパフォーマンスにも影響します。例えば
⓵スキーやスケートの右へのターンが苦手
⓶野球で右への動きが苦手(盗塁のスタートや守備での動き)
⓷サッカーやバスケットのディフェンスでいつも右側から抜かれてしまう
などにあらわれたりします。このように、「姿勢の固定化」はスポーツ障害やパフォーマンス低下にも大きく影響を与えます

姿勢の歪みはパフォーマンスにも影響する

歪んだ姿勢は障害予防の面からも、パフォーマンスの面からも早急に解決したい。

出典:『スポーツ障害予防の教科書 姿勢と動きのコンディショニング』

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