ローソンの「もちぷよパン」があまりにも「もちぷよ」すぎる / 本家と比べてみた結果…人を見かけで判断してはいけない
ローソンの「もちぷよ」。あれは何のカテゴリーに入れてあげればいいのだろうか。
スイーツであることは確かだ。たっぷりのクリームが薄い生地で包まれている点はシュークリームっぽいが、その生地がもちもちなのでシュー皮ではない。かといって「まんま餅!」て感じでもないし、ケーキ生地や饅頭の皮とはもっと遠い。ま、良いんだけどね。とっても美味しいし比較的安いし。
なんでいきなりそんな話を始めたのかというと、先日ローソンで「もちぷよパン」なる新商品を見かけたからだ。
普段なら「あ、もちぷよをイメージしたパンなのね〜」と流すところだが、これはちょっと足を止めてしまった。だって――
これだもの。
……え、本家?
大きさといい形といい色味といい、あまりにも本家「もちぷよ」っぽすぎる。イメージのレベルじゃない。常温のパンコーナーに置いてあるのが心配になるくらいだ。
えっ待ってこれ本家と何が違うの? こっちはパンで、本家は……アレ? そもそも「もちぷよ」って何だっけ……???
で、冒頭の疑問である。あれこれ考えても仕方ないので、この際両方買って比べてみることにした。
・食べ比べ
本家「もちぷよ」は1個入りで113円(※現在は微妙に値上げしたようで119円)、「もちぷよパン」は2個入って160円。1個ずつ袋から出して並べてみると……
……どっちだっけ。ほらね、パッと見 本当に瓜二つなのである。
とはいえ、よくよく見ると寸分違わず同じってわけでもないことが分かってきた。持った感じ、パンの方が圧倒的に軽くてちょっとペナっとした質感。対して本家はクリームの存在感がずっしり、今にも生地が破けそうだ。
観察はここらへんにして実食といこう。まずは本家から。
・本家「もちぷよ」
はい、美味しい。もうこれが何のジャンルに属するかとかどうでもいい。美味しい。
持った時の感覚に違わず、この商品の主役は口いっぱいに広がるトロトロのミルククリームだ。とはいえ生地もしっかり仕事をしていて、噛み応えがある分 美味しいクリームを長く味わえる気がする。これが100円ちょっとで買えるってスゴイ。
よし、パンのほういってみよう。
・もちぷよパン
もっっちもち!
これはもう完全に生地が主役だ。圧倒的もちもち感。本家の柔らかいもちもちとは方向性がちょっと違って、こっちの方が弾力があって歯切れがいい。
これアレだ、ポンデケージョ。ブラジル発祥の丸いもちもちチーズパン。あのもちもちに似てる。好きだこれ。
中のクリームも違う。本家のトロトロクリームに対し、こっちはしっかりホイップされていて固め、量も控えめ。本家とは逆で、これはクリームが生地のサポートに回ってる感じだ。
・見た目じゃわかんないね
……というわけで、瓜二つなのは見た目だけ、蓋を開けてみれば双方しっかり個性的だった。見かけで物事を判断すべからずということか。
当然っちゃ当然だが、本家はスイーツ。このタイプのクリームは飲み物なので(?)飲むように食べてしまう。重量こそ軽いが、よく噛むという意味で食べ応えがあるのはパンの方だ。だからもうこれは優劣とかじゃなく、シチュエーションによって使い分けるのがいいと思う。
とはいえせっかく新発売されたパン、文句なしに美味しいので一度食べてみてくれ。ポンデケージョ好きな人はきっと好き。筆者もめっちゃ好き。
参考リンク:ローソン「もちぷよ」、「もちぷよパン ミルク」、Wikipedia「ポン・デ・ケイジョ」
執筆:砂付近
Photo:Rocketnews24.