かつやで「親子丼」を頼んだら、知らない海老が布団の中に潜り込んでいてビビった
つい先日、『牛・豚・鶏のトリプルカツ丼』というタイパの鬼のような新商品を出したばかりの「かつや」だが、早くも次なる期間限定メニューが発売されてしまった。
聞くところによると、なんと今回は親子丼らしい。果たして「かつや」の親子丼がまともなのかどうかは大いに疑問の余地ありだが、食べてみないことには始まらないだろう。
さっそく注文したところ……ほどなくして異変に気付いた。
・「かつや」新商品
「かつや」の親子丼というと、2021年11月に発売された『親子カツ丼』が思い出される。
たしかあれはチキンカツを玉子でとじたものだったと記憶しているが、今回の親子丼にはどのような仕掛けが施されているのだろうか?
まあ「かつや」のことだ。実の親子ではない他人が入っているという可能性も無きにしもあらず……
と思いきや!
出てきたのは、極めて真っ当な親子丼だった。卵を2個使用しているらしく、大迫力の卵とじがまるで何かを隠蔽するかのように丼全体を覆っている。
もはやフタ。あるいは布団(冬用)と言ってもいいかもしれない。それではいただき……
え?
何かいる──。
・違和感
次の瞬間、私(あひるねこ)の背筋に冷たいものが走った。よく見ると卵とじから、何か足のようなモノがはみ出しているのだ。しかも3本……! 誰か警察の人呼んでェェェェェェエエエエ!!
恐る恐る卵をめくると、中から出てきたのは……
なんと……!
知らない海老……!!
・誰だお前
ちょっと待て、てめぇ……なに勝手に人の布団に潜り込んでんだコラ! 気持ちよく寝んなコラ! お前は親子丼の何なんだコラァァァァアアア!!
先ほど軽い気持ちで「親子ではない他人が入ってたりして」と書いたが、思っていた以上のガチ他人が急に現れて現場は騒然となっております。
まさか、鶏の親族関係に海産物が割って入ってくるとは……さすが「かつや」。客の期待に応えるためなら手段を選ばない狂気の揚げ物集団である。人の心とかないんか?
とはいえ、やはり「かつや」のタレカツは安定してウマい。海老フライなのに、蕎麦屋の天丼みたいな風情があって大変よろしい。
ごはんが止まりません系の甘じょっぱいタレを全身にこれでもかと纏いつつ、それでもべちゃっとならない衣の存在感はさすがの一言だ。個人的には通常の海老フライよりもはるかに好みである。
親子丼も親子丼で、限界ギリギリまで味が濃い海老タレカツに負けないくらい旨味とだしの風味が強く、「かつや」ならではの食べ応えがある。鶏肉がやけにゴロゴロ入っているのも実に「かつや」らしいじゃないか。
・最後に
言い忘れたが、この商品の正式名称は『海老タレカツと親子丼の合い盛り丼』(税込869円)。定食はなく、丼一択となっている。
「合い盛り」と聞くと半々で盛り付けたような状態をイメージしてしまうが、まさか知らない海老が勝手に布団の中に潜り込んでいるとは、私としても完全に想定の埒外であった。
歴戦の “かつや者” の想像をも大きく超えてくる「かつや」……。何やら2025年は騒がしい予感がする。
参考リンク:かつや
執筆:かつや者・あひるねこ
Photo:RocketNews24.
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