東山義久・三浦宏規らが出演、ボレロの世界観を追求したダンスドラマ『BOLERO-最終章-』が開幕
2024年7月18日(木)東京・有楽町よみうりホールにて、植木豪が総合演出を務め、東山義久と三浦宏規が出演するENTERTAINMENT DANCE PERFORMANCE『BOLERO-最終章-』が開幕し、舞台写真とコメントが公開された。
あまりにも世界的に有名にして、多くの人たちに愛される芸術性に富んだ壮大な楽曲、“ボレロ”。本作は、言葉では表現しきれない程に神の魅力溢れるボレロの世界観を追求したダンスドラマを作り上げることができたら、との思いから始動したダンス・プロジェクトのラストを飾る公演。全ての観客に愛され、パーフェクトと称賛されるに値するボレロの世界観を達成したいとの熱い想いと願いを込めた最終章となる。
出演は、ボーカル&パフォーマンスグループDIAMOND☆DOGSのリーダー、東山義久と、ミュージカル『のだめカンタービレ』、フレンチロックミュージカル『赤と黒』、舞台『千と千尋の神隠し』ら、話題作への出演が続く三浦宏規、元宝塚トップ娘役の蘭乃はななど、個性豊かなキャストが勢揃い。総合演出は植木 豪、総合振付を大村俊介〔SHUN〕が、それぞれ務める。
同じ旋律が反復するなかでさまざまな楽器が加わり、緊張と緩和を繰り返しながら、圧倒的なクライマックスを迎える “ボレロ”。その世界観を追求した今回の公演では、生バンドの演奏をバックに、蘭乃と三浦の姉弟それぞれが東山に惹かれ、心情や関係が変化していく様子を、さまざまなダンスの要素を取り入れながら、時に繊細に、時にダイナミックに表現していく。ラストに登場する、ラヴェルの“ボレロ”に合わせたパフォーマンスも必見。約90分間、15名の出演者たちが言葉を発さず身体だけで届ける圧巻のステージを見逃さないでおこう。
なお、本公演は25日(木)まで有楽町よみうりホール、その後、7月30日(火)・31日(水)に大阪・SkyシアターMBSにて上演される。
東山義久 コメント
この一ヶ月、カンパニー一丸となって取り組んできました。曲のほとんどがオリジナル、全ての構成・振付を一から作っている作品で、歌とセリフがないダンスが主体の公演です。 僕は舞台の世界に入って、今年で25周年を迎えましたが、キャリアのスタートがダンスで、ダンスから始まった僕が、ミュージカルやストレート・プレイに出演し、DIAMOND☆DOGSというエンターテイメント集団を作って活動してきたなかで、ダンサーを主体とするオリジナルの舞台作品が本当に少ないように感じて、2013年に〈BOLERO〉を始めました。今回、三浦くん、蘭乃さんをはじめ、新しい才能、美しい才能のみなさんと共に最終章を迎えられることは、僕にとってもプレゼントで、本当に幸せです。 出演者全員が主役だと思って作っていますので、素晴らしい表現者たちの肉体、踊り、動きから、いろいろな音楽やセリフを聞いて、ご堪能いただければ嬉しいです。今回の最終章は唯一無二、過去最高の作品になったと確信しています。一人でも多くの方々にご覧頂き、それぞれがそれぞれの楽しみ方をしていただければ幸いです。千秋楽まで、どうぞよろしくお願いいたします。
三浦宏規 コメント
僕もキャリアのスタートがクラシック・バレエで、ダンスから始まっているので、ダンス公演にかける思いは強くて、しかも題材が〈ボレロ〉、さらに東山義久さんとご一緒にできるということで、ステージ上で踊り死ぬ覚悟で挑んでいます。実は、公演初日の一週間前の夜中に義さん(東山)から「俺もここまでやってるんだから、お前ももちろんやるよな?」って電話で言われて、ソロが1曲増えました(笑)。そこから、倒れそうなぐらい大変な曲が出来上がったんですが、電話の義さんの言葉がすごく嬉しくて。 一曲増えたことで、「やっと義さんと対峙できる」と感じてありがたかったですし、頑張ります。今回ラヴェルの「ボレロ」も流れますが、それ以外の楽曲はオリジナルで、どれも本当に素晴らしいですし、作りとしてもすごく見やすくて、美しい。皆様に満足いただけるような内容になっていて、踊りに関しても、いろんなジャンルがあったと思えば、ギミックが出てきたりします。総合エンターテインメント、総合芸術として、すごく見応えのある作品に仕上がっていると思います。お客様には絶対劇場に来た方がいいよとそれだけ言いたいです。頑張ります!
蘭乃はな コメント
まず、この『BOLERO-最終章-』という作品に出演させていただけることがとても嬉しいです。東山さんは稽古がない日も稽古場に来て、作品を一緒に作ってくださっていて、作品に対しての思い入れが、制作の過程や踊りから伝わってきました。みなさんの踊りを見ていると、「よし私も次の場面やるぞ!」って、どんどん思いが重なって、まるでバトンが渡されていくような、そんな作品になっています。今回、男性14人のなかで女性1人ではありますが、稽古中に東山さんが「男15人ヤバいな」って言っていて、「いや、14人だよ。 女1人いるよ!」って(笑)。でもそれくらい「みんなと一体となって」という思いで踊っています。舞台装置がベジャールのボレロを彷彿とさせる赤と黒で、私たちが青の衣装で登場して、衣装が揺れる場面があるのですが、公演の副題にもある通り、ボレロが揺れるんです。全てのスタッフ、キャスト総動員でこの世界観を作っているので、是非ご覧いただきたいです。『BOLERO-最終章-』であつい夏にします! いい踊りにします! 是非劇場に皆さんお越しください。