ぐっすり眠れてすっきり目覚められる理想の睡眠パターンとは!?【眠れなくなるほど面白い 図解 睡眠の話】
ノンレム睡眠とレム睡眠を4〜5回くり返す
夜になるにつれて、眠りを促すホルモンであるメラトニンの分泌が少しずつ増えると、体温、血圧、脈拍が下がり、自然と眠くなっていきます。
くわえて、起きてから約14〜16時間も経っていれば、睡眠圧(眠りたい欲求)も十分高まっているので、多くの人は通常、ベッドに入って目を閉じて、10分程度で入眠します。
入眠後は段階的に眠りが深くなり、最初の深いノンレム睡眠にたどり着きます。このとき、ゆっくりと大きな波形の脳波がみられることから徐波睡眠とも呼ばれます。
ノンレム睡眠の深さは4段階に分けられ、この最初のノンレム睡眠はもっとも深く、ある程度長くつづきます。
ノンレム睡眠のあとに現れるのがレム睡眠です。脳は覚醒時と同じくらい働きますが、体は眠っているので筋肉は弛緩し、ほとんど動かず眠ります。その後、一定の周期でノンレム睡眠とレム睡眠をくり返し、朝を迎えます。正常な睡眠パターンの場合、ノンレム睡眠は次第に浅く、レム睡眠は徐々に長くなります。
明け方に向けて、覚醒作用のあるホルモンのコルチゾールの分泌が増えて、体温、血圧、脈拍が上がると、体も起きる準備が整っていきます。こういった健康な睡眠パターンで眠れているときは、自然に起きられるしくみなのです。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 睡眠の話』 監修:西野精治