Yahoo! JAPAN

『ジョン・ウィック』監督「『カウボーイビバップ』は全暗記している」「もしも渡辺信一郎さんのように絵が描けたなら」日本アニメ愛熱弁

THE

『ジョン・ウィック』シリーズのチャド・スタエルスキ監督は、日本アニメの大ファンとして知られる。現在進行中の『ジョン・ウィック』前日譚長編アニメーション映画は、かねて「僕たちが大好きな日本のアニメで」としていた企画だ。

これに先がけて、スタエルスキは日本のアニメーション作品に相次いで参加している。「NINJA KAMUI」(2024)では自身の率いる87 Eleven Studioがファイトシーンのデザインを手がけ、スタエルスキはアクション監督を担当。「カウボーイビバップ」で知られる渡辺信一郎監督の最新作「LAZARUS ラザロ」(2025)でもアクション監修を務めている。

米に語ったところによると、スタエルスキは渡辺作品の大ファンで、「『カウボーイビバップ』と『サムライチャンプルー』はすべて暗記している」とまで言っているほど。「LAZARUS ラザロ」のチームから「アクションのアドバイスをくれる人材を探している」との連絡を受け、すぐに自らチャンスをつかんだという。

スタエルスキは「もしも渡辺さんの3分の1、8分の1くらい上手な絵を描けたなら、頭からいろんなものがどんどん出てくると思う。部屋を一歩も出ず、一日中描いていたい」と、アニメーターへの憧れを語る。人材や環境、予算、時間といった要素に必ず左右される実写とは異なり、「紙一枚で絵を描けるなら限界はない、永遠に描き続けることができる」と。

「アニメの特徴はいろいろなことができること。叶うことなら、アニメの世界でアクションデザイナーとしてのキャリアを積むのも悪くないはず。もっといろんな人から依頼が来たらいいな、と願っているんです。あまり依頼がないので少し残念に思っているくらい。」

これまでの作品にも日本のアニメーションの影響はある。シリーズ第4作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023)については、「映画を観た人たちから、“彼はアニメに大きな影響を受けているんだね”と言われたい」と一言。リナ・サワヤマ演じるアキラの名前が、大友克洋監督『AKIRA』(1988)の引用であること、「アニメの超タフな女性キャラクターのように」と求めていたことも以前。

アニメへの愛情と意欲はとどまることを知らない。「今は自分の知っているものをやる計画で、現実的なものを取り入れながら数作品やります」と言いつつ、「『ジョン・ウィック』前日譚では、僕たちがアニメーションの世界でやりたいことをやっている」とも付け加えた。ちなみに、同作はきっちりと大人向けの作品になっているようだ。

『ジョン・ウィック』前日譚アニメーション映画(タイトル未定)では、キアヌ・リーブスがジョン・ウィック役に声優として復帰し、スタエルスキやプロデューサーのバジル・イワニク&エリカ・リーが参加。監督は「ウルトラマン:ライジング」(2024)のシャノン・ティンドル、脚本は『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)『アラジン』(2019)ヴァネッサ・テイラーが務める。

Source:

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 朝イチ更新!4コマ漫画『かりあげクン』たけのこ泥棒出没!と思いきや…

    ふたまん++
  2. 2025年2月20日オープン ベイシス京都

    京都速報
  3. 東武×有楽町線の相互直通運転&スカイツリータウン周辺の再開発で 東京随一の国際観光拠点をめざす

    鉄道チャンネル
  4. 「100%の力で打つとバランスの良いフィニッシュは取れない」インパクトの超基本【アマチュアが知らないゴルフの超基本/三觜喜一】

    ラブすぽ
  5. 着るだけで二の腕カバーが叶う……!2025年初夏に大活躍の「トップス」5選

    4yuuu
  6. 【住宅ローンの現実】39歳、世帯年収600万。ローン2,200万は妥当ですか?【FPが解説】

    4yuuu
  7. フワフワの小型犬をトリミングに連れて行った結果…もはや別犬?予想以上のビフォーアフターに「さっぱりして可愛くなった」の声

    わんちゃんホンポ
  8. 筋肉がデトックス力を爆上げ! 運動嫌いは「ペンギンジャンプ」から始めよう【眠れなくなるほど面白い 図解 デトックスの話】

    ラブすぽ
  9. 自閉症姉弟でそれぞれ違った!わが家の「放デイ」利用法と選んだ決め手【読者体験談】

    LITALICO発達ナビ
  10. 暑い季節は特に気をつけて。「牛乳パック」のNGな開け方「雑菌が繁殖する」「子どもにも教えたい」

    saita