川崎市 「レガシー、次の100年を」 福田市長が新年の辞
川崎市新年賀詞交換会が1月7日、ミューザ川崎(幸区)のホールで開催され、関係者や議員ら約630人が参加した。
主催者代表であいさつに立った福田紀彦川崎市長は、昨年同ホールで開催された市制100周年記念式典での大合唱団などを振り返り、「企業・団体・業界の枠を超え、350以上のコラボ事業が生まれた。まさにカラーズフューチャー。この一年で終わらせることなく、繰り返すことで文化とし、レガシーとして次の100年を作っていきたい」と力を込めた。また昨年視察に訪れたという米ボストンのまちを引き合いに、「企業や研究機関が集積し、近くに空港や川があり地理的にも川崎と似ている。川崎もネットワーキングすることで、もっとイノベーティブなまちになり、価値も高められる。世界で選ばれる競争力のあるまちに」と呼び掛けた。安心して暮らすための「地域包括ケアシステム」の検証と推進、社会課題解決のための特別市の改革を目指す決意も示した。
同じく主催者の青木功雄市議会議長は初代市長・石井泰助の功績に触れ、「以降、市民・企業・行政が一体となって築いてきた『川崎力』が、社会課題の解決や未来のまちづくりにも必要だ」と強調。また、安心安全や豊かな生活のためにはDXとAIが重要としながらも、「それを利用する人間の知識と教養が求められる。川崎にも学習できる環境を作り、新たな一歩を踏み出す年に」と期待を込めた。
ステージでは川崎・沖縄との友好を深めてきた沖縄県人会と沖縄芸能研究会が、沖縄芸能「四つ竹」と「ジュリ馬」を披露し新年を祝った。