県高校新人大会 バレーボール男子 完勝した大分南が2年連続5回目のV 【大分県】
大分県高校新人大会
1月26日 大分南高校体育館
男子決勝
大分南2(25-20、25-18)0大分工業
決勝の舞台に上がったのは、ここ数年覇権を争っている大分南と大分工業。接戦が予想されたが、大分南が試合開始から流れをつかみ、相手に付け入る隙を与えずストレート勝ちを収めた。大分南は大会を通して1セットも落とさない圧倒的な強さを見せつけ、2年連続5回目の優勝を飾った。
年明けの春の高校バレーでは同校最高のベスト16と躍進。その後、新チームになった。これまでのような「絶対的エース」は不在だが、チーム全体としてのバランスの良さが際立つ。2年の井出平夏和と宮永晃宏の両サイドアタッカーは、安定感のあるプレーでチームをけん引。また、芦谷稔(2年)や嵯峨史都(1年)といった期待の選手たちが攻撃力に厚みを加えた。特に嵯峨は小学3年からバレーボールを始め、中学時代には県選抜で活躍した逸材だ。今大会でも強烈なジャンプサーブや鋭いスパイクで幾度となく観客を魅了し、次期エースとしての片りんを存分に見せた。
今大会は全体的に荒削りの部分やミスも散見したが、柿原茂徳監督には想定内。「春高の後、選手の体調不良などもあり、ほとんど練習できなかった。その中で結果を出せたことは評価できる」と手応えを感じている。
チーム全体のバランスの良さが際立った
優勝したが、新チームはまだスタートを切ったばかり。柿原監督も選手たちも決して満足することはない。キャプテンの井出平は「今日は自分にトスが上がってもいつもの感じで決めることができなかった。チームとしてもディフェンス面など課題が多い。春高から時間がなかったが、それを言い訳にはしたくない。自分たちの実力不足。課題をきっちり改善して、九州大会に臨みたい」とおごることなく、次の目標を見据えている。
柿原監督は「大エースがいない分、どこからでも攻撃できるようにならないと全国では通用しない。サーブとブロックもまだまだ改善の余地がある」と厳しい言葉を紡ぐがそれも期待があってこそだ。大分南の選手たちはキャリアや成功体験があるからこそ、勝利への思いが強い。九州新人大会ベスト4、そして、最終目標である全国ベスト4に向けて、さらなる飛躍を誓う。
2年連続5回目の優勝となった大分南
(甲斐理恵)