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『エレファント・マン』新映画版、『顔を捨てた男』アダム・ピアソンが主演に起用

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19世紀のロンドンで「エレファント・マン」と呼ばれた実在の人物、ジョゼフ・メリックを描く新映画『ジ・エレファント・マン(原題:The Elephant Man)』で、A24製作『顔を捨てた男』のアダム・ピアソンが主演を務めることがわかった。米が報じている。

本作は劇作家バーナード・ポメランスによる、トニー賞に輝く同名の傑作戯曲を映画化するもの。メリックの主治医だったフレデリック・トリーヴス博士の日記に基づき、見世物小屋で働いていたメリックがロンドンの病院で過ごした数年間を主に描いた。1977年のイギリスでの初演が高く評価されたのち、日本を含む世界各地で上演されている。

「エレファント・マン」といえば、デヴィッド・リンチ監督の映画『エレファント・マン』(1980)が有名だが、この映画はポメランスの戯曲とは無関係(公開当時、舞台版のプロデューサーは同じタイトルを使用したことから映画の製作陣を提訴している)。したがって今回の映画版もリンチ版のリメイクではなく、あくまでも戯曲の映画化であることに留意したい。

過去に舞台でメリックを演じたのは、初演のデヴィッド・スコフィールドをはじめ、ブラッドリー・クーパー、デヴィッド・ボウイ、ビリー・クラダップ、マーク・ハミルら。このたび主演に起用されたピアソンは神経線維腫症で、実際に障害のある俳優が映画でメリック役を演じるのは今回が初めてとなる。発表にあたり、ピアソンは以下のコメントを公開した。

「ジョゼフ・メリックは私と長く複雑な関係にある人物です。彼の名前が嘲笑の言葉として使われていたことから、私がドキュメンタリーを製作するため彼のことを学ぶまでの過程は、子どもの頃は考えることさえ避けていた男性に、愛情と尊敬を抱くに至るカタルシスの旅でした。今は障害のある運動家として、また俳優として、ジョゼフ・キャリー・メリックの真実の物語を伝えられることを心から光栄に(そして重い責任を)感じています。」

脚本を執筆するのは、原作者バーナード・ポメランスの息子で劇作家のモビー・ポメランス。プロデューサーには、同じく原作者の娘であるイヴ・ポメランスと『セッションズ』(2012)『ラスベガスをやっつけろ』(1998)のスティーブン・ネメスが就任した。

イヴは映画版の製作にあたり、「父は舞台で特殊メイクが使われることを、観客を物語から遠ざけるものだとして望みませんでした。観客がメリックに共感し、彼の中に自らを見ることを願っていたのです」と綴った。「アダムがこの物語を語ることで、“私は動物ではない、人間だ”といった名ゼリフの数々にさらなる意味が宿り、そして観客をメリックの立場に立たせることができます。父は自分の夢が叶うことを大いに喜んでくれることでしょう」。

映画『ジ・エレファント・マン(原題:The Elephant Man)』は2026年春に撮影開始。なお、ピアソンが出演する映画『顔を捨てた男』は2025年7月11日(金)に全国公開される。

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