【日清】7年ぶりに復活した「ごんぶと」を食べてみたら俺の知ってる「ごんぶと」じゃなかった…
あなたは日清食品のインスタントうどん『ごんぶと』を覚えているだろうか? 1993年から発売されていた『ごんぶと』は生麺を採用した商品であり、当時は「ラ王」と並び革命的なインスタント麺として一世を風靡した。
ごんぶとのテレビCMにはスティーブン・セガールが出演していたことはさておき、2024年9月、その『ごんぶと』が7年ぶりに復活! というか、終売してたのかよ!! どうやら “新ごんぶと” はチルドタイプの商品らしいのだが……。
・記憶
出だしからこんなことを言うのは何だが、当時中学生だった私は「ラ王」も「ごんぶと」もさほど好きでは無かった。理由はどちらも “麺を覆う油” のせいか、素直に「美味しい!」と思えなかったからだ。
幼少期、小金持ちの家のお坊ちゃまとして育てられた私は、なんなら今より味覚が発達していたため、ちょっとしたケミカルさにも反応してしまう可愛くない子供だったのである。その反動で今じゃジャンクフード大好きィィイイ!
なので『ごんぶと』にはいいイメージが無く「7年ぶりに復活!」と聞いても、特に心は揺れなかった。冒頭でお伝えした通り「ごんぶとって終売してたの?」と思った程度である。だがしかし……。
日清がごんぶとを送って来やがった。
・来た
毎度のように、頼みもしないのに商品を送って来る日清。いつぞや「カレーメシ」を送ってきてくれたときは嬉しかったが「謎肉」あたりを大量に送り付けられても、ただ戸惑うばかりなのである。
「ごんぶともスルーしちゃおうかな……」と思ったものの、よく見ると新ごんぶとは“チルド麺”らしい。つまり常温の商品と比較すると極端に賞味期限が短いのである。
あまり好きではないとはいえ、食べ物を粗末に扱うのは元お坊ちゃまとして気が引けてしまう。記事にするかどうかは別にして1回食べてみるか……という軽い気持ちで『ごんぶと』を食べてみることにした。
・食べてみようか
さて、新たに発売となった『ごんぶと』は「きつねうどん」と「天ぷらうどん」の2種類があり、どちらもメーカー希望小売価格は税別400円。繰り返しになるが「チルド麺」のため、スーパーなどでは冷蔵コーナーに並んでいる……と思われる。
また、かつては「電子レンジ調理」などであったようだが『新ごんぶと』はお湯だけで調理が可能。紆余曲折を経て終売、そして復活を遂げた『ごんぶと』だが、作り方に関しては原点回帰を図ったらしい。で、実際の作り方はというと……
熱湯で麺をほぐす
湯切りをする
スープと熱湯を入れて1分待つ
天ぷらをのせて完成
特に難しい作業は無く、お湯さえ沸いていればあっという間にごんぶとは完成する。さあ、どうなんだ、新ごんぶと。おそらく30年ぶりくらいの『ごんぶと』だが、そのお味はと言うと……
あれ? かなりウマいんだが?
・えっ
特徴的なのはうどんの食感で、インスタント麺とは思えないほどのモチモチ感がある。当時は意外とブツブツ切れてしまっていた記憶があるのだが、麺はモチモチかつしなやかなコンディションであった。
そして何より妙な油っぽさが無いではないか。当時より私の味覚が劣化している可能性は否めないが、この手のタイプの生麺にありがちな独特な風味が無かったことは意外だ。あれ、こんなに美味しかったっけ?
おそらくこれが「チルド麺」の効果なのだろうが、詳しいことはわからない。ただ1つ確実に「新ごんぶとは本格さを感じる美味しい一杯だった」と自信を持って断言しよう。
・手のひら返し
大体の場合は「いきなり送られても困るよ、日清さん……」となるケースが多いのだが『ごんぶと』に関しては素直に「サンキュー、日清」と言える。ありがたく賞味期限までに全部食べたいと思います。
とにもかくにも『新ごんぶと』はなかなかやれるうどんなので、1度試してみてもいいかもしれない。チルド麺になったごんぶとは「おや?」と思うほど、本格的なうどんであった。
参照元:日清食品「ニュース」
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.