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より速く、より長く、より正確に! 「第1回速書き王選手権」 開催!! 速くて上手いのはこの俺だ!

ロケットニュース24

かねてから私(佐藤)は編集部メンバーの実力について、何かの形で計測してみたいと思っていた。たとえば書く速さとか文字量とか、誤・脱字の少なさなど。それを具体的に測る基準がなく、なんとなくメンバーの実力を把握しているような状況。

この際、メンバー数名で同時に執筆して、速さと長さと正確さを測ってみようと考え、思い立ったのがこの「速書き王選手権」である。私とサンジュン、中澤、そして砂子間の4人で、共通のテーマで400字を書き上げるというリアルタイムバトルを開催したぞ!

対戦の映像はこちら

・速書き王に名乗りを挙げたのはコイツらだ!

このアイディアはネットメディアの大先輩、「デイリーポータルZ」の林さんとの話のなかで思いついたものだ。いずれ一緒に何かの形で、ライターが競い合う遊びをやってみたいと考えている。さて、今回の速書き王に挑戦するのは、以下のメンバーである。選手入場!

◆暴走機関車 佐藤英典

当サイトの最古参にして、サイト初期から現在まで在籍する16年のキャリア。「まだまだお前らには負けん!」と鼻息荒く参戦!

◆北関東のカール・ルイス 砂子間正貫

真面目な記事からくだらないネタ、グルメ系までそつなくこなすオールラウンダー。品行方正を装った策士でもある。

◆雑草魂 中澤星児

独自の視点と行動力で、独創性の高い記事を書き上げるド根性ライター。控え目な人柄の裏には、常に熱意がフツフツと滾(たぎ)っている。

◆市川のハイウェイ・スター P.K.サンジュン

当サイトの顔役のひとり、退かぬ! 媚びぬ! 省みぬ! を地で行くパワー系ライター。声のデカさと記事の熱量が比例した稀有な存在。

・対戦ルール

開戦にあたって、まずはルール説明。

執筆時間:5分
文字数:400文字
執筆テーマ:自己紹介

5分という限られた時間で400文字分の自己紹介を書く。より速く、そしてより長く書くことを目的に、その速さと長さを競う。デタラメに文字を羅列するわけにはいかないので、誤字・脱字にはペナルティを設ける

勝敗については採点で決める。採点の詳細は以下の通りだ。

4分以内に脱稿(完成):+10点
4分以内に脱稿:1秒につき1点加算
400字を超える文字量:1文字につき1点加算

なお、時間超過に対するペナルティは設けない

内容については、各々が審査員となり10点満点で評価する。たとえば私の原稿の内容を評価する場合、砂子間は10点中8点、中澤は10点中6点、サンジュンは10点中7点。合計21点。といった具合、最大得点は30点だ。

今回はあくまでもトライアルの大会なので、思いつきの採点方式となっている。今回の結果をもとにして、さらに大会ルールはブラッシュアップする予定だ。

・いざ、勝負!

ということで、対戦開始! さあ、戦いの火蓋が切って落とされました! 当サイト始まって以来初となる、ライターによるリアルタイムバトル。一体誰が、その栄冠を得るのか!?

暴走機関車が勝つのか? 北関東のカール・ルイスがゴールテープを切るのか? それとも雑草魂が大輪の花を咲かせるか? 市川のハイウェイ・スターが疾走するのか? まったく予想がつかない、興奮のライターバトル開幕です!

室内には激しいタイピングの音が響く。その無機質なリズムが一層緊張をかき立てる。

事前の段階では「5分で400文字は楽勝でしょう」とみんな楽観的に考えていた。ところが実際に始まってみると、またたく間に時間が過ぎていき、気づけば5分にセットしたスマホのタイマーが鳴り、全員が驚いた! もう5分!?

その時点で書き上げられた者は1人もおらず、全員が時間超過決定。得られるはずの10点を誰も得ることはできなかった。

さらに時間は経過していき、最初に脱稿したのが私で6分25秒。次いでサンジュンが7分10秒。それから40秒遅れて中澤が7分50秒。最後に砂子間は8分で脱稿に至った。

・書き上げた各々の原稿

実際にどんな内容になったのか、それぞれの原稿を掲載するので確認頂きたい。なお、原稿は修正等をほどこさずにそのまま載せている。

佐藤英典 時間6分25秒 文字数439

皆さんは忘れているかもしれないけど、私は双子である。弟は郷里の島根におり、年に1度、帰省のタイミングで会えたり会えなかったりしている。双子とは面白いもので、どれだけ時間を経ても、幼少期を同じように過ごしているからなのか、会えば時間の隔たりが一切なくなる。それから興味深いのは、離れていても同じタイミングで似たようなことを始める習性のようなものがある。たとえば、早起きの習慣を同じ時季に始めたり、私がポールダンスを始めた頃に、弟は社交ダンスを習い始めていたなんてこともあった。頻繁に連絡を取り合う仲ではないけど、どこかで通じ合うものがある。

実はその下にもう1人弟がいる。隠していたわけではないけど、3人兄弟なのである。下の弟は我々兄弟を見て育った。その影響なのか、2人とはまた違った距離で世の中を見ており、独自の世界を構築している。とくにお笑いに関しては、双子のエッセンスが凝縮されたようなセンスを持ち合わせているため、私にとってもっとも面白い素人は下の弟といっても過言ではない。

P.K.サンジュン 時間7分10秒 文字数557

吾輩は猫である。名前はない。ウッソーーーーん! 名前はあるよ!! 俺だよ、俺! P.K.サンジュンだよ!!

仕事はロケットニュース24というド底辺メディアのライターで、好きな言葉は「Go for bloke」つまり「当たって砕けろ」なんだ!

好きなものは「ポケモンGO」で、これはもはやライフワーク。去年はポケモンGO関連のイベントで6回も海外に行ったよ。

愛する者は娘で、Forever my Love。娘には自分の価値観を大切に生きて欲しいと思ってるのさ。人の意見に振り回されてもしょうがないしね。

嫌いなものは「恩着せがましい行為」で、自分もなるべくそうしないようにしている。あとシンプルに納豆が大嫌いなのさ! 納豆を勧めてくるヤツらもな!! 放っておけよ!

性格は巳年だからかかなりしつこくて、同じ話を何度でも繰り返す。コミュニケーション能力はまあまあ高めで、でも意外と秘密主義者かな?

苦手なものは数字全般! 毎月の経費精算で死にそう! 領収書を放り込んだら勝手に計算してくれるマシンはまだなの? 本気出せよ、21世紀!

あと人に嫌われることは全然構わないし、誰にでも好かれるとは思っちゃいない。だからって積極的に敵は作らないけどね。

まあ、こんな感じで俺のことをちょっとはわかってくれたかな? 吾輩はサンジュンである。

中澤星児 時間7分50秒 文字数254

ロケットニュース24ライター兼ギタリスト。バイトをしながらバンド活動をしていたが、無職で失業保険が切れ死にかけていたところ、ロケットニュース24に拾われて加入。
以降、立ち食いそば屋を巡る連載「立ち食いそば放浪記」や、ギタリストであることを生かしたインタビュー記事「インタビューするフリしてイングヴェイ」など、クビの怯えながら頑張っているうちにテレビとか雑誌に呼ばれるように。
その功績かどうか分からないが、アイドルへの作詞なども手掛ける。
結果、2025年現在もバンドは続けている。できれば自分が売れたい。

砂子間正貫 時間8分 文字数348

はじめまして、砂子間正貫(すなこままさぬき)です。1980年11月26日生まれ。埼玉県出身です。

「名前が珍しいですね」とよく言われます。「砂子間」も「正貫」もあまりいませんからね。砂子間は北海道の苗字です。正貫は私の父親が名付けました。「正貫」か「一休(いっきゅう)」か「一貫(いっかん)」で悩んで、その中から私の母が「正貫」を選んだと聞きました。キラキラネームなのかもしれません。

そんな名前ですので、よく間違えられます。少し前に、荷物の配達を受ける際に、砂子間を「砂場の砂、子供の子、間(あいだ)の間」と伝えたところ、荷物には「砂子平」というシールが貼られていました。「間の間」を「平(たいら)」と聞き間違えたのでしょう。

もともと難しい苗字なので、砂子間でも砂子平でも何でもいいと思っています。

・原稿の評価点

そしてそれぞれの原稿に対する評価と採点は次の通りだ。

佐藤英典の原稿の評価得点 5点
審査員コメント「テーマに沿っていない」「自己紹介していない」「双子の話しかしてないか」

P.K.サンジュンの原稿の評価得点 28点
審査員コメント「ちゃんと自己紹介になっている」「タッチもそれらしい」「冒頭と結末が揃っている」

中澤星児の原稿の評価得点 21点
審査員コメント「文字数がもうちょっと欲しいところ」「ちゃんと自分を伝えてる」「プロフィール的かも」

砂子間正貫の原稿の評価得点 18点
審査員コメント「名前の話?」「レア名字の背景は面白い」「文字数、もうひと息だった」

なお、誤・脱字に関しては中澤が1文字間違っていたので、この点で中澤はマイナス1点である。

・勝者は!?

以上を踏まえて、結果発表~! 栄えある第1回速書き王選手権の勝者は……、サンジュンです!!

1位 P.K.サンジュン 時間:0点 文字数157点 評価:28点 合計185点

2位 佐藤英典 時間:0点 文字数39点 評価:5点 合計44点

3位 中澤星児 時間:0点 文字数:0点 誤・脱字:マイナス1点 評価:21点 合計20点

4位 砂子間正貫 時間:0点 文字数:0点 評価:18点 合計18点

という結果となった。

速書き王と言いながら、速く書くことよりも文字数を稼ぐことの方が得点が高くなってしまうので、採点方式は見直す必要がありそうだ。とはいえ、限られた時間で書くモチベーションを最大限に高めなければならず、その緊張感は心地よいものだった。

皆さんはこれらの記事をどう評価するだろうか? やり方を見直して第2回、さらに第3回と続けて行きたいと思うので、次回をお楽しみに!

執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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