耳で楽しむ物語 ボランティア団体語り手
幸図書館主催の「大人のためのおはなし会」が4月10日、幸市民館で開催された。語り手はボランティア団体のストーリーテリング幸。約20人の参加者が国内外の昔話に聴き入った。
ストーリーテリングとは、朗読や読み聞かせと違って本を手に持たずに、あらかじめ暗記した物語を話す方法。過度に声色を変えたり、身振りを加えたりせずに、自然な話し方で語るのが特徴。
当日は、「うぐいすの里」、「みそ買い橋」などの日本の昔話や、「名まえ」(ハイチ)、「なまくらトック」(ボルネオ)といった海外の昔話、アンデルセン作の「豆の上に寝たお姫さま」など、全7作品のプログラム。同団体の7人のメンバーがそれぞれの作品を個性豊かに語った。
石田薫代表は作品について、「なるべく耳で聞いた時に、頭に絵が浮かびやすいものを選んでいる」と工夫を語る。「頭の中で物語の世界を想像することで、日常とは違った空間を楽しんでもらえたのでは」と手ごたえを話した。