下末吉在住中村さん 卓球監督でパリ・パラ五輪へ 「メダル取って凱旋したい」
28日に開幕したパリ2024パラリンピック競技大会で、下末吉在住の中村孝太郎さん(73)が男子卓球の知的障害クラスの監督として帯同する。出発前に渋谷治雄区長を表敬訪問した中村さんは「選手が全力を出せるようサポートし、ぜひメダルを勝ち取って凱旋できたら」と笑顔で意気込みを語った。
中村さんは、鶴見区卓球協会の理事長を30年以上務め、3年前から会長も兼務する。2015年から(一社)日本知的障がい者卓球連盟にトレーナーとして携わり、現在は同連盟の強化部長兼男子監督を務める。東京パラリンピックにもコーチとして参加し、今回初めて監督として参加する。
パリ・パラリンピックの卓球競技は9月2日から始まる。10人が出場する男子知的障害のクラスには日本から竹守彪さんが出場。トーナメント戦でメダルを目指して戦う。中村さんは「パラスポーツは一つのミスで大きく崩れる時もあるので、選手が全力を尽くせるようにコーチらと協力してバックアップしていきたい」と語る。
出発前の8月23日には鶴見区役所で渋谷区長を表敬訪問。区長から「選手はもちろん、中村監督の姿を観戦するのも楽しみ。ぜひ頑張ってほしい」と激励を受け、中村さんは「男子だけでなく女子も2人が出場する。メダルを取って、鶴見に凱旋したい」と笑顔で意気込みを語った。
自身もいまだ現役
選手たちの指導だけでなく、今でも競技を続ける中村さん。8月17日に行われた「第7回神奈川マスターズ卓球選手権大会」では、男子個人70歳以上の部で優勝。2025年に横浜で開かれるアジア(太平洋)ベテラン卓球選手権大会の誘致にも力を注いだ。
また、下末吉の自宅1階を卓球場に改装し、小学生から80代まで幅広い年代に卓球を指導する中村さん。「いつか鶴見から全日本で活躍する選手を育てられたら。恩返しの思いで今後も頑張ります」と話した。