ダイソータックルでオマールエビが釣れた! 【千葉・コリュッシュ】暗闇の室内釣堀で初体験
釣り&アウトドアスタイルマガジン『HEAT』の「釣りができる施設一覧」で見つけた室内釣堀にて、高級食材であるオマールエビ釣りに挑戦してきました。ダイソーで購入したコンパクトロッドが大活躍した釣行をレポートします。
文・写真◎TSURINEWSライター 尾崎大祐
「WEBマガジン HEAT」で釣りを探す
最近五十肩に悩まされている私。そのため、大好きな沖釣りはお休み中。「それでも釣りはしたい」「釣った魚も食べたい」そんな欲求を満たしてくれる面白い釣りはないかと考えていた最中、釣り&アウトドアスタイルマガジン『HEAT』の「釣りができる施設一覧」ページを発見しました。なんと、529件にも及ぶ全国の釣り施設が調べられるようです。
HEATで釣り施設を検索できる
室内海水釣堀「コリュッシュ」で、オマールエビが釣れる!?
私のお気に入りである釣行エリアの千葉県を調べていると、目に止まったのは「海釣りハウス コリュッシュ」でした。その名の通り海水魚を扱う釣り堀。勝手に海上釣堀を想像していましたが、こちらは陸上型。成田空港近くの漁業とは縁のない、スイカの産地として有名な富里市にあります。
対応表が記載されていて分かりやすい
HPを見てみると、マダイ、シマアジ、カンパチ、ヒラメ、アジなどの美味魚を釣ることができるとのこと。ただ、私の目を釘付けにしたターゲットはこれらではなく「オマールエビ(海老)」。一瞬目を疑いましたが、何度見直しても「オマールエビ」と書いてある。「オマールエビ」が釣れる釣り堀なんて聞いたことがない。これは行くしかない!
海釣りハウス コリュッシュ
住所:〒286-0205 千葉県富里市根木名222
TEL:090-4524-9539
HP:http://ko-lish.com/
ダイソータックルでオマールエビを釣る
オマールエビ釣りは初体験ということで、レンタルタックルを使うという安易な手段も検討したのですが(本来はこれが正解)、その昔、日立の某防波堤に通いイセエビ釣りを極めた(?)私としては、ここはハードルを上げて挑戦したいところ。
かつて私が釣り上げたイセエビ
そこで、今回は「100円均一ショップの『ダイソー』タックルで挑戦」という、将棋でたとえるなら二枚落ち対局のようなハンデ企画にて挑戦してみることにしました!
ダイソーで釣具一式を購入
オマールエビ釣りの竿は、仕掛を常に底を這わせないといけないことから、底を取りやすい、どちらかというと硬めのもの。また、置き竿がメインになるとのことで、ある程度の長さが欲しいトコロ。そんな都合のよいものがダイソーにあるわけないよな、と思ったら100円ではありませんがありました(800円)。そしてナイロン3号の糸付き2000番のスピニングリールも(500円)発見。
購入したダイソー釣具小物類もダイソーで発見
さらには2号の中通しオモリとサルカン。「待ち」の夜釣りに不可欠なケミホタル(ダイソーではケミカルライト)と、それを竿先に固定するセロハンテープも購入。ハリこそ都合のよいものはありませんでしたが、なんとタックルだけでなく、そのほかの道具もほぼダイソーでそろってしまった事実に驚き。
ちなみに自前で持っていたヘッドライトも売っていました。恐るべし、最近のダイソー!
ダイソー以外で準備したハリと自前の道具類
いざ「コリュッシュ」へ
夜のオマールエビ釣りは完全予約とのことで、事前に電話で予約を入れます。優しい口調の店員さんが対応してくれました。
夜エビ釣りは完全予約制
当日、ドキドキしつつついに「コリュッシュ」に到着です。
大きなカニのモニュメントが目印です
受付後に入館
4時55分に入り口が開き、この日予約した15人の釣り人が「何も知らずにここに呼び出されたら身の危険を感じる」と思ってしまうような建物の中に1人、また1人と消えていきます。
貸し竿(税込み1000円)は2.4mエサは2種類
オマールエビ釣りのエサはオキアミか青イソメで、持ち込みは禁止されています。
オキアミとアオイソメがエサ
全員が受付を済ませると、スタッフさんから「初めての人は釣り方の説明をするので集まってください」とアナウンス。約半数の釣り客が集まりました。
オマールエビの釣り方とルール、事前の準備
店員さんが丁寧にしてくれた説明の概要は以下の通り。
・オマールエビは底にいるので、仕掛は常に底に付ける
・2分に1回位仕掛の場所を動かすとよい
・アタリが出たら30秒くらい待ってからゆっくり竿を立てる
・最後はタモですくう
・ライトは生け簀に向けない(エサ付け、仕掛交換は後ろを向いて行う)
・釣り座はくじ引きで決め、半分(1時間半経過)で入れ替えがある
イセエビ釣りの経験からこれらに1つ追加すると、エサ付けは通し刺しでハリ先は出さないようにするとよいと思います。
釣り堀のハリは「コイスレ9号」とのことでした
レクチャーが終わると、くじ引きを行ってそれぞれの釣り座に移動。そして「照明が消えたら釣りを開始してください!」とアナウンス。みなさん準備をして暗くなるのを待ちます。
しかし、私はケミホタルなどの準備がこの時点で間に合っておらず、ここで慌てて準備をする羽目に。レクチャーから釣り開始まで時間が僅かしかないので、暗くなる前に余裕をもって準備を整えておくことをおススメします(汗)。
照明が落ち釣り開始!
室内に流れるbayFMのDJが5時半を告げると照明が落ち、フィッシングスタート!
照明が落ちると真っ暗
今回は「ダイソーのタックルでオマールエビを釣る」という企画で釣りをする予定だったのですが、「タックルの比較があってもいいのかな」という理由で、まずは釣具メーカーのタックルで開始。決して、以前イセエビを釣って持って帰ったら大絶賛した妻から「絶対に釣ってきて!」と言われたことによるプレッシャーに負けたわけではありません!
メーカー品と比較検証!
周囲でヒットも私は無反応…
1匹釣れるか、もし釣れなければ釣り座交換時にタックル変更を試みることにしました。ちなみに仕掛は共通で、ハリ以外はダイソー製品を使用しました。
約15000円と1300円のタックル対決!
暗闇の中、ケミホタルの緑と赤の光が揺れます。なかなか暗闇に目が慣れず、手探りで2号オモリが底についていることを確認し、糸を張った状態での置き竿を保ちアタリを待つ。程なくすると、周りでバシャバシャ音が聞こえてきました。暗くてよくわからないのですが、多分オマールエビが釣れているのでしょう。そのようななか、私の竿には音沙汰なし。10数分経っても無反応です。
周りでは何やら釣れている雰囲気があるにもかかわらず、相変わらず目の前の竿先に変化はなし。「エサがいけないかな」と思い、出だしで選択したイソメエサをオキアミに変更してみます。しかし、スタート直後のチャンスタイムは落ち着いてしまい(放流されたエビたちは居心地のよい場所を見つけてじっとしてしまい)、静かな状態に…(涙)。
待望のアタリ到来!
それでもめげずに1時間くらいじっと竿先を見つめていると、ようやく私の竿にアタリが! 竿先がググッときたところで聞きアワセ! 「乗った」と確信するも、痛恨のバラシ。めげずに再びオキアミエサ付けて仕掛を入れ直すと再びアタリ発生! しかしまたもバラシ(汗)。15000円タックルチョイスの序盤、なんだか流れが悪いです。
ダイソータックルに変更!待望のオマールエビがっ!
直感で「何かを変えねば」と思った私はここでダイソータックルへの変更を決断。すると、前半終了15分前に3度目のアタリが到来。じっくり待って待って、今度はズルズルッと竿が持っていかれそうなところで聞きアワセます。すると、今度はガッツリハリ掛り成功!
暗闇(と五十肩)でかなり戸惑ってしまったタモ入れも何とか成功し、待望のオマールエビをキャッチしました。「ダイソータックルでオマールエビを釣る」というミッションもコンプリート。話は前後しますが、オマールエビのアタリはかなり明確でした。
第一印象はデカいザリガニ(笑)
釣り座を入れ替え後半戦!
bayFMが7時を告げると室内の照明がつき、前半終了です。前半終了間際にスタッフさんから告げられた釣り座に移動し、再び照明が消えるのを待ちます。そして「それでは始めてください」のアナウンスと同時に照明が落ち、後半戦がスタートしました。
開始直後がねらい目
予め、TSURINEWSの記事「千葉の室内釣り堀で『オマールエビ』続々キャッチ放流直後が狙い目」を読んでいた私としては、開始直後がねらい目と踏んで気合を入れます。すると本当にすぐに竿先が動き、明確に突っ込んだ所で聞きアワセます。ところが、竿を立てた瞬間に外れてしまいました…。
2匹目のオマールエビをキャッチ!
「エサはまだ残っている」「まだエビも近くにいる」と信じ、すぐに仕掛を落とすと、この判断が見事に的中。テナガエビの100倍くらい強烈なキックバックに肝を冷やしながら、五十肩であることを忘れてそーっとネットイン成功。2匹とも推定600g。無事家族4人分のディナー食材を確保できたことに心底安堵し、置き竿にして家族に勝利のLINEを送信。そのあとはアタリも遠のいてしまい、終了時間の8時半を迎えました。
最終結果
最終釣果はオマールエビ2匹(全体0~4)に。周囲ではゲストにマダイやウナギが釣れていました。コリュッシュの夜釣りは意外と本格的です。月明かりがない分、夜の防波堤よりも暗いですが、安全で快適な夜エビ釣りが楽しめます。
ダイソータックルで本命手中
発泡スチロールは300円で購入可。クーラーボックスは、みなさん30L前後の大きめのものを持参していました。そのほか、室内とはいえ、冬場は結構冷え込むので、カッパや長靴は必要ないものの、釣りをしやすい厚手の服装を持ち込むとよいかと思います。
オマールエビのオーブン焼きレシピ
翌日のディナーは「オマールエビのオーブン焼き」を作り、家族で堪能しました。
オマールエビのオーブン焼き
【レシピ】
(1)10分蒸して半割にする(ボイルでもいいと思います)
(2)身を取り出し(ハサミの身も)荒めにほぐして、オリーブオイルとおろしニンニク、塩少々で和える
(3)殻に戻しマヨネーズを塗り、パルメザンチーズ、黒コショウ、パン粉をお好みでふる
(4)オーブンで200℃、10分間焼く
プリプリでとても美味しかったです。
「釣りができる施設一覧」は、こんな人・場合にオススメ
今回は、『HEAT』の「釣りができる施設一覧」のおかげで、楽しい&美味しい釣りものに出会うことができました。
この「釣りができる施設一覧」は以下のような人や場合にオススメです。
・「これから釣りを始めたい」と思っている人
・釣りには行きたいけど、ターゲット、行き先が思い浮かばない人
・子ども(孫、奥様、友人、彼女etc)が「釣りに行きたい」と言い出したとき
・旅行に行くとき(ホテルの近くに釣りができる施設ってあるかな)
・悪天などで楽しみにしていた釣行が中止になった日
・失恋したとき
・ふと、何かに癒されたいと思ったとき
もちろん、理由がなくとも充実の記事コンテンツを読むだけでも『HEAT』は楽しめますよ♪
企画・取材協力:TSURINEWS