阿曽浦の磯フカセ釣りで37cmを筆頭にグレが連発【三重】秋磯シーズン本格化
いよいよ秋磯シーズンに入り、10月13日はホームの三重県・南伊勢町阿曽浦に行ってきた!渡船店によっては通し釣りが終わってしまうが、とせん丸は11月末までできるので、長く釣りたい私にとってはすごくうれしい。釣友の草野さんと秋磯を楽しんできた。
阿曽浦で磯フカセ釣り
天気は晴れと好条件だったが、前日のウネリが残っているのと東風が吹くことも考え、安全第一で内磯のゴクマに渡った。40cmオーバーのグレやマダイが釣れる実績のある磯。期待を膨らませ、準備に取りかかった。
まきエサは、生オキアミ3kg、ボイルオキアミ3kg、V9徳用1袋、爆寄グレ1袋、グレパワーVSP1袋、グレパワー沖撃ちスペシャル1袋。付けエサは、生オキアミ、ボイルオキアミ、マルキユーくわせオキアミスーパーハードM、くわせオキアミスペシャルM、くわせオキアミV9、特選むきエビだ。
釣行開始
釣り座は船着きからスタートする。まずは際にまきエサを打って様子を見るが何も浮いてこない。最初は釣研ジャイロNLCの0号でウキ下1ヒロ半の全遊動から。
際に仕掛けを入れてまきエサと同調させながら流していく。アタリがないので仕掛けを回収するとエサも残っていた。ウキ下2ヒロでも同じだ。
サオ2本先に潮目が出来たので狙うと、仕掛けがなじみだしたころにウキが消し込み、アワせるとコッパ尾長が釣れた。
生のオキアミでヒットしたので、サイズアップを狙ってエサ残りのいいボイルにする。けれど数が多いのかコッパ尾長が連発。際にもエサ取りが集まるようになり、コッパ尾長も見える状態だ。
35cm口太グレを手中
二枚潮でうまく仕掛けが入らなくなったので、ウキを山元プロウキタナプロBの遠投に変更。際、沈み根、シモリといろいろなところを試すがコッパ尾長しか釣れないので、30m沖の潮目を釣ることに。ウキ止めは3ヒロに固定して投入する。
するとウキが消し込み、アワセを入れる。先ほどとは引きも重量感も違う。上がってきたのは35cmの口太グレ。いきなりサイズが上がった!
37cmグレを追加
40cmオーバーも期待して仕掛けを入れる。日差しが強くウキが視認できないなと思っていると、手元までバチバチと走るライン。サオを立ててアワせ、手前の根にラインが擦れないように慎重にやり取りを行う。無事タモ入れに成功してサイズを測ると37cm!着々と40cmに迫っている。
そこからは25~30cmが数釣れるがサイズが伸びない。エサをローテーションしてもダメだ。ここでタナ4ヒロにすると、ウキが勢い良く消し込み手元まで伝わる強いアタリ。しっかり立ててサオの力で魚を浮かせていたがバレてしまった。ハリ外れ。今のはデカかったので悲しい。
釣友が37cm口太を手中
ハリ外れは多かったが、手元までバチバチと伝わるまで待ってアワせれば魚は釣れていた。だがそれでもバレたので、ハリを触れ掛りの4号に変更する。食い込みが悪いときやスレているときに40cmオーバーを上げたことのあるハリだ。
再開1投目、仕掛けがなじむとウキにアタリがあり、アワせるとしっかりハリ掛かりしたのでサオに重みが乗る。重量感もバッチリ。上がってきたのは口太35cm。ハリの変更は正解だ。その後は30cm前後を連発した。
午前11時、潮が動かなくなったので昼食を取って次の時合いに備える。草野さんは口太37cmを上げて満足していた。
マダイを狙う
午後0時半ごろまでは潮が動かずエサが丸残り。少し潮が動いても朝のようにいい潮ではないのでアタリは少なくコッパ尾長しか釣れない。そこで狙いをマダイに変えてみる。ここは良型マダイの実績場でもあるので、大遠投で狙った。
ハリを一刀グレ6号に、タナをサオ2本にして50m沖の潮目を狙う。しばらく流すもアタリがないので回収するとエサが取られていた。すぐにボイルに変えて流していくとウキにアタリが出た。沖に向かって走る走る。慎重にやり取りしながら魚との距離を縮めていくと、ピンク色した魚影が見えた。デカイ!
確実に50cmを超えたシルエットだ。これは逃したくないと思ったが、急に重量感がなくなった。バレた…。切れたかと思ったが、ハリが曲がっていた。これは仕方がないと諦めた。再び狙うとまたもアタリ。でも重くない。33cmのマダイだった。
34cmグレをキャッチ
納竿まで1時間、いい潮が流れてきた。ウキが視認できなくなったので、シマノのコアのゼロピットDVCタイプDの000号で全遊動の沈め釣りに変えた。
先打ちまきエサに仕掛けを合わせカウントしながら送り込んでいく。30秒たったときに少し張り気味にするがアタらない。また流し始め、10秒ほどたったときにもう一度張って待っているとコンと前アタリが。
食い込むのを待つと、サオ先が大きく曲がりラインが持っていかれたのでアワセを入れた。根に突っ込もうと必死な魚。潜られないようにしっかりサオを立ててため込むと、スーッと上がってきた。34cmのグレをゲットした。
40cm超えアイゴをキャッチ
ここからはサイズアップを狙う。カウント40秒でアタってきたので、そこまで仕掛けをしっかり入れ込む。張り気味で待っているとコツンっとアタリが出たのでアワせる。するとコンコンコンとサオがたたかれる。
グレだと思いたかったが、上がってきたのはもちろんアイゴ。今まで反応してこなかったのに今になって反応してくるとは。
2投目もアイゴ。しかも40cmオーバー。そして8連チャンでアイゴ。一体グレはどこに行ったのだろう。ラスト2投、60秒カウントして張りながら待っていると、サオごとひったくるアタリ。しっかりアワセを入れて慎重にやり取り。たたかないのでグレだと期待する。
上がってきたのはもちろんグレだ。33cmとサイズアップしなかったが、アイゴ地獄からの1匹はかなりうれしい。
最終釣果
ラスト一投も期待を込めてキャスト。同じくひったくるアタリだが、アワせた途端サオがたたかれる。最後の最後で今日一番のアイゴを上げて終了した。もちろん腕はパンパンで痛いが、とてもいい開幕戦となった。
グレ30~37cm8匹、25~29cm多数と内磯ながらとてもいい釣果だと思う。船長に報告すると、開幕初めての良型グレを釣り上げたと言われ、とてもうれしかった!
<週刊つりニュース中部版APC・前田康平/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年11月1日号に掲載された記事を再編集したものになります。