犬に押し付けてはいけない『飼い主の理想』4つ 愛犬に配慮すべき理由や注意点を解説
犬に押し付けてはいけない飼い主の理想
愛犬に対して、知らず知らずのうちに理想を押し付けてしまうことは少なくありません。そのようなことをしてしまっていないか、ぜひ考えてみましょう。
1.自分の好きな場所に連れて行く
大好きな犬と一緒にお出かけをしたり、遊びに連れて行ったりしたいと思うのは、当然のことです。
しかし、それはどんな場所でもいいというわけではありません。犬にはそれぞれ気質や性格があり、犬によっては人混みや大きな音がする場所を恐いと感じますし、本格的なアウトドアで身体的負担をかけてしまうこともあります。
出かける場所は、「飼い主さんが行きたい場所」であることよりも、愛犬にストレスや負担をかける場所ではないか、ということをまずは考えてみてください。
また、愛犬と一緒に出かけたいことやしたいことがあれば、それを目標に社会化トレーニングやしつけを進めましょう。
2.ほかの犬と遊ばせる
愛犬がほかの犬と遊んでいる様子は、とても微笑ましいものだと思います。そのため、たくさんの友達を作ってあげたい、友達と遊ばせてあげたいと思う飼い主さんは少なくありません。
しかし、中には他の犬と遊ぶことに興味がなかったり、あまり好まなかったりする犬もいます。それよりも飼い主さんと一緒に遊んだり、のんびりとにおい嗅ぎをして過ごしたりすることが好きだという犬もいるでしょう。
そのため、愛犬が嫌がっている様子が見られる場合は、強引にほかの犬に近づけたり無理にドッグランなどに連れて行ったりしないようにしましょう。
愛犬のストレスになるだけでなく、他の犬とのトラブルを引き起こす可能性もあるので、愛犬の様子をしっかり観察して判断することが大切です。
3.洋服やアクセサリーを着ける
犬のための洋服やアクセサリーは非常に多く販売されていて、それらを身に着けた犬はとても愛らしいものです。
しかし、中には犬の体や習性をきちんと理解しないまま製造されているものもあり、それらを身に着けることで犬が苦痛を感じたり、体を傷つけてしまったりすることもあるので注意が必要です。
また、嫌がる犬に無理やり洋服を着せたり、装着することで動きに制限が出るようなアクセサリーを着けさせたりすることはやめてあげましょう。
4.写真や動画撮影
可愛い愛犬の写真や動画を撮っている飼い主さんはとても多いでしょう。それは素敵なことですし、当然悪いことではありません。
しかし、SNSウケを狙ったり理想的な構図の写真を撮ったりするために、犬に無理な姿勢を強いたり、長時間拘束したりすることは避けた方がいいでしょう。
撮影に必死になる飼い主さんのことを「怖い」と感じたり、ストレスの原因になったりすることもあります。
撮影は愛犬に負担をかけないように、できるだけ自然な姿を収めるようにしましょう。
まとめ
愛犬と色々な場所に出かけたり、様々なことにチャレンジしたりして、楽しいドッグライフを過ごしたいと思うことは素敵なことです。
そのように願う飼い主さんに迎え入れられた犬は、きっと楽しく充実した日々を過ごせると思います。
しかし、愛犬の性格や気持ちを考えずに、飼い主さんのしたいことや理想を押し付けてばかりいると、犬が負担やストレスを感じるようになってしまいます。
そればかりか、飼い主さんに対する不信感を持つようになったり、他人や犬とトラブルを起こしてしまったりすることもあります。
犬も飼い主さんも、どちらも満足できる日々を過ごせるように、愛犬の様子をしっかりと観察しながら、理想に向けて少しずつ成長していけるように取り組んでいきましょう。