相模野小垣内良粋さん 30の障害物越え快挙 中国での世界大会
座間市立相模野小6年生の垣内良粋さんが、8月に開催された「スパルタン2024キッズワールドチャンピオンシップ」9-11歳の部で準優勝し、28日に座間市役所の佐藤弥斗市長を表敬訪問し、結果を報告した。
スパルタンレースは米国で生まれた世界最大級の障害物レース。起伏の大きい約5・2Kmを駆け、30カ所の障害物をクリアしての快挙だった。
コースは中国河北省の冬季オリンピックで使われたスキー場。スタート早々から上り坂を駆け、障害物を乗り越えながら標高差300mの最高地点に到達した。途中まで首位で駆けていたが、槍を投げる関門でうまく的に刺さらず、ペナルティとして腕立て伏せとジャンプを繰り返すことに。
泥水にも潜る
一方で動くうんていの「ツイスター」を成功させ、体力を使い果たしながらも2位をキープし続けた。途中で重いバケツを運び、ロープで引き上げる関門も。泥水の池にもぐり、全身ずぶ濡れでダッシュしてゴール。終盤は服が水を吸って重くなり、寒気が止まらなかったという。
佐藤市長は「市民の誇りです。経験を糧にさらに成長され、活躍して頂きたい」とエールを送った。今後市役所1階に準優勝のメダルや盾などを展示する予定。
垣内さんは小さい頃からペダルのない自転車のランバイクや階段を駆け上る競技「ステアクライミング」を経験。培った体力を生かして9歳から国内のスパルタンレースに挑戦するようになり、5回の出場で3度の優勝と実力を発揮した。
体重は27kgと小柄だが、ウェイト系の障害をクリアできたのは、父・智敦さんの存在が大きい。重量挙げの経験者で「下半身の筋肉を使え」とコツを伝授し、自宅で特訓を重ねた。近くの「仲よし小道」も走りこんでいる。快挙を振り返り「スパルタンレースは乗り越える障害の種類が多く、楽しいです」とコメント。来年以降は中学生も混ざる12歳〜14歳のクラスにステップアップする予定だ。