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「出口はこっちしかない」ロシア艦が日本の南西で活動増の理由とは?

文化放送

寺島尚正アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『おはよう寺ちゃん』(文化放送・月曜日~金曜日 午前5時00分~9時00分)が1月10日に放送。金曜コメンテーターで郵便学者の内藤陽介氏が、中国やロシア艦艇の活動について意見を述べた。

寺島アナ「中国軍、ロシア軍の艦艇による日本の南西方面での活動が増加していることが分かりました。去年の活動件数は80回ほどと、おととしに比べ5割増え、延べ140隻程度の艦艇が周辺海域を通過しています。自衛隊は、この方面での監視任務の強化を急ぎます。九州と鹿児島県の種子島屋久島の間にある大隅海峡から沖縄県の与那国島と台湾の間の海域の南西方面での活動は中国が9割弱を占めました。防衛省幹部は「公表されていない台湾や尖閣諸島周辺、東シナ海も含めると活動数は大幅に増えている」と話します。数年前までは日本海側や北東方面が中心でした。中国、ロシアによる南西海域での活動が急増と言うことなんですが、これは内藤さんどうご覧になりますか?」

内藤「ロシアは当然こっちに出てくるでしょうね。というのは、ロシアは今、西側の海を失っているんですよ。ウクライナの戦争が始まってから、黒海の覇権は今、トルコがほぼ押さえています。バルト海は、スウェーデンとフィンランドがNATOに入りましたから出口を抑えられちゃって出られないんですよ。この間シリアでアサド政権が崩壊して『タルトゥース』という、ロシア軍が半世紀借りる約束をしていた軍港を実質失いましたから」

寺島「実質失ったんですね」

内藤「少なくとも今後は今までのように自由に使えない。あそこがNATOの喉元にいつも突きつけた、ロシアにとっての重要な拠点だったんですけど、要するに西側の海を全部失ったんですよ。そうすると当然、ロシアとしては、アフガニスタンから南下してインド洋方面に出てくるか、あるいは極東に出てくるかしかないわけですよ。歴史的に見て、例えばクリミア戦争に負けたら極東に出て来たわけでしょ。今回だって同じですよ。ウクライナの紛争がいつ終わるかどうかは別にして、あちら側が止まったら出口はこっちしかないですから。ウクライナとロシアの戦争は、そういう意味で連動してますから、当然ロシアはこっちに出てきますよね」

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