ワケあって1日30杯だけ! まろやか鶏白湯と濃厚煮干しスープで平日でも行列ができるラーメン店【名もなき鶏白湯】
2024年10月、富山市でひっそりと営業を始めたラーメン店があります。
昼限定で、1日に約30杯のみ。噂が広まって、現在では平日でも開店待ちの行列ができるほど人気なその店の名前は「名もなき鶏白湯{仮}」。
まろやかな鶏白湯とガツンと煮干しが効いたスープのラーメンが味わえる、ちょっと変わった場所のお店です。
昼だけ営業! 店があるのは…焼肉店の中
正式な店舗が見つかるまで…ひっそりと営業中
店があるのは富山市太郎丸本町。国道41号沿いの飲食店が集まるエリアです。
こちらが外観なんですが…看板には「馬肉の親方」とありますね。この店舗は、夜だけ営業している桜肉専門の焼肉店なんです。
店内はカウンター席のほか、小上がりとテーブルが合わせて3卓のこぢんまりとした空間。
「焼肉? ラーメンじゃなくて?」と思うかもしれませんが、実は焼肉店とラーメン店、経営する会社が同じだそう。
ラーメン店として正式な店舗が見つかるまで、昼限定で仮営業しているのが「名もなき鶏白湯」なんです。
仮営業のためラーメンは1日約30杯限定
というわけで、厨房がラーメン店の仕様にはなっておらず、仕込めるスープの量には限界があるとのこと。そのため、提供できるラーメンは1日30杯程度が限界なんだとか。
そんな中でも来たる本格オープンに向けて日々ラーメンを改良しているということで、店内にはアンケートも。お客さんの声を参考にメニューをアップデートすることもあるそうです。
鶏の旨みがぎゅっと詰まったラーメン
まろやかでクリーミー! 泡系の「醤油鶏白湯」
醤油鶏白湯 1000円(煮卵トッピング+100円)
店名の通り、イチオシはやはり鶏白湯。醤油と塩の2種類がありますが、看板メニューは醤油です。
甘めのかえし醤油に自慢のスープを注ぎ、しっかり混ぜて泡立てたクリーミーな「泡系」のラーメンです。低温調理のやわらかいチャーシューとネギ、細長い穂先メンマが添えられます。
今回はお店の方オススメのトッピング、煮卵も追加しました。
泡立てられたスープはまろやかな口当たりで、濃厚ながらもやさしい後味。
野菜などは加えず鶏100%で仕込んでいて、10時間かけて骨や肉が残らないほどじっくりと煮込んでいるそう。
麺は中細のストレート。スープがなめらかに絡んで、つるつるっとすすれます。歯切れがよく、スープのやさしさもあってあっさりと食べられました。
開店と同時に売り切れ!? 「濃厚煮干し」
濃厚煮干し 1300円(5杯限定)
前述の通り、こちらのラーメンは1日の提供数に限りがありますが、なかでも特にレア、限られた人だけが味わえるのが「濃厚煮干し」です。
10時間かけて仕込んだ鶏のスープをベースに、氷見市産をはじめとする国産の煮干し3種類を加えてさらにじっくり煮込むということで、用意できるのは5杯が精いっぱい。
煮干しラーメンが好きな「ニボラー」たちのアツい注目を集める1杯で、開店と同時に売り切れることもあるんだとか。
鶏と煮干しが溶け込んだスープは、液体と呼ぶのもためらわれるほど。レンゲですくうだけでほのかな粘り気を感じます。
ラーメンのスープというより、まぜそばのタレのような濃厚さです。
ドロッドロのスープが麺によく絡みます。…いや、もはや「まとわりつく」と言ったほうがいいかも。
ひと口すすると、口から喉からおなかまで、煮干しエキスが怒濤のように押し寄せてくる!! 体中が煮干しに染められるような感覚です。
でも臭みはなく、上品な風味。ニボラーの方はすさまじい満足感を得られることでしょう。
ちなみに、煮干しにはあっさりとした味わいの「淡麗煮干し」もあるので、こちらも要チェックです。
麺は大盛り&少なめも可でトッピングもさまざま
たくさん食べたい人向けの大盛りは+200円。
麺少なめも選べてこちらは100円引き。麺が多いと感じる人はもちろん、「一度にいろいろ食べたい!」という人にもオススメです。
人気のトロトロ煮卵や、お客さんの要望で追加したという「乾燥岩のり」など、トッピングも魅力。
正式なラーメン店としてのオープンがいつごろになるのか、どんな場所になるかは、今のところ未定だそう。
日々ブラッシュアップしているというラーメンが、今後どんなふうに展開していくのか楽しみです
【名もなき鶏白湯{仮}】
住所 富山県富山市太郎丸本町3丁目7-12
営業時間 11:00~14:30 ※スープが無くなりし次第終了
定休日 火・水曜