Yahoo! JAPAN

町田でやりたい8つのこと。本、音楽、ビールにカレー、駅周辺にあらゆるカルチャーが集結!

さんたつ

【散歩の達人】町田でやりたい8つのこと

新しいものと古くからの文化が混じり合う巨大シティ町田。人が多く昼も夜もにぎやかな街には、個性あふれるスポット、個人店がたくさん。いずれも常連になりたい場所ばかりなので、まずはその扉を開いてみよう!

まほろ座MACHIDA(まほろざまちだ)

①まちだガールズ・クワイアのライブを見よう!

地元(まちだ)に推しがいる幸せ『まほろ座MACHIDA』

毎月第2水曜に自主企画を開催中!

『まほろ座MACHIDA』で毎月イベントを開催するガールズコーラスグループ「まちだガールズ・クワイア」。町田のご当地アイドルをルーツとする彼女たちの活動は9年目を迎え、パフォーマンスが成熟。美しいコーラスに加え、客との距離が近い和やかで熱いライブで「推したい」気持ちが高まる! 町田愛に満ちた圧巻のステージを、その目で確かめよう。

まほろ座MACHIDA(まほろざまちだ)
住所:東京都町田市森野1-15−13 パリオビルB1/営業時間:8:30~19:00(土・日は~17:00)/定休日:HPでお知らせ/アクセス:小田急電鉄町田駅徒歩1分、JR町田駅から徒歩3分

②隠れた古書店で宝探し

金・土・日のみ営業のレア書店『書店Eureka(ユリイカ)』

「『気づき』を得られる店にしていきたい」と、店主。

町田仲見世商店街の2階、こんなところになぜ? と驚く空間にある書店。「古本屋のない街には住めない」と語る店主・近藤映斗(あきと)さんが作る本棚には『ガロ』などのサブカル、文芸、アート、人文系の本がズラリ。創業から7年かけこの書店は知名度を高めてきた。刺激を求めに若いサブカル好きもやってくるとか。サブカルの啓蒙活動はこれからも続いていく。

・13:00~19:30、月~木休。
・☎090-2316-6846

③まるで宝石のようなケーキに舌鼓♪

自分へのご褒美スイーツに癒やされる『パティスリーアンカド』

「それぞれの食感を楽しんでほしいです」と、オーナーの山根さん。

クリーム、ムース、ナッツ、そしてフルーツ。さまざまな味と食感が楽しめるケーキ店。ホテルなどで経験を積んだオーナー・山根悠樹さんの技巧と想いの詰まった商品が並ぶ。「ケーキ10種とガトーショコラ3種が常時あるので、食べ比べを楽しんでくれる方も多いです」と山根さん。ギフトにはもちろん、自分用のプチ贅沢(ぜいたく)にも最適だ。ケーキは752円~、焼き菓子は263円~。

・11:00~19:00(カフェは12:00~18:00)、火休(臨時休あり)。
・☎042-851-7217

④小さな世界をのぞいてみよう

美しい風景模型・Nゲージの聖地『アトリエminamoジオラマギャラリー』

「誰でも気軽にジオラマを作れます!」と、宮澤さん。

書店員を経て独学で模型作家になり、テレビ番組や施設の模型も作るという宮澤雅文さんのアトリエ。「ジオラマという趣味の面白さを伝えたい」と話す店主自作キットを使ったジオラマ製作体験(キット込み3480円~、要予約)も人気だ。Nゲージを走らせられるレンタルレイアウトもあり、模型好きや鉄道ファンが訪れる聖地にもなっている。

・12:00~20:00(土・日・祝は11:00~19:00)、月・火休。
・☎042-851-8085

⑤ランチに「スパイスカレー」という選択を

他店も立ち上げたプロが編み出す『Curry&Bar Jamming』

「自家製チャイもスパイシーで大人気です!」と、店長の池上さん。

飲食店が多く立ち並ぶ町田に、2023年にオープン。本日の3種のカレーから、1種盛り、2種盛り、3種盛り1300~1600円を選べる。定番のバターチキンから珍しいマスタードフィッシュなど種類豊富。「体にやさしいグルテンフリーのカレーを提供していきたい」と店長の池上直樹さん。この店のカレーを食べると、心も体も元気になること確実だ!

・12:00~15:00・18:00~24:00、木休。
・☎042-709-3265

⑥町田で(!?)織田信長に思いをはせてみる

重要文化財も展示中『泰巖(たいがん)歴史美術館』

「1・2階では安土城の天主を復元しています」と、学芸員の中村さん。

「泰巖」は織田信長の戒名が由縁。そう、ここは信長ゆかりの品々にあふれた美術館だ。「戦国、江戸の資料のコレクターの方が町田在住でこの地に美術館ができたんです」と学芸員の中村亮佑さん。町田が信長スポットになっているとは。甲冑、書状、日本刀は学術価値が高いうえに美しい。ここに飾られている品々はアートなのだ。

・10:00~17:00、月休(祝の場合は翌平日休)。
・一般1500円。
・☎042-726-1177

⑦仲見世商店街で早めの時間から飲み歩き

焼き肉「いくどん」直系の最新店舗『煮込み屋いくどん』

25年ぶりに町田に戻って来た。

町田で『いくどん』は炭火焼き焼き肉店で有名だが、この店はもつ煮750円(大)、せいろで蒸す豚足600円が看板。店主・山﨑亮さんは『いくどん本店』で修業し独立。渋谷で店を築き、2024年の夏、町田に帰還した。当初は焼き物なしで煮込みの店にするつもりが、我慢しきれず七輪を購入! 慣れ親しんだ炭火焼き料理も好評だ。

・17:00~22:00(土・日・祝は15:00~売り切れまで)、水休。
・☎042-810-8028

魚で一杯、のつもりが……『結(ゆう)き』

まだ夕方なのにもう満席。酒、魚好きが集う『結き』はカウンター5席の小さな店だが、たくさんの常連が行き交う繁盛店。刺身3種盛り800円、銀たら煮付け900円と良心的な価格もうれしい。実は店長の新居佑規さんは、町田の人気寿司店『鮨・地魚あら井』の息子さん。だから魚料理が絶品。ちょっと一杯のつもりがついつい長尻に!

・16:00~翌4:00、水休(不定休あり)。
・☎090-7829-8840

⑧最後はクラフトビールで乾杯!

「きまま」な時間を過ごせる場所『きままクラフトビアスタンド』

「町田はビール文化が根づいた街」と、宗清さん。

「いつか醸造所を造りたいという気持ちで町田に戻ってきたんです」と話す宗清航大さんは、この店を2024年3月にオープンさせ、その野望に向け日々躍進中。厳選されたクラフトビールを常時8種(レギュラー900円~)用意。自家製アチャール400円などのおつまみとも相性抜群だ。締めの一杯はこちらで決まり!

・16:00~23:00(土は14:00~、日・祝は~19:00、祝前日の日は~23:00)、火休。
・☎なし

あらゆる世代の人と価値観が交わり合う、カルチャーのるつぼ

町田の人と話すと「店や人の移り変わりが多い」と皆が口を揃える。新しいものがどんどん入ってくる街の、今を楽しむ方法とは。

まずは『書店Eureka』で本の世界に没入。「町田には以前『高原書店』という三浦しをんさんがアルバイトしていた有名古書店もありました。郊外だからこその面白い文化がある街なんです」と店主の近藤さん。町田サブカル文化にどっぷり浸かって少し疲れたなら『パティスリーアンカド』で、宝石のような胸キュンスイーツで癒やされよう。

町田市南端から相模湾にまでのびる境川。自然も多い町田の象徴でもある。

体力が回復したら、今度は模型の世界へ。「手先の器用さなんて関係ないんです」とは模型作家の宮澤さん。工作が苦手な人でも、ジオラマの世界の奥深さにときめくはず。

『泰巖歴史美術館』も、別角度でマニアな世界を楽しめる場所だ。書状をはじめ、織田信長の貴重な資料が町田に集結しているなんて、驚き。

日が暮れ始めたら仲見世商店街の『煮込み屋いくどん』で一杯。ハシゴ酒よろしく『結き』ののれんをくぐれば「また明日来ます」と話す客と入れ違った。仲見世には毎日だって来たくなる温かさがあるんだな。

原町田6丁目の周辺には、前方後円墳があったという伝承が残る。

この流れで『まほろ座MACHIDA』で「まちだガールズ・クワイア」のライブを見よう。「デビュー当時はメンバーよりもお客さんのほうが少ないこともあったんです」とメンバーは昔を懐かしむが、今や『町田市民ホール』の舞台にも立つアーティストに成長。6人が奏でるハーモニーに、聞きほれてしまうこと間違いなしだ。

締めはクラフトビールで乾杯。『きままクラフトビアスタンド』は2024年にできたばかりだが、すっかり街に溶け込むリラックス空間だ。「町田は優しいお客さんが多い。みんなでわいわいできるのがいいんです。うちにもいい常連さんが多いんです」と店主の宗清さんが話すように、これらのスポットに共通するのは、何度も行きたくなってしまうということ。

そういえば「まちだガールズ・クワイア」のメンバーがこんなことを言っていたっけ。「町田の子は駅前に遊びに行くことを『町田で遊ぼう』っていうんです(笑)」。

9月には町田天満宮秋季例大祭があり、いつも以上に活気で満ちていた。

町田市は広いが、駅前周辺だけでも一つの文化圏を形成しているのだ。もちろん、駅から離れたところにだって、魅力はあふれているのだけど。

都心から遠いようで近い「郊外」は、さまざまな人が行き交う巨大な交差点。まずは駅前から、町田ならではのカルチャーを満喫してみては。

80年近い歴史を持つ仲見世商店街。夕暮れどきからにぎやか。

取材・文=半澤則吉 撮影=オカダタカオ
『散歩の達人』2024年11月号より

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 【甘くてモチモチ♡】「これは絶品!」玉ネギの簡単おすすめレシピ

    BuzzFeed Japan
  2. 【寄稿記事】駅直結のたくさんの本に囲まれたカフェ/本と野菜 OyOy

    Leaf KYOTO
  3. イカダでのサビキ釣りでアジ入れ食い【三重・海香】泳がせ釣りではハモがヒット

    TSURINEWS
  4. 東京湾サワラゲームで80cmオーバーの本命を手中【東京・けやき丸】重めのジグが有効!

    TSURINEWS
  5. アニメ『メカウデ』の<北九州市ロケ地マップ>配布開始 アニメの世界に浸りながら街を探索?【北九州市】

    北九州ノコト
  6. 【コレクション展 花にまつわる物語】花が少なくなる季節だけど、花にまつわる作品がいっぱいの企画展|上越市

    日刊にいがたWEBタウン情報
  7. 北千住『ふらんすや』。個性的な総菜パンが生まれた意外な理由と、プライドよりお客様ファーストな下町の実力店

    さんたつ by 散歩の達人
  8. 「なんだか感じが悪いなあ」ビジネスで使うお別れの挨拶。スマートな言い方とは【好かれて人間関係がラクになる! 言い方&返し方の技術】

    ラブすぽ
  9. 濃厚系好き必食!京都四条大宮にある[麺屋 栩羚廚(めんや くれいず)]のまろやか豚骨醤油ラーメンを堪能

    Leaf KYOTO
  10. 犬が人の顔をジッと見てくる3つの理由 そこに隠された心理まで徹底解説

    わんちゃんホンポ