【リアル給与明細】33歳、医療事務。生活費で手一杯……。教育費が貯まりません【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【33歳 医療事務】
【リアル給与明細】33歳、医療事務の場合
プロフィール
33歳、女性
医療事務
▼現状
仕事内容は、在宅クリニックでの医療事務、庶務。
労働時間は月160時間、残業はなし。
ボーナスは60万円程度。
【相談内容】市内のクリニックに比べて基本給が低いのが不満です。子どもの教育費を貯蓄したいのですが、生活費に回ってしまい貯蓄に回す余裕がありません。保険を見直したいと思っています。
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約319万円になります。
一方、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代の一般事務従事者の平均年収は約476万円*です。
*……参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
質問者さんのお給料額は、ご自身が感じていらっしゃるように平均よりも低い水準と言えそうです。
家計を守るための「本当に必要な保険」とは?
質問者さんは、お子さんの教育費を貯めたいので、保険の見直しをお考えなのですね。
必要な保険について説明します。
本当に必要な保険はこの4つ
保険は家計を圧迫しがちなので、本当に必要なものだけに絞り込みましょう。
1. 掛け捨ての生命保険
万が一家族の中で収入を支える人が働けなくなったり、死亡してしまったりした場合に備える保険です。
必要な補償額は、子どもが成人するまでの教育費や生活費を目安に計算しましょう。
2. 火災保険
火災や災害による損失を補償する火災保険に加入しておきましょう。
火災保険は「洗面台が割れた」「壁に穴があいた」といったケースにも適応される場合があり、さまざまな場面で利用できる保険です。
3. 損害保険(対人対物無制限)
車を所有している場合は、自動車事故による損害をカバーする対人対物無制限の損害保険が必要です。
4. 掛け捨ての医療保険
生活防衛費(生活費の6か月〜1年分が目安)がまだ準備できていない場合は、万が一の医療費に備えて掛け捨ての医療保険を検討してください。
貯蓄が十分にある場合はなくてもよいでしょう。
まとめ
・質問者さんのお給料額は、平均よりも低い水準です。
・保険を見直す際は「掛け捨ての生命保険」「火災保険」「対人対物無制限の損害保険」「生活防衛費が貯まっていない場合の掛け捨ての医療保険」に絞るのが合理的です。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。