お花見はどこに行く? 鉄道写真家 山﨑友也さんの「とっておきの桜が楽しめる駅」5選
プロフェッショナルたちは、どんな桜が好きなのだろうか。ロマンあふれる作品を撮り続ける鉄道写真家に「とっておきの桜が楽しめる駅」を5カ所教えてもらった。この春は鉄道でどんな桜を見に行く?
桜に訪れるドラマチックな時間を待ちながら
鉄道写真家 山﨑友也
やまさきゆうや/独自の視点から鉄道写真を多彩に表現。鉄道各社のポスター・カレンダーなどを手がけるかたわら、写真集やエッセイの出版、写真講師、講演、テレビ出演など幅広い分野で活動中。
山﨑さんの「とっておきの桜が楽しめる駅」5選
秋田内陸縦貫鉄道 八津(やつ)駅(秋田県仙北市)
このしだれ桜はほとんど知られていない。太陽の位置によってさまざまな表情を見せてくれるので、一日中楽しめる。
天竜浜名湖鉄道 都田(みやこだ)駅(静岡県浜松市)
桜並木に覆われるような都田駅。夕暮れには花が紫に色づく時間帯がほんの一瞬だけ訪れる。
JR只見線 会津中川駅(福島県金山町)
数本の木々が木造駅舎を見守り、彩るように咲き誇っている。逆光で花が透き通るような色合いを見せる朝がおすすめ。
JR山陰本線 大岩駅(鳥取県岩美町)
有名な場所だが、やはり朝か夕方がドラマチックだ。並木は約1kmにわたっているので思い思いの場所で眺めたい。
大井川鐵道 家山駅~抜里(ぬくり)駅 (静岡県島田市)
家山駅の周辺には桜の木がたくさんある。手前に咲く桃色の花桃が美しさを添えてくれた。
写真・文=山﨑友也
『旅の手帖』2024年3月号より