面接官に「あなたは休職した。つまり健康ではない。だから不採用だ」と言われ突然打ち切り 1か月の休職期間を責められた女性
面接官に酷いことを言われたという求職者が後を絶たない。大阪府の 20 代後半の女性は、障がい者福祉の大手企業の面接をリモートで受けたときに、とんでもない仕打ちを受けた。面接の相手は40代前半の男性の社長一人だった。
「1か月の休職期間があることを咎められ事情を説明したところ『あなたは休職した。つまり健康ではない。だから不採用だ』とその場で言われ一方的に面接を打ち切られました」
これは三段論法のつもりだろうか。過去に、それもたった1か月休職したことで「健康ではない」と決めつけられたら誰もがショックを受けるだろう。そもそも初対面の相手に言うセリフとは思えない。編集部は女性に話を聞いた。
「休職経験やブランクがあるとわかった途端、投げやりに対応する面接官は多い」
2022年、当時25歳だった女性は、エージェント経由での応募で、事前に「スタッフの約半数が身体や精神の障がいにより休職、退職の経験があり、働きやすい環境で企業担当者も理解のある方だ」と聞いていた。しかし前述の通り、面接官である社長に暴言を吐かれた。
「障がいのある方の支援を行なっている大手企業であるが故に発言が衝撃的すぎて、面接のあと泣いてしまいました。たった1か月ブランクがあるというだけで『健康じゃない』と判断されて、自身の今までの経験やできることを何も見てもらえないんだなとやるせなさと悲しみを感じました」
あまりの衝撃に面接が終わるなり自室で大泣きしたという。その泣き声は階下にも響きわたり、母親が「わんわん泣いているのがわかったけど、どうしたらいいかわからずそっとしておいた」と心配していたことをあとから知ったそうだ。
このほかにも様々な面接を受けてきた女性は自身の経験を踏まえ、「休職期間やブランクがあっても、働くことを諦めなくていい社会になったらいいな」と最後に語った。
「人事の方が求職者を厳しく見る理由もわかります。ですが、休職経験やブランクがあるとわかった途端、投げやりに面接対応される面接官の方が非常に多く、そういったことをされるとその会社のモノやサービスは買いたくない、使いたくないと感じました。どんな理由で採用を決めるかは担当者の判断なので是非は問いませんが、せめて不採用だなとすぐに感じても、将来的にお付き合いが生まれるかもしれないので、最低限の対応はしていただきたいです」
病気以外にも、出産や育児、介護などで誰もが休職する可能性もある。ブランクのある人も復帰しやすい社会にしていく必要があるだろう。
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