奈良市富雄駅前でカジュアルに本格イタリアンが楽しめる“しあわせ”レストラン『2FeLICI(トゥーフェリーチ)』
奈良市富雄駅前でカジュアルに本格イタリアンが楽しめる“しあわせ”レストラン『2FeLICI(トゥーフェリーチ)』
駅前や“とりみ通り”を中心として特色ある飲食店が多く散在している奈良市・富雄エリア。
以前、富雄エリアの人気カフェ『PILOT COFFEE』で取材を行なったのだが、そこで紹介していただいたのが、近鉄富雄駅東口のロータリー沿いの隠れ家的イタリアン『2FeLICI』だ。
人気店からの紹介ということもあり、今回はどんな料理が飛び出すのか、そんな期待に胸を膨らませつつ、『2FeLICI』を訪れた。
カジュアルスタイルながらもこだわりの詰まった料理の数々
前菜の盛り合わせ5種 1,430円(税込み)
まずは前菜から。
ブルスケッタにはセコガニの身と内子、外子に新生姜を合わせる。
和食ではよく見られる組み合わせだが、イタリアンというロケーションでは珍しい。
海の旨味がぎゅっと詰まったセコガニ、さわやかな新生姜、オリーブオイルの風味が絡み奥深い味わいとなっている。
パンは自家製で、使用する料理の特色によって小麦の配合を調整して焼く。
パテ・ド・カンパーニュも自家製で、レバーなどの内臓系の部位は使わず、あらびき肉を卵で形成。
臭みがなく、ソーセージのような食感に。
またパテに入っているナッツにはピスタチオではなく、アーモンドを使用しており、全体的にあっさりとした風味となっている。
盛り合わせの内容はその日のメニューや旬の食材などによって変化する。
料理人のこだわりが濃縮された一皿だ。
あおさのりのゼッポリーニ クリームチーズ&生ハム 1,100円(税込み)
ゼッポリー二は、イタリア・ナポリの郷土料理で、ピザ生地に海藻を混ぜて揚げたものだ。
こちらのゼッポリーニには切れ込みが入っており、生ハムとクリームチーズを挟んでいただく、、のだが、まずはゼッポリーニだけをそのままで食べてみる。
外はカリッと、中はモチっとした食感に、あおさの香りが広がる。
こちらのゼッポリーニも自家製で、小麦粉の配合に工夫がなされている。
ちなみにこの“挟んで食べる”というスタイルは、イタリア・モデナの郷土料理である『ニョッコフリット』を参考にしたもの。
自家製生地のピッツァ マルゲリータ 1,100円(税込み)
ピッツァの生地ももちろん自家製。
電気オーブンで焼き上げられているのだが、小麦の配合や生地の発酵時間などを調整することで、まるで窯焼きのナポリピッツァのような焼き上がりとなっている。
牛スジ肉 赤ワイン煮込みのスパゲッティ 1,320円(税込み)
『2Felici』の看板メニューであるパスタ。
この日は7種類のパスタがディナーのメニュー表に記載されていたのだが、こちらはメニュー外のおススメメニューだ。
丁寧に長時間煮込こまれたスジ肉はトロトロになっており、旨味たっぷりの脂がスパゲッティ麺によく絡んで、濃厚な味わいとなっている。
旬の食材によって入れ替わりがあるパスタメニューだが、こちらは常時注文可能。
いわゆる裏メニュー(?)。
※ディナータイムのみ。ランチコースではその日のおススメ5種類のパスタから選択。
香川県産黒毛和牛赤身のステーキ 2,200円(税込み)
黒毛和牛の赤身を焼き上げたステーキ。
和牛の産地はその時々の仕入れから一番良いものをセレクトしている。
しっかりと厚みがあり、よく咀嚼することで牛肉そのものが持つ旨味が口中に広がる。
料理のディティールに宿る幸せを感じて
2017年に26歳という若さでこのお店をオープンして、今年で9年目だというオーナーシェフの山下さん。
市内の人気イタリアンとも交流を持ちつつ、独学での料理に関するインプットも欠かさず行なっており、それぞれの料理の細部に見える工夫がその日々を物語る。
店名に冠されるfelici(フェリーチ)とはイタリア語で幸せという意味だ。
看板メニューであるパスタとクラフトビールで“2つの幸せ”という名前にしたという。
今回は日中の取材ということもあり、ビールを味わうことはできなかったが、それでもこの店の料理には多くの“felici(幸せ)”が溢れていた。
ドリンクメニューも充実
2Felici(トゥーフェリーチ)
●住所/奈良県奈良市富雄元町 2丁目3-2 中本ビル 2F
●電話/070-1410-0862
●営業時間/〈ランチ〉11:30〜15:00(L.O.14:30) 〈ディナー〉18:00〜24:00(L.O.23:00)
●定休日/月曜
●駐車場/無(近隣に有料P有り)