西区ヘルスメイト 在宅避難のレシピ考案 今あるもので温かご飯
食を通じた健康づくりの活動を行うボランティア団体「西区食生活等改善推進委員会(ヘルスメイト)」はこのほど、在宅避難を想定したレシピ集を作成した。電気、ガス、水道が止まった際にもできる、ポリ袋を使った調理法「パッククッキング」で、月見うどんや野菜の肉巻き、蒸しケーキなど全13品を紹介している。
マンション世帯の多い西区では、災害時も自宅で生活を続ける人が多いと想定される。そこで、同会の災害食グループ会のメンバー約20人は、「在宅避難食」という言葉を使い、長期保管可能な缶詰や乾物、どこの家にもありそうな米や冷凍餃子などの食材を使用した「食材を無駄にしない」「簡単で分かりやすい」メニュー作りに取り組んだ。
耐熱性食品用ポリ袋を使うことで1人分ずつ作れる、盛り分けの手間がかからず袋のまま皿に載せれば洗い物を減らすことができるといったメリットがある。
同会の石渡和子会長は「災害時こそ、温かくて栄養バランスの良いご飯を。基本を覚えれば同じ材料ではなくてもできるので、実際に作ってみてほしい」と話す。
レシピ集は西区役所や区内の地域ケアプラザ、地区センターなどで配布している。また、動画も作成され、市の公式YouTubeから見ることができる。
自宅で避難の備え
災害発生時、避難所に行く以外に「在宅避難」という選択肢がある。市は、自宅とその周囲の安全が確認できれば、普段の生活に近い環境でストレスなく過ごせ、ペットとも一緒にいることができる在宅避難を推奨している。備えとして、生活必需品の備蓄は最低3日分、可能であれば1週間分の用意をしておくと安心だ。