ホッと一息♡淡路島の『日本茶と手紙の店・柴會』で香り深いお茶とスイーツに心和む 洲本市
洲本市五色町鮎原の山中に今年の5月、『日本茶と手紙のお店・柴會』がオープンしました。「日本茶はわかるけど、手紙って何?」と記者は興味津々でお店を訪れました。
スマート農業技術等の研究開発拠点「農社スマートビレッジ」の敷地内にある同店。途中迷いながらも緑に囲まれた懐かしい佇まいの古民家にたどり着くと、店主の柴田由実さんと相蘇百英さん姉妹が、ステキな笑顔で迎えてくれました。
お二人は福井県小浜市の出身。故郷によく似た淡路島に魅かれて移住し、念願のカフェをこのたび開いたそうです。
元は農家の床の間であった広い座敷を利用した客席。座敷に17席、奥のテーブル席が12席ある店内は、静かでゆったりと寛ぐことができます。
同店では抹茶やほうじ茶等の日本茶と、親しみ深い和テイストのスイーツを提供。茶葉は、柴田さんが選りすぐった京都の有名茶店の物を使用しています。
「雰囲気的なものでなく、“本物の日本茶”を提供することが私のこだわり」と話す柴田さん。カウンターで抹茶を立てる姿は、とても丁寧で真剣です。
同店のもうひとつの特徴は、メニューに「手紙」があること。お茶やスイーツを楽しみながら、特製デザインの便せんを使用して手紙を書くことができます。
書き上げた手紙は壁一面を占領する手紙棚の、目当ての日付を書いたマスに入れると、その日にお店から発送してくれます。
「お茶の効能は“リラックス&集中”。手紙を書くのに最適な状態に整います。直接伝えられない気持を手紙に書いて、ゆっくりと大切な人や自分の事を想うひとときをこの店で過ごしてもらえたら」と、柴田さんは笑顔で話します。
さてこの日、記者は看板メニューの「ほうじ茶ラテ」と「焼きたてどらやき」、それに夏限定の新作「抹茶かき氷」を頂きました。
まずは「抹茶かき氷」。程よい大きさの器にふんわり盛ったかき氷に、抹茶シロップをかけて頂きます。優しい甘さの氷が舌に心地良い感じ。トッピングの自家製抹茶アイスは、甘さ控えめで抹茶の味が一層引き立ちます。
京都・宇治田原町「壱之庄」のほうじ茶を使ったほうじ茶ラテは、濃く淹れたお茶の香ばしさが、ミルクのほんのりとした甘みと相性抜群!なんとも深みのある味わいです。
注文が通ってから焼くどら焼きは、ぬくぬくの状態でテーブルにやって来ます。5種類の中から2つ選べる具材は、こしあんと生クリームをチョイス。素朴な味わいに心がホッと和みます。
現在は木~金曜日までの週3日間営業。イレギュラーで、週末などに朝カフェや夜カフェも開くこともあります。また今後はマーケット等にも積極的に出店する予定だそう。
「山の中の当店にわざわざ足を運んでくれるお客様が満足してくれるよう、心からの“来てくれてありがとう”を伝えたい」と柴田さんと相蘇さん。
「私たちの故郷・若狭地方も『御食国』と呼ばれた場所。いつか若狭の食材を使ったメニューを提供できたら」と今後の抱負を語るふたりの夢は、大きく幸せに広がっていきます。
場所
柴會
(洲本市五色町鮎原三野畑812)
営業時間
水曜日〜金曜日
12:00~18:00 (L.O.17:30)
定休日
月曜日、火曜日