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【中学生が企画した釣り大会】に参加 離島が抱える社会課題の解決にも期待集まる

TSURINEWS

中学生主催の釣り大会(提供:TSURINEWSライター津崎圭介)

熊本県天草市・御所浦にて「釣って!拾って!御所浦フィッシング釣り大会」が開催。この大会、実は地元の中学生が中心となって企画運営されたもの。講習パートでゲスト参加してきたので、レポートします。

中学生が釣り大会を開催

2025年10月19日(日)、熊本県天草市・御所浦にて「釣って!拾って!御所浦フィッシング釣り大会」が開催されました。

釣り大会開幕(提供:TSURINEWSライター津崎圭介)

この大会は、御所浦中学校の中学生3名が中心となって企画・運営したもので、「釣りを楽しみながら地域をきれいにし、自然と向き合う」をテーマに掲げた初の試みです。

大会受付(提供:TSURINEWSライター津崎圭介)

私はDUELフィールドスタッフとしてゲスト参加し、エギング講習やトークコーナーを通して、参加者や子どもたちと交流させていただきました。

離島が抱える社会課題

御所浦島は天草諸島の東部に位置する自然豊かな離島です。古くから漁業が盛んで、透明度の高い海と穏やかな人々に囲まれた美しい地域ですが、少子高齢化や人口減少、インフラの減少といった離島特有の課題を抱えています。

御所浦フェリー(提供:TSURINEWSライター津崎圭介)

近年では釣りブームの一方で、釣り場の環境悪化やゴミ問題、魚やイカの漁獲量の減少も懸念されています。そんな中、「自分たちの海を守りたい」という中学生たちの想いが、今回の大会を動かす原動力となりました。

御所浦でエギング(提供:TSURINEWSライター津崎圭介)

「釣る」「拾う」「学ぶ」

大会当日は、受付から運営、撤収までを中学生たちが中心となって実施。先生方や地域ボランティア、保護者の皆さんのサポートのもと、御所浦全体が一つになってイベントを盛り上げました。

中学生の海洋環境問題の勉強会(提供:TSURINEWSライター津崎圭介)

「釣る」「拾う」「学ぶ」という3つのテーマで構成され、釣り大会・ゴミ拾い・海洋環境の学習会、そして天草でエギングやアジング、ルアーフィッシングに精通する釣り師によるトークセミナーなど、どのプログラムにも子どもたちの真剣な表情と笑顔があふれていました。

筆者も合間にエギング(提供:TSURINEWSライター津崎圭介)

エギング講習を担当

私はゲストとしてエギング講習と質問コーナーを担当。釣り初心者の子どもたちに、ロッドの扱い方や立ち位置のアドバイス、エギの動かし方やレンジの探り方、カラー選びのポイントなどを丁寧に解説しました。

エギング講習会(提供:TSURINEWSライター津崎圭介)

「どんなエギが一番釣れますか?」

「夜のエギングでの当たりの取り方を教えて!」

「エギのカラーはどう選べばいいですか?」

釣り大会の様子(提供:TSURINEWSライター津崎圭介)

そんな純粋な質問が次々と飛び交い、海を愛する気持ちと学ぼうとする姿勢が伝わってきました。大会後にも「おすすめの釣り具を教えてください」とメッセージをくれた生徒もおり、その意識の高さと行動力に心から感動しました。

イカ釣りの部の検量(提供:TSURINEWSライター津崎圭介)

海洋環境を考えるきっかけに

「拾う」部門ではゴミを回収(提供:TSURINEWSライター津崎圭介)

また、中学生による海洋環境の発表では、過剰な漁獲や海洋ごみがもたらす影響、持続可能な漁業の大切さなど、釣りを楽しむ私たち大人にも深く考えさせられる内容が紹介されました。

魚の検量(提供:TSURINEWSライター津崎圭介)

多くの協賛と支援が集まる

魚の検量(提供:TSURINEWSライター津崎圭介)

今回の大会は、地域と企業が一体となって支えたイベントでもあります。

キャスティングタイラバでヒット(提供:TSURINEWSライター津崎圭介)

協賛にはDUEL、ゴメクサスをはじめとする釣具メーカーや関連企業が参加し、大会運営や景品提供などにご協力いただきました。

イカ釣り部門の表彰式(提供:TSURINEWSライター津崎圭介)

御所浦中学校の先生方、島のボランティアの方々、そして大会を盛り上げた参加者の皆さんへ、心より感謝申し上げます。

拾う部門の表彰式(提供:TSURINEWSライター津崎圭介)

未来へつなぐ「御所浦の想い」

御所浦の美しい自然と、島の人々の温かさに触れ、「釣り」という共通の趣味が人と地域、そして未来をつなぐ力を持っていることを強く感じました。

大きなコロダイも登場(提供:TSURINEWSライター津崎圭介)

中学生たちが自らの手で作り上げたこの大会は、単なるイベントではなく、「地域を想う心の原点」そのものでした。これからも釣りを通じて、人と海をつなぐ活動を続け、未来へと広がる輪を大切にしていきたいと思います。

じゃんけん大会(提供:TSURINEWSライター津崎圭介)

<津崎圭介/TSURINEWSライター>



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