【便秘外来医が紹介】落ちた腸全体を持ち上げる腸「持ち上げマッサージ」
テレビや雑誌などに多数出演する便秘・IBS(過敏性腸症候群)分野の第一人者・水上 健医師によれば、最近はリタイヤ後に便秘になる男性が増えているそうです。そうした患者の中には、下剤を服用しすぎたことで腸がダメージを受けたり、腸内環境や食事にこだわりすぎて便秘対策に疲れ果てている方も多いのだとか。先生が便秘外来で多くの患者の診療にあたることで分かった真実と、最新データに基づく正しい知識をまとめたのが書籍『快腸大全 便秘外来医が3万人を診てわかった腸の新常識』(KADOKAWA)です。今回はこの本の中から、30年来の便秘が治ったという報告もあったという「腸ゆらしマッサージ」についてご紹介します。
※本記事は水上 健著の書籍「快腸大全 便秘外来医が3万人を診てわかった腸の新常識」から一部抜粋・編集しました。
落ちた腸全体を持ち上げる「腸持ち上げマッサージ」
【基本姿勢】あおむけになり、ひざを立てる
お腹に力が入ると腸がゆれにくくなるので、リラックスできる姿勢で行う。クッションをお尻の下に敷いてお尻を持ち上げることで下がっていた腸が上がり、マッサージの効果がアップする。
Point
脚は肩幅に開く
【手の置き方】恥骨の少し上に両手を当てる
4本の指はそろえて、指先だけを置くようにする。
※お腹の中で拍動しているのは動脈なのでマッサージしないでください。力加減は指先がお腹に少し沈む程度
【やり方】おへその付近まで押し上げる
落ちている横行結腸をゆさゆさ押し上げるイメージで、おへそ付近までリズミカルにゆらす。(1分間行う)
Point
お腹が少しへこむぐらいの強さで行う