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静岡県の食中毒が異例の急増 すでに昨年1年間超える件数 熱海市で新たに9人発症

Shizuoka

写真はイメージ

■熱海市のイタリア料理店で食中毒 県内で今年14件目

静岡県内で食中毒の件数が例年を大きく超えるペースで増えている。県は5月17日、熱海市のイタリア料理店で9人が食中毒の症状を訴えたと発表した。これで今年発生した食中毒の件数は14件となり、すでに昨年1年間の13件を上回った。

静岡市では同じ店が3週間で2度の食中毒 提供されたメニューは…

県によると、5月10日に熱海市内のイタリア料理店で食事をした17人のグループのうち、9人が嘔吐や下痢の症状を訴えた。熱海保健所で検査した結果、患者と料理従事者の便から、食中毒の原因となる黄色ブドウ球菌が検出された。

当日の食事ではサラダやカルパッチョ、魚介のフリットやピザなどが提供されたという。患者は入院をせず、全員快方に向かっている。店は17日から当面の営業停止を命じられた。

農林水産省によると、今回の食中毒を引き起こした黄色ブドウ球菌は人間の皮膚や傷口、鼻や口の中にいる菌で、加熱後に手作業を行う食品が原因になる。具体的には、おにぎりや調理パン、寿司や弁当などが挙げられている。菌は熱に弱いものの、菌がつくる毒素が熱に強いため、一度毒素ができると加熱しても食中毒を防げない。食後1~6時間に食中毒の症状が表れるという。

これで、県内の食中毒は今年に入って14件に上る。黄色ブドウ球菌による食中毒は今年初めてで、ノロウイルスが10件、カンピロバクター3件となっている。

県内の食中毒件数は例年のペースを大幅に上回っている。過去10年間に5月時点で最も件数が多かったのは2018年の12件。昨年は1年間で13件だった。県は食中毒を防ぐため、調理の際の手洗いや食品の管理を徹底するように注意を呼びかけている。

(SHIZUOKA Life編集部)

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